再出発日記

再出発日記

PR

×

フリーページ

お気に入りブログ

神戸・四国の旅 <2… New! はんらさん

「方丈記」を読んで New! 七詩さん

源氏物語〔34帖 若菜… New! USM1さん

ばらいろの雲:ジョ… New! 天地 はるなさん

映画の時間 大塚信… New! シマクマ君さん

カレンダー

2016年03月20日
XML
テーマ: 本日の1冊(3712)

「考古学で現代を見る」田中琢 岩波現代文庫

著者のことは、佐原真と共同でいくつかの共著と「日本考古学事典」という重要な仕事をしているということで、親しみがあった。てっきりバリバリの考古学研究者だと思っていたので、むしろ考古学と役所との橋渡し的な仕事が長かったということを知りビックリした。しかしだからこそ、柔軟な発想をする佐原さんとは馬が合ったのかもしれない。

重要なことが幾つも書かれていた。

考古学は極めて実証主義的な科学的な学問ではある。が、それでも領土問題という極めて政治的ナショナリズム的な問題に、考古学研究者が動員されて来た。イスラエルやナチス・ドイツ、そして中国における南沙諸島、北朝鮮の壇君陵等々。考古学は、その扱う対象の性質から民族主義、国家主義、地域主義の影響から離脱することが極めて困難な学問であることは、知っておくべきことなのかもしれない。

日本文化財保護の歴史についても、まとまった論文がここに置かれてあった。知らないことも多かった。

80年代では、発掘に科学的な知見を応用するのは、非常にまれだった。田中さんたちの努力があって、今は当たり前のように理化学的な技術が動員されている。

ここに収められた文章の多くは、田中琢全集が発刊されない限り陽の目を見ないような様々な場所に書かれたものばかり。佐原世代の考古学者の問題意識がわかる好著だった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年03月20日 20時58分15秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書(ノンフィクション12~)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

聖書預言@ Re:のろいではなくて呪いの話(11/01) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
背番号のないエースG @ 関東大震災 「福田村事件」に、上記の内容について記…
ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな@ 自然数の本性1・2・3・4次元で計算できる) ≪…三角野郎…≫は、自然数を創る・・・  …
永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?

バックナンバー

・2026年05月
・2026年04月
・2026年03月
・2026年02月
・2026年01月
・2025年12月
・2025年11月
・2025年10月

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: