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はじめてIPOに申し込みをしてみました。ランドビジネス・ゼロ・富士バイオメディックスの3社です。Eトレの場合、申し込み株数×ポイント数で当選確率が変わるらしいのですが、私はポイントをもっていないのでまず当たることはないでしょうね。まあ何事も経験ということで。しかし、それぞれの会社を簡単に調べましたが、どれもIPOでなければまず買うことはない銘柄ですね。買える確率が低いとはいえ、そんな銘柄を注文していいのかとも思いましたが、私はIPOを投資というより初値>公募価格となる確率の高さに期待した賭けと認識しているのでCPの高いうちは続けてみるつもりです。なによりIPO投資は資金効率の面からよいと思います。 私のCPが高い=相場が好調=IPOが人気化する確率が高い が成り立つと思うので、よい使い道が見つかったという感じです。
2005年07月18日
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私はスクリーニングはあまりしません。たまにする場合も基本的な指標しか使っておらず、四季報CDROMなどを使った複雑なスクリーニングはしていません(というかできない)。スクリーニングから漏れている銘柄があるのではないかと気になってしまうのです。ではどうやって銘柄を探しているのかというと、四季報による全銘柄チェックです。この方法だと気になった株を漏らすことなく抽出することができます。性格的にも半年に一度くらい全銘柄に目を通した方が精神衛生上よいので、当分はこの方法を続けるつもりです。時間がかかるという問題がありますが、私の場合1回当たり15~20時間程度しか使っていませんし、この作業自体が楽しいので特に不都合は感じていません。今年は正月にやったきりですのでそろそろチェックしたいのですが、今の相場環境ではあまり気が乗りません。次の四季報が出る頃にチェックしようかと考えています。
2005年07月17日
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3ヶ月ほど投資に集中できない日々を送っていたのですが、幸いその間株価はじり高傾向で、大きな問題はありませんでした。ただ、その間にバリュー投資界隈では色々変化があったように感じています。まず、HP・ブログを頻繁に更新する運営者の顔ぶれが変わっていますし、成長株投資の人気が上がっているように感じます。その効果というわけでもないのでしょうが、最近は成長株の成績が良い場合が多いようです。こうした人気の波にうまく乗っていければ理想ですが、あまり分不相応な事は考えず、自分の方針を貫いた方が無難な場合が多い気がします。とにかく最近は株高&円安なので、50%もあるCPの非効率が気になりますが、安く買うのが自分の投資において最も大切な事なので、相場が下がってくるまでいつまででも我慢しようと思っています。去年と同じように8月以降軟調になってくれればよいのですが、最悪年内にあと一回投資のチャンスが来れば十分というつもりでじっくりと待ち構えているつもりです。
2005年07月16日
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この半年間の日本株の投資パフォーマンスは25.4%となりました。3月末の時点で既に22.6%だったので、この3ヶ月はあまり動いていませんが、十分満足のできる成績です。もっとも、他の方を見ても20%くらいは普通に出しているようなので、小型バリュー株の成果が出やすい時期だったということでしょう。幸いにも投資開始以来ほぼ一貫して相場環境が良いおかげで好成績が続いていますが、これを実力と勘違いしないように注意をしなければなりません。半年間の取引回数は買いが5回、売りが15回でした。買いは打診買いばかりで、全て合わせても100万円にも届いていません。イメージとしては昨年後半にまいた種を実ったところから順に刈り取る収穫の時期でした。できればそろそろ次の収穫のための種をまいておきたいのですが、世間はいまだ収穫期のようなので我慢するしかありません。昨年のように後半に仕込みのチャンスが来れば理想ですが、どうなるでしょうね?今現在は総資産に占める株の割合は約50%なので、今後株価がどのように動いてもそれなりに対応できると考えています。昨年末から始めたFXの方は開始以来一貫して円安傾向が続いているので、利益は出ているものの資金を大幅にあまらせている状況で複雑な気分です。株を始めた頃によく似ています。こちらも次の投資チャンスが来るまで我慢するしかないですね。株もFXもともに収穫期のため、遊んでいる資金が大きくなっているのが悩みどころです。相対的に割安と思えるところに投資する手もありますが、やはり自分は元々の基準を崩さない方が性に合っているようで、あまり気が乗りません。試しにIPOの申し込みでもしてみようかと考えています。
