『 輝きMAX!すべての子どもが伸びる特別支援教育
LD・ADHD・アスペルガー症候群から、いじめ・不登校・非行まで』
(品川裕香
、金子書房、2007、1300円)
この本の読書メモの続きです。
(第1回は こちら
。)
少年院での「矯正教育」にも
特別支援教育のヒントがある、
というところまで読み進めました。
第4章「矯正教育の実践に学ぶ 特別支援教育のアイデア」へと入っていきます。
そしてそのまま最後まで行きます。(^^)
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『輝きMAX!すべての子どもが伸びる特別支援教育』
3
(p150~最後まで。
・以降の太字部分は、本の内容。
顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
▽第4章「矯正教育の実践に学ぶ 特別支援教育のアイデア」より
広島少年院での実践
・
少年 「院生同士の ボンズ
をつくり、
ファシリテイテブな集団
を作りあげていくために、
僕たちは 大縄跳びやマラソン
などを行っています」
・大縄跳びは寮全体40人以上で跳ぶ。
→・みんなで話し合いながら方法を探していき、
最後には859回跳べた。
「跳べたとき、本当の仲間の意味、
助け合うとか喜びを分かち合う意味がわかりました」
・「 誤学習を発見するプログラム 」
・半月かけてみんなでやる。
・生まれてからこれまで自分たちが学んできたことをすべて書き出して、
それが正しいことかどうか話し合いの中から探り考える。
→・「やってみて、自分たちがどれだけ多くのことを
間違って学んできていたのか わかりました」
・ 集団行動訓練
・たとえば、「イッチニ、イッチニ」と行進する。
・こういった規則正しい運動を
新入生は 毎日3時間以上
、
2か月にわたって
行う。
・行動訓練やリズム体操を徹底的に指導することで
協応動作
が苦手な子どもたちもできるようになる。
・「 一人じゃんけん 」
・ セルフモニタニング の力と モータースキルを上げる
・毎回右手なら右手が勝つと決めて、
1人でパッパと素早くじゃんけんをし続ける。
今やってみたら、かなり難しかったです。(^^)
・ 感情表現の訓練
・自分の感情を自分でモニタリングし、
それを言語化していく。
・
少年 「広島少年院の先生方 は
どんなことも手を抜かず、
まっすぐぶつかってきてくれます。
困難から逃げない先生方を見ていると、
こんな大人もいるんだ、大人って本当はすごいんだと思いました。
僕も仮退院したら そういう大人になりたいです」
★個々の子どもの認知と学習スタイルに応じた教育を、
エビデンスベースで実践すれば 確実に成果が上がる。
▽第5章「学校を卒業したあとに控える諸問題」より
・大人に求められるのは
愛情に裏打ちされた覚悟
・どこまで 子どもの将来を見通して指導できるか
・大学生になったときに提出物が間に合わなくならないように、
マージャンやパチンコにはまってしまわないように。
・自分をモニタニングして、コントロールし、
よりよい解決策を見出せるか。
= 社会を生きるスキル
・「今厳しくとも 5年後10年後に自立させたい、
その子の成長を手助けしたい」という、
愛情に裏打ちされた覚悟
▽「あとがき」より
・一人ひとりの子どもの認知と学習スタイルの多様性を見る視点が
教育上のあらゆる問題を確実に解決させていく
・すばらしい指導や支援をしている人の共通項
= 「子どもたちは具体的に何に困っているのか、
そこを見極めて効果的に支援したい」
この想いだけが彼らを突き動かしている。
・誰だって自分の持ちうるすべての力を振り絞って
何かを成し遂げたいと思っている。
・本気でその子の視点に立っているかどうか。
・答えはいつも子ども本人が持っている。
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最後の「あとがき」からは特に著者の熱い思いを感じることができました。
その思いを胸に、自分もしっかりと子どもの思いを受けとめていこうと思います。
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