【西洋陶器を求めて】 0
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強くペダルを踏み込んで、自転車を加速させる。しかしそこは、砂利石が散らばる悪路。マウンテンバイクのハイグリップタイヤも、空回りせざるを得ない。もし2WDの自転車があれば・・・。東洋理科大学と日本ロボティクスは、共同で2WDの自転車を開発しました。それは駆動トルクキャンセル機構と、フロントのフリーハブで実現されています。2WDではペダルを踏むと、ハンドルがふらつきます。しかしフロントが空回りし、トルクがキャンセルされるため、ふらつきは起きません。またコーナーでは、内輪差で曲がれなくなるタイトコーナーブレーキングが起きますが、それもトルクキャンセル機構で対応できます。こうしてできた2WD BIKE TERYO SPIRALは、異次元の走破性を発揮します。もう悪路を恐れない。砂利道も、ぬかるみも、雪も、起伏も、ものともしない。段差を乗り越え、坂道を駆け上る。そしてコーナーを力強く駆け抜ける、ハイテクマシン。それが2WDバイク。一度、このマウンテンバイクに乗ってみたい。*下記はショップのリンクですが、退店しています。メカニカルリンクのこの自転車に乗りたいものです。楽天ショップには、チェーンリンク式しかありません。2WD BIKE MTB TERYO
2008.01.19
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表と裏の区別がつかないメビウスの輪。そして外と内の区別がつかないクラインの壺。意外なことだが、クラインの壺はメビウスの輪を2個立体的に貼り合わせたもの。クラインの壺を縦に2つ割にすると、そこにはメビウスの輪が現れる。私の好きなメビウス・ショーツという2個のT型を貼り合わせた立体もあるが、残念ながらネットには見つからない。私にはクラインの壺は納得しがたい。なぜか外と内が明確に区別できる気がしてしまう。陶磁器を見すぎているためでしょうか。しかし、何でしょうか、表と裏とは。そもそも宇宙には、多くのワームホールがあるという。それならば、この宇宙のすべては、実はメビウスの輪であり、クラインの壺なのではないでしょうか。果てしのない宇宙。それは果てのないメビウスの輪、そのものに思えます。宇宙の本質は、きっと果てしのない世界。宇宙が望むのは、メビウスの輪の世界。それは自他を区別しない、愛に満ちた世界。そして私は、いつまでも夢を追い続けます。その果てしのない、メビウスの輪の上で。○メビウスの輪○クラインの壺
2007.11.13
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過去へのタイムトラベルは、決してできない。これは分かっているはずのこと。それでも過去に戻れたら。ワームホールを利用しても、過去へのタイムトラベルはできません。ワームホールは小さく、しかも不安定だから。それでも過去を知りたいなら。原子の内部には、11次元が詰まっていると言われます。しかしその世界は見ようとしても見えない、不確定な世界。「量子の泡」と呼ばれます。その世界は電子の大きさの十億分の一の、さらに十億分の一。果てしなく小さなこの世界には、過去へのタイムトラベルの可能性が秘められています。この世界では、時間すら無意味です。この微小な世界の向こうを覗けば、過去が見えるかもしれないのです。私たちの周囲にも、あるいは体内にもあるはずの原子には、微小のタイムマシンが存在するのかもしれません。私たちの内部にもタイムマシンがあるとすれば、私たちにとって、時間とは何でしょう。タイムマシン。あの時を、忘れられない過去を、取り戻したい。内なる衝動は、タイムマシンを内に秘めた、私たちの必然の摂理。【関連日記】決して過去には戻れないから - タイムマシン -
2007.11.12
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ドリルで板に穴を開けます。丸い穴が開くはずが、開いた穴は四角形。その様なことが起き得るのでしょうか?四角の穴を開けるには、ドリル先端をルーローの三角形にする必要があります。そうすれば、角が丸いものの、四角い穴が開きます。幾何学の世界は不思議です。しかし、それならば、気になることがありませんか?私が気になること・・・。それは、おむすびころりん。きっとこのドリルを考えた人は、おむすびが好きだったに違いありません。*【参考:ルーローの三角形】1. 一辺が長さrの三角形を描く。2. 次にその一頂点から半径rの弧を描き、他の2頂点を通過させる。3. 同様の動作を、他の2頂点でも実施。4. 弧の辺を持つおむすび形状ができ、これがルーローの三角形。個人のHPですが、四角穴用ドリルの分かりやすい模型などがありました。ご参考まで。○ 四角穴用ドリル模型○ 四角穴用ドリルの動き