2005年07月02日
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随分と間を空けてしまいましたが、少しずつ再開していこうと思います。今月は投資活動はほとんど何もしていませんでした。持ち株の値動きも極端に小さかったのですが、それでもトータルで約1%ほどプラスになってくれました。もっとも、TOPIXやJASDAQ平均はもっと上がっていたようですね。まあ、今月は私の月ではなかったというところでしょうか。唯一の取引として、大分値上がりしたカナレ電気を一部売却しました。この株は先日雑誌の取材を受けさせていただいた際に推奨した株だったので、値上がりしてくれてホッとしています。自己責任とはいえ、記事を見て買った人に損をされたらあまりいい気はしませんので。心配しなくても誰も買っていない可能性の方が高いと思いますが。次回はこの半年の投資を振り返ってみようかと思っています。
2005年06月30日
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5月のパフォーマンスは0.7%のプラスでした。先週末までマイナスでしたが、最後の二日の上昇で少しですがプラスになりました。売買はわずかで、ベルーナの買いとミニストップの売りをともに最少単位で行っただけです。もっとも、ベルーナは買ってからも値下がりし、ミニストップは売った後も値上がりしたので、何もしない方がよい結果でした。まあ仕方ありません。ブログは最近放置気味ですが、しばらくこの状態が続いてしまうと思います。落ち着いたらまた書いていきたいと思いますので、しばらくはご容赦ください。
2005年05月31日
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私はグローリーを100株だけ持っているのですが、今日は悲惨な下げっぷりでしたね。確かに来期予想は相当弱気でしたが、四季報などでも来期の反落は予想されていたので、なぜに今更という感じもしますが。まあそれぞれの事情があるのでしょう。しかし、この株は保有して一年強になるのですが、正直に言って適性株価がよく分かりません。会社予想も修正ばかりで全くあてになりませんし(今度も修正していくような気がします。根拠はありませんが)。まあ、事業資質は悪くないと思うし、PF中の数少ない大型株なので、豊富な現預金を頼りに数年放置しておこうかと思っています。ただ、買い増しはしないでしょうね。もう一度今日くらい下がれば考えますが。
2005年05月18日
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金言65か条のうち、特に大切だと感じたものを列挙しておきます。2、成功するトレーダーに共通する特質は規律3、性格に合ったトレードをする5、偉大なトレーダーは柔軟性に秀でている(2と5は一見矛盾する。このあたりのバランスが鍵か)11、ハードワーク(自分にはまねるのは困難。自信過剰にならないように覚えておくべき)17、過小評価された株に焦点を合わせることで、下落リスクを抑える19、カタリストの重要性23、忍耐の重要性25、「特別」なものなどない26、ファンダメンタルズが強気か弱気かはあくまでも価格との対比によって決まる30、うぬぼれを捨てる33、個人的な問題はトレーディングへの大きな注意信号(まさに今の自分のためにあるような言葉。肝に銘じておきます)35、愚かに見られることを恐れない36、レバレッジの危険性38、複雑である必要はない52、希望は禁句55、指標の組み合わせによる相乗作用57、堅実なアプローチも多くの人が使い出せばダメになる(バリュー投資にも当てはまるのか?)63、買いたい株のアウト・オブ・ザ・マネーとなったプットを売るマーケットの魔術師(株式編)増補版 米トップ株式トレーダーが語る儲ける秘訣 著者および出版者様:当ブログは個人的利益を目的としないものであり、その中で著作の一部分を引用しつつ出版物を紹介させていただいておりますが、内容的に著作権の侵害に当たると判断された場合は、メールにてご連絡いただければ削除させていただきます。
2005年05月07日
