第1章 目的と手段の観点からスクラップ(見直し)する
( 宿題ーただ「こなす」だけになっていませんか
/ 定期考査ー成績を「ある時点」で確定させることに意味はない
ほか)
/第2章 「手段の目的化」
-学校教育の問題
(学校は何のためにあるのか/学習指導要領は何のためにあるのか ほか)
/第3章 新しい学校教育の創造
(未来を生きる子どもたちに必要な力/社会とシームレスな問題解決型カリキュラムづくり ほか)
/第4章 「当たり前」を徹底的に見直す学校づくり
(現状の課題を教員と共にリスト化し解決/「対立」とどう向き合うか ほか)
/第5章 私自身が思い描く、学校教育の新しいカタチ
(「早く大人になりたい」子どもを育てたい/選択を狭くするほど、その先の選択肢は広がる ほか)
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麹町中学校の学校改革については、
非常に画期的なものでしたが、
それぞれの理由を聞けば納得できるし、そのどれもが、合理性を感じます。
「宿題なし」
「クラス担任なし。全教職員で関わる。」
「中間テスト・期末テストは廃止。
→単元テストで評価。再テストを受けるなら、そちらを成績に反映」
など・・・。
そのどれもが、センセーショナルに聞こえますが、非常に合理的。
今の学校教育の問題点を見事に解決する方法だと思っています。
個人的に気になるのは、特別支援教育についてです。
なんと、麹町中学校の学校改革では、
「 業務の見直しを行うと同時に、校内委員会などはむしろ増やして、特別支援が必要な生徒や、悩みや問題を抱えている生徒への対応、その支援をしっかりと取り組むようにしています。
」(p167)と言います。
僕の考えも、全く同じです。
教職員の業務は、子どもに直接関係しない業務が多すぎる。
出会って話をするのは、「子どもの話」に限定して行うべきです。
教職員は「校務分掌」と言って、いろいろな仕事を持っています。
ただ、その全てについて、組織的に連携して決める必要があるとして、いちいち話し合いをしたり合意形成をしたりしているところがあります。
ICTを使った報告・連絡・相談が、あまり進んでいません。
何でもかんでも出会って話をすることを重要視しすぎているのではないかと思います。
「特別支援教育」とはすなわち、子どもの事実を職員それぞれがどう見ているかを持ち寄って、立体的にその子を理解し、支援の方法を考え、実行していくことにほかなりません。
全体のシステムがうまくまわっているなら、ここにこそ時間とエネルギーを注いでしかるべきです。
ネット検索をしていたら、大空小元校長の木村泰子と工藤先生が対談されている記事を見つけました。
お二人の教育観はかなり似ていると思います。
物事の本質を見て学校全体で教育を行おうとするところです。
教育改革を行うなら、このお二人から学ぶところはたくさんある、と思っています。
▼ 人の心なんて教育できるものではない
公立中学が挑む教育改革(10)【特別対談】木村泰子氏(大阪市立大空小学校 初代校長)×工藤勇一氏(千代田区立麹町中学校 校長)
(株式会社ウェッジ、2018年9月3日記事)
▼
「子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂まで踏み込んではいけない。」~「デンマークサッカー協会少年指導10か条」
(2020/08/14の日記)
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