2007.11.10
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縦、横、斜め。どの列の数字の和も、同じ数になる不思議な数列、魔方陣。魔方陣を作る簡単な方法に、市松模様を利用する手法があります。1、(2)、3 1、8、3(4)、5、(6) → 6、5、47、(8)、9 7、2、9左の括弧の数字を、中央に対して点対称に交換すると右の数列になります。そしてこの右の数列こそ、どの列も和が15の魔方陣なのです。この時の括弧の数字の配置は、市松模様の配置です。例えば、もう一例。1、 (2)、(3)、 4 1、15、14、4(5)、 6、 7、 (8) → 12、6、 7、9(9)、10、 11、 (12) 8、10、11、513、(14)、(15)、16 13、3、2、16この市松模様の方法以外にも、魔方陣の作り方はあります。一例としてご覧ください。もっと大きな魔方陣も作ることができます。市松模様と魔方陣の不思議な関係。この関係さえ覚えれば、もう、魔方陣作りで悩むことはありません。「お隣さんに頼まれて、急いで魔方陣を作らなくちゃ!」という時にも、これで安心ですね。
2007.11.06
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11月から、原油価格が6円も上がります。ガソリンも最高値の1リットル150円が予想されるほど。10月中にガソリンを入れるのが良さそうです。日本の近海に多くあるという燃料資源、メタンハイドレートの有効活用を考えるのが良いかもしれません。もっとも温暖化との関連が懸念されますが。石油は、生物起源の炭素が原料。炭素材料といえば、ダイヤモンドを思い出します。ダイヤモンドも生物起源という説もありますが、マントル層の炭素から作られたとする説が有力でしょう。その生成場所は地下深く、深さ100~700kmにもなります。マントル層深くで生成したダイヤモンドは、キンバレー岩などの火成岩に運ばれます。その結果、地表近くでダイヤモンドが採れるのです。それにしても驚くのは、そのダイヤモンドが火成岩に運ばれる速度。地下から音速近い速度で運ばれると考えられています。なぜなら、ゆっくりとした速度では、地表近くで石墨に変わってしまうから。地下深くから、マッハの速度で駆け上るダイヤモンド。それは地下を流れる、透明に輝く流れ星。地下からの流れ星は、私たちの願いを幾つ、かなえてくれるのでしょうか。
2007.10.30
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ビッグバンは宇宙の始まり。ビッグバン以前の空間には、何があったのだろう。ビッグバンは、時間,空間,エネルギーなどが生まれた瞬間。だから「以前の空間」そのものが存在しない。時間も空間もない、私たちには認知すら出来ない世界がそこにはある。ビッグバンの100億度の高温は、ヘリウム原子を宇宙に生成した。そのヘリウムは、銀河、そして恒星で集まり、高い重力下で次々と他の原子が生み出される。シリコン、鉄、銅、鉛、ナトリウム、・・・。宇宙の多様性は、星の中で作られる。もし核力がもう少し強かったら、原子は全て重い原子に変わり、この宇宙の多様性は生まれなかった。宇宙に存在する、万物を生み出す不思議な”意図”。そしてやがて恒星は寿命を向え、超新星爆発を起こす。爆発により、様々な原子が宇宙に吐き出され、宇宙は多様性に満たされる。私たちの体を作る様々な原子は、他の星で作られたもの。私たちは、星の死によって生まれています。輪廻転生。私たちはかつて、宇宙のどこにいたのでしょう。しかし高速に近い速度で広がりつつある宇宙では、そのことすら、永遠に知ることはありません。
2007.09.22