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・ 株を買うのは必ず思った価格まで下がったとき。買おうと決めた銘柄のうち、現実に思った値段まで下がるものは10~20%くらいだが、全ての投資機会をとらえる事が目的ではないので気にしない。・ インサイダーによる買いが重要。買いの株式数だけでなく、内訳も見る。・ リサーチは手作業。週に100時間(!)をリサーチに費やす。・ 通常は株価が最高値から60~70%下落しなければ買いを検討する事はない。・ 買いたい価格に設定されたプット・オプションを売る。普通に株を買うか、プットを売るかは機会コストを考慮して決める(プットの売りでは証拠金を差し入れる必要があるから)。・ 平均して株価が20~25%上昇したら売却する(ホームランは狙わない。それが弱気相場でうまくやれる理由)。・ 平均して10銘柄程度の保有。自分が買う会社を完全に理解している(倒産などありえないと考えている)。・ 株を買う前に用いるチェックリスト1、 利益、売上、CFの増加について優れた実績を持つ企業であること2、 BPSが魅力的で、ROEが高いこと(矛盾している?)3、 急落していること。しかしこの弱さは短期的理由によるもので、長期のファンダメンタルズは強さを保っていること4、 インサイダーによる重要な買いが入ること5、 優れた実績を持つ新たな経営陣を迎え入れた企業は、そのことが株を買う要因となる場合がある私にとっては本書の中でオクマスが一番理想の投資家だと感じました。本章の最後の五行が非常に印象的でした。オクマスは厳しい規律を守る。そして忍耐強い。厳しい条件を満たす銘柄がほとんどない状況下では、そうした銘柄が現れるまで待つ。例えば、1999年の第二四半期の終わり時点では、オクマスは全資金のうちたった13%しか投資していなかった。その理由を彼は当時このように述べている。「掘り出し物がないのです。非常に安い銘柄がみつかるまでは大事な資金を危険にさらすつもりはありません」。マーケットの魔術師(株式編)増補版 米トップ株式トレーダーが語る儲ける秘訣 著者および出版者様:当ブログは個人的利益を目的としないものであり、その中で著作の一部分を引用しつつ出版物を紹介させていただいておりますが、内容的に著作権の侵害に当たると判断された場合は、メールにてご連絡いただければ削除させていただきます。
2005年05月05日
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・ 株式投資というビジネスにおける収益は素晴らしい会社に投資することからではなく、株価の非効率性を突くことから生まれる(バフェットよりグレアム型か?)。・ 保有銘柄は15程度。過度の分散投資には否定的。・ 銘柄選択方法1 自分が熟知している銘柄・セクターであること2 市場調整済みで株価が50%以上下落していること3 バランスシートが良好であること4 インサイダー買いか自社株買いが行われていること5 割安であること(PSR,PCFR,PBRなど。PERには必ずしもこだわらない。収益の悪化のために株価が下落している場合が多いから。)6 近い将来、株価を動かすカタリストが存在すること・ 株価がまだ上昇すると思っても、対リスク収益の面で見て他によりよい投資機会があると思えば売る(これは個人投資家には相当困難と思われる)。・ 空売りの場合は理論的にリスクが無限のため、ストップロスを使い、保有期間も最長でも二週間程度。一方、買い戦略の場合は銘柄選択段階でリスクを限定しているため、ストップロスは使わず、12ヶ月を超えて保有することもある。マーケットの魔術師(株式編)増補版 米トップ株式トレーダーが語る儲ける秘訣 著者および出版者様:当ブログは個人的利益を目的としないものであり、その中で著作の一部分を引用しつつ出版物を紹介させていただいておりますが、内容的に著作権の侵害に当たると判断された場合は、メールにてご連絡いただければ削除させていただきます。
2005年05月04日
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マーケットの魔術師(株式編)増補版 米トップ株式トレーダーが語る儲ける秘訣 かなり有名な本ですが、遅ればせながら初めて読みました。噂に違わず素晴らしい内容でした。今年読んだ本の中では最も参考になる箇所が多かったです。本書に登場するスーパートレーダー達の手法は千差万別かつ私のような弱小個人投資家には真似をするのがほとんど不可能なものばかりですが、全ての登場人物の話に参考になる点がありました。やはり成功する投資家に共通する根本法則のようなものはあるのだと思います。特に参考になり、ある程度自分にも実践可能だと感じたのは、マイケル・ラウアーとアーメット・オクマスの二人です。それと、最後に著者が魔術師たちへのインタビューをもとにまとめた「魔術師たちの金言65か条」もよかったです。次回以降、備忘録も兼ねて、それぞれの主な内容についてまとめてみようかと思います。
