レフティドラゴンのバリュー投資日記

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2007年03月16日
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カテゴリ: 読書感想文







中国が世界をメチャクチャにする

急成長を続ける中国経済の実態と、それが全世界に及ぼす影響について様々な角度から示しています。タイトルにもある通り、基本的には中国の及ぼす悪影響について書いているのですが、過度な賞賛も批判もなく、客観的に論を展開しており、大変良い本です。中国の(望ましくない)実態について理解を深める事ができました。

膨大な人口を養っていくため、経済成長を止めることができない中国。圧倒的な低賃金の人の波で他国の地場産業を駆逐し、エネルギー確保のためスーダンやイランなどと平然と協力体制を築き、環境破壊にも全く無頓着・・・まあ一言で言うと「すごい国」です。

作中、中国を「自転車をこぎ続ける象」と表現していますが、いいえて妙という感じですね。

中国のバラ色の未来を夢見て中国投資している方は一読しておいた方がいいのではないでしょうか。
まあ、そういいつつ私は今後も一定の枠内で中国株投資を続けますけどね(笑)





なぜ投資のプロはサルに負けるのか?

この本は既にどなたかが紹介されていたのを見たような気がしますね。
プロの大半がインデックスに勝てない実態、宝くじや競馬をすることの愚かさ、ファイナンス理論の基本などを平易な言葉で説明しています。

著者も文中で参考にしたと明言していますが、橘玲氏の お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 に非常に似た内容です。

ですが、私の率直な感想としては、黄金の羽根と比較すると質・量ともに数段劣りますね。
新しい発見はほとんどありませんでした。

ただ、比較の対象が悪すぎるだけで、この本が駄目ということではないです。むしろ良書の部類に入ると思います。例え話などはかなりくだけた表現を用いており、こういった本に馴染みのない方はこちらの方が読みやすくていいかもしれません。

個人的に一番興味深かったのはあとがきにあった「合成の誤謬」についてです。

要約すると、個人レベルで見れば控除率の高いギャンブルやブランド信仰をやめ、倹約しつつ堅実な投資をするというのは経済合理的に全く正しい行動だが、仮にこれを全国民が実行してしまうとJRAもブランドショップも生保会社も破綻し、日本は恐慌に突入してしまう、という話です。

これは全くもって正しい話ですね。
よく言われることですが、いわゆるファイナンシャルインテリジェンスの低い方々が経済を支えているわけです。ある意味バリュー投資家なんていうのは国家にとっては苦々しい存在なのかもしれませんね。

そう考えれば義務教育に投資に関するものがないのももっともですね。
投資に関する正しい知識を持つ人を少しでも増やしたい、という趣旨の活動をされている方々、考え直した方がいいかもしれませんよ(笑)









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最終更新日  2007年03月16日 20時17分22秒
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