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クレオパトラはその美貌を保つため、ロバの乳の風呂に入りました。レモン汁を顔に塗った人たちもいます。彼女たちの行いは、正しいことでした。牛乳の乳酸、レモンのクエン酸は、α‐ヒドロキシ酸(AHA)の一種。AHAには、肌のしわを抑える効果があります。AHAの代表は、グリコール酸、乳酸、そしてクエン酸などのフルーツ酸。グリコール酸は、サトウキビ、玉葱、りんご、小麦、醤油、葡萄などに含まれます。AHAでも最小の分子サイズで、細胞中に浸透しやすい。細胞中でコラーゲンの合成を促進し、細胞を膨らませ、しわを抑えます。濃度4%以下での使用が無難だが、効果を得るのはその2倍の濃度が欲しい。乳酸は、牛乳、ビール、ワイン、肉類などの多くの食品に含まれます。細胞をつなぐ水素結合を切り、古い表皮を落とします。保湿能も高く、肌を軟化させる効果も。8%濃度の水溶液を半年使い、日焼け肌が綺麗になったと、米国皮膚科学会で報告されています。今日の右端の石鹸も、7%の高濃度AHAを含みます。まずは、トライアル品はいかがでしょう。なぜトライアルか。AHAには、注意点があるから。(1) AHAは酸性。皮膚を溶かします。米国環境科学研究所では、AHA10%以下、pHは3.5より中性よりでの使用を指導しています。(2) 高濃度ではビリビリ感があり、アレルギーの人は注意。(3) 2002年、AHAで肌が日焼しやすくなるとの報告がありました。(4) AHAは「天然のフルーツ酸」と呼ばれるほど、ありふれた物質。果物などに豊富に含まれます。これに高価なお金を出すのは・・・。さて、効果はあるけど、使いすぎ注意のAHA。まずは顔でも洗って、使うか考えましょう。そうです。もちろん、牛乳で。
2007.09.19
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準惑星となった冥王星の記述が確認したくて、「改訂版 宇宙への招待」を手にしました。冥王星はその外軌道で発見されたエリスとともに、準惑星と呼ばれることになったとあります。たしかに両者とも、その大きさは月の2/3程度と小さく、惑星らしさはあまりありません。それにしても、宇宙は広い。宇宙の銀河の数は、2500億個。銀河は星の集団。私たちの銀河系にも2000億個の星があります。単純には、2000億×2500億個の星があることに。とても計算したくありません。宇宙の果ては、137億光年先。なぜなら遠くほど速く地球から遠ざかり、137億光年先でその速度が光速に達するから。これ以上先の光はまだ届かないので、私たちには宇宙の果てに見えます。この「宇宙の果て」の向こうには、何があるのでしょう。ご心配をおかけしました私の眼。左目の緑内障の恐れは、経過観察となり一安心。しかし左目はドライアイが著しく、綺麗な右目に比べると、まさに使用後。大騒ぎして、すみません。ただ、以前にもお話しましたが、私は右目が弱視で生まれつきほとんど見えません。ある意味、隻眼ですので、矯正して視力を維持している左目は、私の頼り。写真は宇宙の彼方の銀河団。この光のひとつひとつが、2000億個の星の集団。これほど彼方は見えなくても、近くの星が見える喜びを再認識するkopanda06でした。
2007.09.12
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昨日もWOWOWで、映画「博士の愛した数式」が放送されていたようです。この映画では、素数の話が出てきます。そして“友愛数”も。友愛数とは、一方のその数自身を除いた約数の和が、他方の数にお互いになる数。例えば、220と284は友愛数です。(220の約数の和)=1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110 =284(284の約数の和)=1+2+4+71+142 =220現在、友愛数は550組発見されています。そして友愛数を3個以上の数の関係にしたのが、“社交数”。数にも社交の場があるのです。しかしなぜか3個の関係の社交数は見つかっていません。これは数学の謎です。4つからなる社交数。1264460、1547860、1727636、13051845つからなる社交数。12496、14288、15472、14536、14264そしてさらに、“婚約数”があります。これは1と自分自身を除いた約数の和が、他方の数になるもの。なぜか発見された婚約数は、全て奇数と偶数のペアです。例えば、48と75が婚約数。つまり友愛数の関係から、1が除かれています。まだ結婚していないから、婚約なのでしょう。友愛数、社交数、婚約数は、今なお探し続けられています。これほど非実用的な世界に魅せられてゆく数学者たちの姿に、とても人間らしさを感じます。