2005年05月03日
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今月の成績は僅かながらプラスでした。どのくらい僅かかと言うと、前月比0.4%でした。今月はあまり日々の株価を見ていられなかったので、最後に集計するまでプラスかマイナスか分かりませんでした。4ヶ月連続のプラスは去年と同じスタートです。去年は5月にマイナスになりましたが、今年はどうなるでしょうね?今月の売買としては、ビック東海(2306)を全部売却、PI(4290)を一部売却しました。PIは相変わらず好調で、三ヶ月連続で売り上がっています。もはやどの辺りが適正価格なのかよく分かりませんが、残りの持ち株も少ないし、次の売値基準だけを決めて放置しておくつもりです。今月は日経が大きく下落する場面があり、いくつか注文を出してみたのですが、結局一つも約定しませんでした。ただ、あの程度の下げはそれほど意識するレベルでもないと思うので、特に問題はないです。やはり買いたいのは売りが売りを呼ぶ展開になったときですね。いつ来るか分かりませんが、できるだけじっくり待つつもりです。相変わらず新しい仕事に慣れることができておらず、精神バランスが乱れています。持ち株管理、新規調査、読書などにも明らかに悪影響が出ているのを実感しています。焦る気持ちも正直ありますが、しばらくは明らかないきすぎの値段がついたとき以外は投資判断を控えるつもりです。別に数ヶ月離れていても株式市場がなくなるわけではないですからね。ブログの更新も質・頻度ともに大分落ちる可能性が高いと思いますので(既に落ちていますが)、いつも見ていただいている方にはご迷惑をおかけしますがご訪問のペースを落としていただければ幸いです。
2005年04月29日
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大分株価の振れ幅が大きくなってきているようですね。あまり予想はしないようにしているのですが、年明けから上昇し続けてきた事を考えても、大きな下落があってもおかしくないのではないかと思っています。特に小型株は動きが一方通行になりやすいので、なるべく慎重に行動したいところです。ZAIの最新号を立ち読みしたのですが、完全なバリュー投資特集でしたね。この手の雑誌としては内容、ページ数ともかなり充実していると感じました。たしかに近年のバリュー系投資の成績はすこぶる良好ですからねえ・・・超過収益の余地はどんどん狭くなってしまうのでしょうか?
2005年04月21日
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大きな調整局面が来たみたいですね。昨年より1ヶ月弱早いというのは、比較的分かりやすいタイミングではなかったかと思います。欲を言えばもう5%ほどCPを上げておきたかったところですが、ここまでの資金管理は自分のレベル・経験を考えればまずまずと言っていいかと思っています。明日以降の動きについては分かりませんが、明日も下げるようなら少し買いに出ようかと考えています。もっとも、JASDAQ平均の93をはじめとして新興市場は別段安くないので、東証1部の株をいくつか検討しています。あとは優待用の株ですね。気をつけたいのは一気に買いすぎないことです。もうしばらくこの地合いが続くようなら信用の投げ売りが続出して、新興市場を中心に大暴落発生、というのは普通にありうるシナリオだと思います。どのような展開になっても打つ手がなくなるという事態を招かないよう、冷静に対処したいと思います。
2005年04月18日
