『 「話し方」ひとつで、人生はでっかく変わる! 』
(中村文昭
、サンマーク出版、2011、1300円)
この本の読書メモの続きです。
この本自体が、中村文昭さんの話し方そのまんまで書かれているので、読んでいてグイグイ惹きこまれます。
その「話し方」の最も核心的な部分について書かれた第2章を参照します。
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『 「話し方」ひとつで、人生はでっかく変わる! 』
2
(p69~:第2章「 聞く人に匂いまで感じさせる『話し方』のコツ
」より。
・以降の 太字
部分は、本の内容。
顔マークのあとの 緑文字
は僕の個人的コメントです。)
・
(泣ける話、感動的な話からいきなり話し始めるのではなく、)
笑い
から入って 相手をリラックス状態にし、
次に 共感
で気を許してもらい、
その次に 泣ける話、感動できる話
をする。
・相手がリアルに想像できて、
自分のことのように 共感できる話
をするには、
3つのことを意識する。
(1) ちょっと古くさい話 をする
(2) 日常的な事柄 をちりばめる
(3) どうでもいいような細かいことを、絵を描くように言う
・心に届けるメッセージは、
「どうでもいい枝葉」が大切
。
これ、具体例がないとわかりにくいかもしれませんが、
具体例を引用していると長くなるので、割愛します。(^^;)
ただ、本を読んでいても惹きこまれる「話」の中身で、
「なるほど~、こういう話し方なら聞いてしまうよなあ」
と思わせられるものでした。
女子高生に対して、
「彼氏との初めてのデートで、手作り弁当を作っていく」という話。
これを、セリフや気持ちを交えて、臨場感たっぷりに話します。
そりゃあ、聞かずにはおれないってもんですわ。(^0^)
◆非日常の話を、 日常を交えて伝える
・僕の師匠のお父さんは、
どうしても教師になりたかったがお金がなかった。
そのため、
わざと機械に手を突っ込んで指を失い、
その障害者保証金で進学して教師になった。
この話だけでは ドラマのような非日常に思え、
インパクトがあっても 共感はできない。
そこで僕は、「靴下の話」をする。
「片手で靴下をはくって、えらい大変ですやん。
洗ったばかりでぺたっとなってるやつを、
片手で広げて、つま先を突っ込むけど、
引っ張り上げるのもなかなかうまいこといかへん。
何度も失敗して、しまいには足がつりそうになる。
1日ならいいけど、毎朝です」
↓
聞いている人は、自分が不自由な手で靴下をはく
シミュレーションをする。
「指をなくす」という 多くの人にとって遠い非日常を、
「靴下」という 日常を通して、我がこととして共感してもらえる
。
◆会話形式で「人の教え」を伝える
・ 「人の教えを伝える」という姿勢を貫く。
・我を前面に押し出すと、嫌味になる。
話す側が上から目線で
「私が見つけたことを、教えてあげましょう」
という姿勢だと、素直に聞いてもらえない。
↓
僕は、どんなことでも「人の教え」として伝えるようにしている。
「僕の師匠が、こんなすごいことを教えてくれました」
「最近、出会った方に、こんないい話を聞きました」
「僕は何もできませんでした。
でも、師匠に聞いたこういう教えを素直に実行したら、うまくいきました」
→ 会場の皆さんは 弟子という、僕と同じ立ち位置になってくれる。
・師匠との2人のやり取りを
1人2役の掛け合いのように
、
会話形式で伝えていく。
師匠のセリフを言うときには
肩をいからせ、目を見開き、
まるで熊本の大男が憑依したように怒鳴りまくる。
反対に自分のセリフは背中を丸めて、
汗をかきかき関西弁で言う。
→ おもしろみやメリハリが出て、
飽きずに聞いてもらえる
。
・できるだけ遠回りして、 ふくらませて話す 。
遠回りだから、映像が浮かぶ。
・全体の風景、雰囲気まで映像としてとらえようとすれば、
話は無限に広がる。
・どうでもいいことを、きめ細かく言う。
あえて肝心のことを言わずに
自由にイメージしてもらう。
表現力というのは、 相手の想像力との綱引き
みたいなもので、
これが話をするうえでの楽しみでもある。
「細かく言えばいい」といっても、
何でも細かく言えばいいってもんじゃないんですね。
要は、メリハリなのかな。
例えば「人物描写」がきめ細かく言えれば、
「その人の作る料理がね、」という一言だけで
聞き手は自然とイメージしてしまう。
そういう持っていき方がうまい人が
「話のうまい人」というのか、と思いました。
そういう点で、中村文昭さんは本当に「話し上手」です。
講演CDも持っていますが、
イメージがばあっと浮かぶように話をされるので、
聞いていて本当に面白いですし、惹きこまれるのです。
・人は泣くときには、自分を通して泣く。
仮に会場の全員が泣いたとしても、
聞く人の頭に浮かぶシーンは1人1人違う。
・自分の話で泣かそう、泣かそうとしてはいけない。
自分の話は、相手の記憶の中に埋まっている「泣けるツボ」を思い出す
きっかけに過ぎない。
(p138まで)=================================
いや~、勉強になりました。
この本に書いてあるほんのちょっとでも、
自分の「話し方」に生かせれば、
確かに めっちゃおもろい話になりそうです。
次回は、第3章「『自己プロデュース力』で、でっかく生きろ!」を参照します。
それでは、また。(^0^)
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