2007.09.09
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街中に人だかり。何かと思えば、宝くじの販売でした。あいかわらず、宝くじは人気です。しかし宝くじの期待値はどの程度でしょう。期待値、つまり投資に対して、どれだけの賞金がもらえるか?サマージャンボでは、期待値は142円です。つまり300円の券を買うと、142円の配当が期待されるのです。142円、これはあまりに低く思えます。実は競馬でも配当は75%。つまり100円で75円配当金が期待できます。それでも宝くじは大人気。なぜでしょうか。その答えは、宝くじ券の裏に書かれています。宝くじの益金は、都道府県市町村の公共設備公共事業に投資されるのです。この公共設備費に使われるため、宝くじの配当金は低く設定されているのです。なるほど、そうなのです。あの方々は、宝くじを買うふりをして、学校や公共施設などへの寄付をしていたのです。全くの匿名での寄付、なんと奥ゆかしいことでしょう。今日も宝くじ売り場には、長い行列ができています。そして多額の寄付が集まっています。他人に冷たくなったという日本人。しかし、まんざら日本人も、捨てたものではないですね。
2007.07.27
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懐かしいアポロチョコレートが欲しくなりました。それと言うのも、ガリレオの実験がしたくなったからです。地位の低い数学者ガリレオに、ある日、哲学者が挑戦します。その哲学者はピサ大学のフラミニオ・パパツォーニ。哲学者の地位は高く、実にガリレオの10倍の高給で働いていました。パパツォーニは言います。平べったいものは水に浮かび、細いものは沈むと。ガリレオはその逆を実験で証明します。水よりやや比重の大きい三角錐の形をしたロウ。このロウは、平らな面を下にすると沈みます。しかしとがった面を下にすると、このロウは水に浮かびました。哲学者の誤りが証明されたのです。ポイントは水の表面張力。ですから実験では、ロウ全体を水で濡らすと沈んでしまいます。表面張力が働きにくくなりますから。この実験が、アポロチョコでもできるらしいのです。アポロチョコはあまり見かけませんが、お手軽な実験です。400年前にガリレオが考えた実験。さて、21世紀の私たちにはできるでしょうか。
2007.07.25
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先日、ゴルドバッハの予想について、日記を書きました。その際に、norly.netさんから、素数の公式がないというコメントを頂きました。復習しますと、素数とは1とその数自身以外を約数に持たない数。つまり、2,3,5,7,11,・・・でしたね。たしかに素数の公式はありません。エラトステネスの素数のふるいで、消去法によって求めるのが通常です。しかし素数の幾つかを与える公式はあります。それはメルセンヌの予想。素数M=(2のP乗)-1が、その式です。このPも素数です。しかしメルセンヌが示したP=67が素数だという主張も、250年後の学会で否定されます。P=67のとき、M=193707721×761838257287で素数ではなかったからです。ただ、現在でもメルセンヌの式を使って、インターネットを利用した素数メルセンヌ数を探す活動は続いています。それはGIMPSと呼ばれます。このリンクでは、現在発見されたメルセンヌ数は44個。P=32582657が最新です。こうして現在でも、素数探しの夢は広がっているのです。数の世界には、無限の夢があります。今日は変な話ですみません。ジノリのカップで、気分転換ください。
2007.06.26
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22日の日記が誤って前日分に登録されました。スペースができましたので、たわごとでも。いまだに解けない数学の難問があります。それはゴルドバッハの予想を証明すること。「4より大きい如何なる偶数も、2つの奇数である素数の和で表すことができる。」これだけの予想。つまり6=3+3で、奇数の素数3の和。8=3+5。10=3+7。・・・・なるほど。18世紀からの数学の難問、ゴルドバッハの予想。誰かこれを証明してくれないでしょうか。
2007.06.22
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一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、垓(がい)、じょ(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(こうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量(むりょう)、大数(たいすう)子供の頃に放送されていたCMで、この数列が読み上げられていました。何のCMかは憶えていませんが、この数列は憶えています。大数は十の72乗に相当する、とても大きな数です。しかも漢字表記では大数までですが、インドアラビア数字では更に大きな数列もあります。宇宙の広ささえも表せそうな、壮大な数。逆に小さな数は、分、厘、毛、糸、・・・ と続き、最後は「涅槃寂静」となります。涅槃寂静は十の-24乗。それは悟りを得た安らぎの世界。極大には宇宙の広がり。極小には原子の収束。人の数への想いは哲学的です。大数ほどの星が宇宙にあっても、その根源は涅槃寂静の世界。人は数え上げることにより、宇宙の広がりとその根源を知るのでしょう。
2007.06.18
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人はとても優れた目を持つ。それはとても解像度の高い目です。一方で、動物の目は解像度が低い。しかし夜目が利いたり、動くものをしっかり見ることができます。イタチがネズミを追いつめます。追いつめられてネズミが動きを止めると、イタチはネズミが見えなくなります。ネズミを見失い立ち去るとき、ネズミが動きます。すると突然に、イタチはネズミを捕まえます。イタチには、動くものしか認識できません。鳥も動くものを捕らえます。だから昆虫は擬態により、動かずに鳥から逃れるのです。ただし鶏の親鳥にとっては、音も大切です。親鳥はヒナを、その泣き声で認識します。だから耳の聞こえない親鳥は、ヒナを殺してしまいます。声を出さないヒナは、外敵と認識してしまうから。さらにイタチに、ヒナの声がするスピーカーを付けてみます。すると親鳥は、外敵のイタチを招き入れて、暖めようとさえするのです。親鳥はヒナの声で、イルージョンを見るのです。人も動物もイルージョンなしには、世界を見ることはできません。私の見る世界は、私にしか見えていないかもしれないのです。人の見る世界は、さらに心のフィルターがかかっているのですから。あなたの見る花の色は、本当に赤色でしょうか。あなたの見る空は、本当に青色でしょうか。そしてあなたが見る人たちは、それほどに悲しげな表情をしているでしょうか。イルージョン。それが私たちの見る世界。それならば、特別のイルージョンをみてみたい。にこやかな表情と、安らぎに満ちた、幸せな世界を。
2007.06.01
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打ち上げ直後に大爆発を起こしたスペースシャトル チャレンジャー。断熱材の衝突による翼破損で、大気圏再突入時に空中分解を起こしたコロンビア。2回の事故で、宇宙飛行士14人が亡くなりました。1981年に初打ち上げされたスペースシャトルも、2010年で廃止されます。莫大な費用を投じた後の撤退は、開発思想の誤りと多くの批判を集めています。当初見込みを超えるコスト高や、非常に短い機体寿命など、NASAの開発方針は問われています。しかし開発は、後から見れば何とでも言えるもの。今になって正誤を問うのは、NASAにも気の毒に思えます。ただ、スペースシャトルの安全性についてのNASAの宣伝には、問題があったと思います。当初はスペースシャトルの事故の確率は、10万分の1とまで言われていました。10万分の1。それは毎日シャトルが飛行しても、300年間無事故であるということ。なぜ私たちは、このNASAの誇大広告を見抜けなかったのでしょう。その後に米国技術評価局は、事故確率を50分の1と指摘します。NASAは長く明確に回答しませんでしたが、ようやく500分の1に下方修正します。しかし事故は、113回の飛行で2回起きました。アポロで成功したNASAを信じたことが誤りでした。私たちは一度相手を信頼すると、その相手を盲目的に信じがちです。しかし人命を前にする様な時、人を疑うことも、時には必要になるのです。
2007.04.21