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久々に面白い本を読んだのでご紹介します(楽天アフリになかったのでリンクが張れませんでした。アマゾン禁止にするならもっと充実させてほしいところです)。「大投資家の名言」 チャールズ・エリス編著 日本経済新聞社著名投資家、経済学者などの投資に役立つ様々な言葉を簡単にまとめた本です。内容は投資理論から心理面の話、各国金利史やアセットアロケーションの話など多岐にわたっており、アンデルセンの裸の王様まで収録されています。玉石混交の感も多少ありますが、1話1話を気軽に読めるうえに参考になる事も多く、よい本だと思いました。特に私がよいと思ったものをタイトルだけあげると・株式投資にはルールがある ・投資は知恵・体力・そして忍耐力の勝負だ・ウォーマックさんの成功の秘密・「守り」に徹するか、それとも「攻め」の投資か・投資で成功する三つの条件あたりでしょうか。特に、ウォーマックさんの成功の秘密は単純ですが非常に示唆に富んでいると思います。これらが共通して主張しているのは、”大多数の人が悲観的になっている時に買い、楽観的になっている時に売れ”ということです。やはり私は逆張りが性に合っていると改めて感じました。自分の性格に合った投資法に出会えた幸運に感謝です。
2005年04月15日
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今週から新しい配属先で働いています。私は元々環境の変化に弱いうえ、配属先は私の苦手な分野の能力が要求される仕事のため(どういう人材配置だ)、心身ともになかなか厳しい日々を過ごしております。当面日記の更新は週末が中心にならざるをえないと思いますが、ご了承ください。株式に関しても動きがあり、ビック東海(2306)を売り切りました。ここは先月同じトーカイ系の会社との合併を発表したのですが、相手会社は赤字のうえ、BPSもろくにないというひどいものです。にもかかわらず合併比率はビック東海から見て3.3対1という信じがたいものでした。これで発行済み株式数も倍以上になります。ヤフーの掲示板にはビック東海に対する親会社の持ち株比率を上げるためだという書き込みがありましたが、その可能性も十分あると感じざるをえません。今後株価がどのように推移しても買い戻す事はおそらくはないと思います。会社選びには失敗したわけですが、この株の取引は印象に残っています。私の好む買い下がり、売り上がりを実践できた好例だからです。ここは昨年秋に年初来安値を更新し続けているところを注目し、731円から買い始め、大底の620円に至るまでに3回の買い増しをしました。年末から反発し、850円、920円でそれぞれ一部売却した後、今回残りを840円で売りきった形です。現在のような好調すぎる相場がいつまでも続くはずはないので、今後もこのような買い方・売り方を基本スタイルとしたいと考えています。これでCPが40%を超えました。代替投資も考えましたが、現在の不安定な心理状態で適切な取引をできるはずもないうえ、単純に考えて相場全体も相当高いところにあると思えるので、現金で待機します。その間に日本が破産しない事を祈ります(笑)相互リンクをしていただいているJAYさんが関西で投資の研究会を開催されるそうです。関西方面にお住まいの方がいらっしゃれば参加してみてはいかがでしょうか?関東に進出された際にはぜひ私も参加してみたいです。バリュー投資実践研究会=プレ研究会
2005年04月09日
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久々に読んだ本の紹介です。欲望と幻想の市場 伝説の投機王リバモアタイトルからしてかなり惹かれるものがあります。大成功と破産を3回も4回も繰り返したという豪快な人物です。リバモアが活躍していたのは100年近く前になるので、具体的な取引についてはよく分からない点も多かったですが、人間心理に関して勉強になる点が多々ありました。要はいかなる状況においてもできる限り自分の納得した方針に基づいて行動することが重要だと考えていたのだと思います。そのためには他人からの情報に流されない事、常に心身を健康に保つ事などが必要なのだと改めて感じました。しかしこの本で最も印象に残っているのは、この本が出版された翌年にリバモアが相場で大失敗をして自殺しているということです。相場も人間心理も研究し尽くしていたと思われるリバモアがそのような最後を遂げたことは自分には相当に重い事実です。今後の自分の投資のあり方についてもう少し深く考えてみる必要があると感じています。
2005年04月03日
