『 算数の授業で教えてはいけないこと,教えなくてはいけないこと
』
(正木孝昌、黎明書房 、2009、2000円)
子どもの「たい」を大事にする、この本の読書メモを続けます。
今回が第4回。
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正木孝昌『 算数の授業で教えてはいけないこと,教えなくてはいけないこと
』
読書メモ4(p27~56より)
(・は本の記述の抜粋、 #の緑文字
は僕のコメントです。)
(「イメージの欠落」に注意!)
・たとえば、
「『あわせて』という言葉があったらたし算です」
と教えるのはどうでしょう。
・そこにイメージが欠落している。
・必要なのは、 介在しているイメージ、景色
なのです。
#「あわせて」とか「みんなで」という言葉に注目させて、
「だからたしざん」という指導は、今までよくしてきました。
言葉に注目させるのはいいと思いますが・・・
ただ、著者が言われるように、機械的にこうだからこう、では
おもしろみに欠けるし、実際のイメージとかけ離れてしまいます。
イメージは国語の読み取りでも大事ですが、
算数でも大事ですね。
これができないと、計算はできても、文章問題で意図が汲み取れない、
ということになります。
教え手がイメージをありありと思い浮かべることができるなら、
イメージ化が苦手な子どもにもそのイメージを伝えることができます。
答えそのものではなく、答えを導き出せる大きなヒントを子どもに与えるためにも、
まず「イメージ」ありき、ということは忘れてはならないと思います。
・自分の手で調べ、自分で見つけた事実を知識として獲得していく。
・その過程がすばらしいのです。
#過程の具体的な素晴らしさは、どうぞ本書をお読みください。(^。^)
(「たい」を引き出す)
・あまり大げさに考えなくていいのです。
隠されたら見てみたい。
くじびきなら当てたい。
授業のはじめの一歩は、そんな単純で他愛のない「たい」で始まります。
・
「できるだけ答えの大きいかけ算をつくってみよう」
と促すと、これは 競争
ですから、「たい」が生まれます。
・これは絶対にやってみたい、計算せずには過ごせないという
力のある「たい」
・ 授業者が、
「こんな鯛が出てくるはずだ」と思っていると、
その鯛が出てくる。
#授業者の意図があってこその授業。
子どもの「たい」を大切に、何が何でもそれを生まれさせようとする
授業者の授業デザインがあってこそ、
「知りたい」「学びたい」「やってみたい」という
子どもが能動的に動く授業になるのですね。
今考えている授業案も、子どもの「たい」を生みだすという観点で、
もう1回練り直そうと思います。
授業の最初に子どもに提示する教材で
「隠されたら見てみたい」というのを使ってみようかな。
・表現の場は教師が意図して作るものだ。
・ 焦点を鮮明にすること 。
・ 一人の言葉をみんなが共有できるように仕向けること
。
(以上、p56まで)
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次回は、第2章「計算を教える」の章に入ります。
では、また次回!お楽しみに。
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