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21世紀には、月面基地に人が住んでいるだろう。子供の頃に、そんなことを思っていました。しかし、2007年の今も、月面基地はできる兆しすらありません。なぜでしょう。絶対に必要な酸素。月の土壌は酸素を含むので、電気分解で月でも取れます。だから酸素には困りません。水。これは地球から運搬しなくてはなりません。しかし水素を運び、月で採取した酸素と反応させて、水を作るともっと良いでしょう。電力。これは太陽発電か、原子力発電でしょう。食料。人は1年で、200kgfの乾燥食料を摂取します。農耕をするには、もっと多くの元素を、月に持ち込まなければなりません。住居。これは地球から運びます。そうしますと、人間一人当たり、月では次の物が必要です。食料 230kgf以上。農耕した場合。住居 430kgf。生産設備 450kgf。人 90kgf。計 1.3トン。例えば100人で住むとしても、計130トン必要です。しかしシャトルでの月への運搬費は、1kgf当たり1200万円以上。つまり月面基地完成までに往復すると、数十兆円の費用が必要です。この費用の大きさが、月面基地が出来ない理由です。なんだ。これならすぐに、月面基地は出来るではないですか。ちょっと、戦争を我慢すれば。
2007.03.13
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過去に戻りたい。あの日から、もう一度やり直したい。そんな願いはかなうでしょうか。タイムマシン。残念ながら、その可能性は理論的に否定されています。ただし未来へのタイムトラベルは可能です。光速に近い速度で宇宙に飛び立ち、宇宙を旅してから地球に戻れば良いのです。するとロケットの宇宙飛行士は、地球の人より歳が若くなっています。いわゆるウラシマ効果です。その結果、宇宙飛行士は未来にタイムトラベルしたことになります。もちろん片道切符の旅で、もとの時間には戻れません。過去へのタイムトラベルは、因果律を破綻させるので実現不可能です。両親がいない時代に子供がいるという、パラドックスが発生するからです。カリフォルニア工科大学のキップ・ソーン博士は、ワームホールを利用した過去へのタイムトラベルを提案しています。しかしワームホールを自在に光速で動かすこの手法には、実現可能性はありません。過去には絶対に戻れない。これが科学の導き出した結論です。あの日に戻れたら。その願いは、永遠にかなえられることはありません。どんなに過去を悔いても、もう取り戻せないのです。でも、これは幸せなことでしょう。私たちは、過去をやり直す義務から、解放されているのです。過去には戻れないから、未来に向かって進みましょう。失ったものは取り戻せないから、新しい希望をみつけましょう。旅立った人とはもう会えないから、これからは自ら新しい人生を旅しましょう。タイムマシンは、私たちには永遠に与えられません。どんなに科学が進歩しても、過去には戻れません。その代わり、私たちには未来への自由な時間旅行が許されています。決して過去には戻れないから。だからこそ、私たちは、常に明日へ旅するのです。
2007.03.05
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ねこさん、なぜ急激に、生物は多様化したのでしょう。カンブリア紀の爆発は、なぜ起こったのでしょう。アンドリュー・パーカーは、その問いに最新の学説で答えます。それが光スイッチ説。地上を照らす太陽光が、カンブリアの初期にわずか増加します。光は生物を刺激し、急速な眼の進化を促します。そうです、まさにこの時、生物は眼を獲得したのです。ハンターは眼で獲物を狙い、狙われた生物は硬い甲殻やカモフラージュで身を守り始めます。その結果、生物は急激に多様化します。眼ができたこと、これが生物の急激な進化のきっかけです。生命を脅かす淘汰圧は、生物の進化を促します。進化しなければ、生き残れないからです。急激な地球の温暖化は、大きな淘汰圧となって私たちに迫ります。眼に代わり、自然の痛みを知る新たな感覚を身に付けなくてはなりません。自然を守るために、私たち自身を守るために。今、私たちは進化の必要に迫られています。
2007.02.24
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琥珀からは、恐竜を再生できない。恐竜の血を吸った蚊が、琥珀の中にいたとしても。数百万年の歳月は、恐竜のDNAを破壊する。DNAはそれほど長く、保存されるものではない。悠久の歳月で分解され、消えてゆく、琥珀の中の生命の情報。恐竜はもう戻っては来ない。それでもDNAは、数十万年なら保存される。今、数万年前のマンモスのクローン再生が検討されている。自然の摂理に抵抗する人間の試み。考えてみたい。マンモスはなぜ姿を消したのか。彼らを滅ぼしたのは誰なのか。人間の記憶はDNAより儚く消えるようです。かつて異常気象は、95%以上の地球上の生命を滅ぼした。自然の摂理は、残酷なほどに明瞭。そして今、地球は史上最速の温暖化を迎えている。本当にマンモスは、今の地球に蘇ることを希望していますか?私は知りたい。今から数万年後、人間をDNAから蘇らせるのは誰なのかを。
2007.02.10
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先日、超常現象は信じないという話をしました。でもね、ねこさん。超常現象か科学かは、どこで判断するんだろう。例えば、テレポーテーション、つまり瞬間移動は、ある意味で現実になりつつある。それはアインシュタインが「不可解な遠隔作用」として量子力学を否定した「量子の絡み合い」。そのアインシュタインの主張は、EPRパラドックスとしてしられる。色々読んだので、本はどれか分からなくなりました。下の3冊のどれかでしょう。ある場所で発生させた2個の素粒子のペアがある。電子なら、一方がプラス、他方がマイナスのスピンを持っている。この2個の電子は、遠く別々に離してもお互いに“絡み合う”。例えば日本で一方の電子のスピンをちょっと変化させると、瞬時にニューヨークにある他方の電子のスピンも同じだけ変化する。別々にあるのに、なぜか瞬間にシンクロする。まさにテレポーテーション。その結果、光速を超える超高速通信が可能となる。これは2000年に10km離れた光子テレポーテーションとして実証済み。さらに多量の情報通信も可能となりつつあり、将来の超高速通信、暗号通信、高速の量子コンピュータの基礎として期待されている。アインシュタインが否定した理論さえも今は真実だとしたら、今の世の中に絶対はあるのだろうか。先日の夢の中でのチビの声は、私とチビの“絡み合い”によるものだとしたら、彼の声が瞬時に伝わったとしても、おかしくはないかもしれない。
2007.01.22
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ねこさん、忙しいと時間を止めたくなるね。高速で移動すると、時間の進み方が遅くなるって知ってるよね。相対性理論なんて、簡単に証明できないと思っているでしょう?でもね、数年前に高専の先生が、遠心分離機で簡単に証明したよ。遠心分離機は、高速でぐるぐる物を回転させる洗濯機みたいな動きの装置。デジタル時計をこの装置に入れて、1週間振り回し続けた。ぐるぐる、ぐるぐるとね。そうすると、なんと時計が計算どおり1秒遅れたんだ!だから私も走り続けるよ。そうすれば、1年で1秒くらいは長生きできるかもね。一緒にどう? ねぇ、きみたちはやる気ないでしょ。それじゃ、長生きできないよ。まっ、私だけ長生きするから、いいけどね。
2007.01.18
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引越しで荷物を梱包しながら考えました。この箱にはどれだけの物が入るだろう?例えばボールを詰め込む時、1個のボールの周りには、何個のボールを置けるだろうか。ねこさん、この答えは昔読んだ本のケプラー予想にあるね。1個のボールに接するように、同じ大きさのボールを最大12個まで置くことができる。天文学で有名なケプラーは、このとおりに予想した。ただしこれは無限配置の場合、箱内など有限領域ではちょっと違うけど。経験上、予想できるケプラー予想。だけどその証明には、400年かかった。最終的にはコンピュータの力まで借りて。でもね、ねこさん。12個だとまだ物が動くよ。隙間があるんだね。それなら13個目も入るはず。ちょっと押し込めば。えぃっ、やぁ、 ばきっ!! あっ! ・・・・・・・・・・・只今、ケプラー予想が証明されました・・・・
2007.01.17