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幸い今月もまずまずよい成績を残せました。具体的な投資行動としては、PIとセガミを一部売却しました。先月もそうでしたが、PFの上昇分と概ね同程度の売り越しとなっているので、PFの時価総額は昨年末からほぼ同じ水準を保っており、CPが少しずつ増加しています。現在のPFを改めて眺めてみると、上昇余地があまりないように感じられるのが気になります。もう少し株のポジションを下げて外貨にシフトしたいのですが、最近は円安気味なので手を出しにくいです。かといって日本円現物の割合を高めるのは個人的に最も恐ろしいので、少々困っています。多少基準を緩めてでも相対的に割安と思える株に避難的にシフトした方がいいのかもしれないと考えています。
2005年03月31日
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私事で恐縮ですが、4月から全く畑違いの部署に異動する事になってしまいました。せっかく繁忙期も終盤にさしかかり、ようやく投資に充てる時間を増やせると思っていたのに・・・まあ、異動はあるかと予測していましたが、ここまで関連のない部署に行くとは全くの想定外でした(笑)今日は株式投資の方も配当権利落ちの影響で散々でした。東栄リーファなどは一時前日比マイナス57円まで下がりました(なんで18円の配当を取っておいて翌日に57円安で売るんだ?)。市場参加者がこれだけ近視眼的なら、バリュー投資(というか価値と価格の差に着目した裁定取引)はまだまだ安泰でしょうか。来年は権利落ちを意識したトレーディングも取り入れてみようと思います。なんだか疲れたのでもう寝ます。ふ~
2005年03月28日
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私は20銘柄前後に投資していることが多く、現在も19銘柄に投資しています。集中か分散かについては各所で考察されており、特に付け足す事はないのですが、各人の性格と調査レベルの兼ね合いで決まっていくものだと思います。私の場合、大きく負けない事を最重要視しており、少しずつでも着実に資産を増加させ続けていきたいと思っているため、必然的に分散投資になりました。1銘柄に総資産の10%以上を投資しないこともマイルールとして定めています。また、銘柄分散だけでなく、時間分散も重視しています。個別銘柄に投資する際には2段階までの下落を予め想定しており、最初から予定ポジションの50%以上を買うことはあまりありません。これまでのところ上昇相場が続いているため、この戦略が裏目に出る事もしばしばありましたが、気にはしていません。以上の基本スタイルを変えるつもりは全くありませんが、最近はMr.マーケットが「数年に一度」レベルの値段を提示してきたときに限り、思い切って集中投資することも必要だと考えています。私の一年半の投資歴の中で数年に一度レベルだと思った事は一度だけありまして、それは昨年10月頃にセガミメディクスが1300円を割ったときです。その時はさらなる下落も想定したためあまりたくさん買えなかったのですが、例外的事態に対し基本スタイルに固執しすぎたと反省しました。日々価格が変動する相場では次のチャンスもいつか必ず来るはずなので、その時は勇気を持って勝負しようと考えています。
2005年03月26日
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参加してきました。セミナー初参加でしたが、楽しかったです。参加者が非常に多く、レベルもまちまちだったため、角山さんも大変だったと思いますが、早くもセミナーに慣れられたのか、時間配分もバッチリでした。個人的には、株の買い方・売り方のテクニック的な話とCPについての考え方が大変参考になりました。今年に入って意識的に銘柄調査をしないようにしていましたが、少し調べようかと思います。一点だけ、投資を趣味にするべきではなく、平日30分+週末3時間を超えて投資に費やすのは望ましくないというお話をされていました。これはよく分かるのですが、これから投資を始める方は少なくとも最初の半年位は限界を設けずできる限り時間を割いて勉強した方がいいと思います(私は)。自分の投資の基本スタンスが固まればあとはそれほど時間を費やさなくてもよいかもしれませんが、自分のスタンスすら定まっていなければ負けるのは明白ですから。どんな世界でも一人前になるにはそれ相応の努力が必要で、投資の世界だけその例外ということはありえないと思います。
2005年03月21日