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ねこさん、昨日は高速道路が雪で渋滞して、大変だったよ。渋滞中に、先日のプログでのアームストロングさんのジャンプを思い出し、あることに気がついたよ。135kgfの宇宙服が、月で23kgfになるだけで、2mのジャンプは妙だと言ったね。でも大事なことを忘れていたよ。月では「自分の体重」も1/6だね。つまり60kgfの人は、月で10kgf。地球で宇宙服135kgf,体重60kgfなら、月では宇宙服23kgf,体重10kgf。つまり地球で合計195kgfの重さが、月では33kgf。裸で1m近く跳べる人は、月で倍の2m跳べてもおかしくはない。なんで気がつかなかったんだろう。同じ間違いが書かれた本もあるし。体重の様に、あまりに身近なことは人は忘れがち。見落としはないか、そんな注意はいつも大切だね。ところで、昨日は疲れたからか、きみたちがねこさんに見えないよ。疲れているなぁ。それとも何か見落としているかなぁ。
2006.12.30
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今日のねこさんたちは、スケートにお出かけ。だからいぬさん、お話を聞いてよ。突然、昔の話だけど、アポロ11号の月面着陸が嘘だと言われることがあるよね。真偽はさておき、私にも信じられないことがあるんだ。月面についたアームストロングさんは、垂直跳びで2mもジャンプしたんだ。すごいよね。2mだよ。えっ、月面では引力が地球の1/6だから当然だって?でもね、考えてみてよ。宇宙服は135kgだよ。月面で引力が1/6でも約23kg。きみは23kgの荷物を持って、2mジャンプできるかい?アームストロングさんって、すごいよね。
2006.12.26
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寒いとコタツから出られないね、ねこさん。それでは、もっと寒いお話をしようか。カンブリア紀の生物の大爆発は知っているよね。地球上に多種多様な生物が突然に増えた時期のことだね。でもその大爆発とも言える急激な変化の理由はまだ分かっていない。最近、その理由が地球が赤道まで完全に氷漬けになっていたことだとする説が現れたんだ。通称、スノーボール・アースと言うよ。この氷漬けから開放された時に、生物は活動を開始したと言う。まだまだ信憑性の薄い説だけど、赤道まで氷漬けの状態を想像してみなよ。コタツだって、役に立たないよ。でもね、飼い主が帰っても、コタツの中にばかりいるとだめだよ。ほら、いぬさんはあんなに歓迎しているよ。ねこさん、それで良いのかい?
2006.12.25
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今日は博物館に来たよ。今、目の前でゆっくり揺れているのがフーコーの振り子だね。今は左右に揺れているけど徐々に揺れる向きが変わり、6時間後には前後に、12時間後には反転して左右に揺れだすんだ。そして1日で揺れる方向が1周する。なぜだか分かるかい。そう、地球が自転しているからだよ。この現象は赤道上では起きないんだ。フーコーはこの振り子を公開実験でみんなに見せたんだ。簡単そうだけど、ワイヤーのねじれや取り付け金具の抵抗などで失敗する厄介な実験だよ。でも気の長い実験だと思わないかい。振り子の下の砂に軌跡が残るとはいえ、何時間も見ないと結果が分からないんだから。それに揺れる振り子を見ていると、だんだんと・・・眠く・・・・・・ ・・・ おやすみ・・な・さ・・・い ・・・ ・・・
2006.12.15
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少し話がずれるけど、前に読んだ本でお勧めがあるんだ。「天才数学者たちが挑んだ最大の難問」という本で、フェルマーの最終定理が解けるまでのお話が書かれているんだよ。ベストセラーにもなったので、知っている人は多いかな。フェルマーが残したメモに始まる難問を、数学者ワイルズが1995年に360年ぶりに証明するまでの話がとても面白いんだ。数学の知識なんか不要だよ。内容は数学者の伝記だよ。とにかく著者のアミール・D.アクゼルのストーリー展開が絶妙さ。オイラー、ラグランジュ、ガウス、フーリェ、ディリクレ、コーシーといった数学者の生涯が次々と繋がっているんだよ。この業績の積み重ねが、ワイルズの成果を導いたことが良く分かるよ。もちろん、私のお気に入りはガロアやアーベルだけどね。日本人、谷山-志村予想の貢献も見逃せないな。この本で数学は好きでない私が、楕円曲線の勉強を始めたほどさ。天才達の感動の物語を読んで欲しい。
2006.12.06
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