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電話でのIR担当の方への質問は非常に効用が高いと考えています。まず、質問をしようと考えていると、必然的に事前の調査に力が入ります。事前調査を綿密にするのは当然なのですが、見当違いな事を聞いて恥をかきたくはないと思うとより力が入るのは事実です。次に、実際に会話をする事で資料からは得られなかった発見をできることも多いです。特に、その企業がどの程度株主を重視しているかを普通の個人投資家が判断するには電話が最適の方法だと思います。会社によって面白いくらい対応に差がありますので。さらに、難易度は高いですが、最近の業績がどんな調子か、上方修正・下方修正がありそうかなどもポロッと聞ける事があります。即答を要する電話ならではの利点だと思います。これにはある程度知識があると担当者に認められたうえで、相手の立場を考えながらうまく会話のキャッチボールをする事が必須で、私も修行中です。注意しなくてはいけないのは、IR電話をすると、それを投資判断のうえで過剰に重視してしまう危険が高い事です。IRの対応が非常に良い場合、指数の基準を多少緩めても投資したい衝動に駆られます。逆に、IR対応が悪かったという理由でそれ以外の基準を全て満たしていた投資を見送ってしまったこともあります(中野冷機780円は買うべきでした。結果論ですが)。言うまでもなく、たまたま対応したIRの方が会社の全てではないのですから、あくまで投資判断の一要素として用いるべきだと思います。客観的な数値ではなく、主観的な印象なので難しいのですが。
2005年03月20日
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ブログを巡回してみると、結構話題になっているようですね。一応私もレポートを公表した手前、個人的感想を書いてみようと思います。といっても感想は単純でして、特に何とも思っていません(もちろん下方修正は残念ですが)。IR対応が悪いと憤慨する気もありませんし、持ち株を売却するつもりもないです。今回の下方修正を受けてウエスコを売るとすれば、理由としては1、収益の悪化を悲観しての売却2、下方修正の発表の仕方など、IR対応の悪さを理由としての売却3、短期で急激に上がったうえ、信用残も増えているので、タイミングを考えて売却といったあたりが考えられます。1についてですが、私はウエスコを保有資産に注目して買っているので、一時的な収益の悪化は売却の理由にはなりません。もちろん赤字が続いて資産を毀損するようなら話は別ですが。ブログ等で話題になっているのは2の理由が大きいようです。確かに下方修正の発表方法など、IRは悪かったと思いますが、ウエスコのIRが良くないのは元々承知したうえで投資していたので、特に驚きはありません。そもそも黒字なのに時価総額がネットキャッシュ以下の企業なら何かしら問題があるはずだと思います。IRのまずさが原因(の一つ)で安く買えたのに、自分が保有した途端にバフェットの考えるようなIRを期待するのはやや非現実的な気がします。批判を受けてHPにも公表したことから考えても、今回の発表も悪意があったというより意識が低いだけだと思います。もしかしたら今後の改善が期待できるかもしれません。ただ、3を理由に売却するのは妥当な選択だと思います。今年に入ってから資産バリュー株の一時的な流行や有名バリュー投資家の推奨(というか買い付け発表)などでやや不自然に上昇していたのでちょうどいい売りの契機になったともいえると思います(便乗者の投売りも想像できましたし)。そういう意味では私も売ってもよかったのですが、CPが想定値に達しているうえ、代替投資先も見当たらないのでやめました。元々この株は預金代わりの資金退避先と考えているので、買値を割り込めば買い増しも検討します。色々書きましたが、実のところ比較的冷静なのは400株しか保有していないからという説もあります(笑)大量保有していたら慌てふためいて売却していたかもしれません。ですので、話半分でお読みいただければ幸いです。
2005年03月16日
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スイス人銀行家の教え お金と幸せの知恵を学ぶ12のレッスン以前に紹介した「ユダヤ人大富豪の教え」の続編です。ユダヤ人~が大変参考になる本だったのでかなり期待していたのですが、残念ながら期待していたほど良い本とは思えませんでした。お金の知恵、お金との関係などについてレッスン形式で述べているのですが、全体を通して非常に抽象的な記述が多いうえ、内容的にも私には今ひとつ納得しかねる部分が多くありました(カップルの一方が倹約タイプならもう一方は浪費タイプであるなど。確かにそういうこともあるでしょうが、法則化できるほどのものか?)。ただ、本の内容が悪いというより、自分がこの本の説明する抽象的な法則を体感的に理解できるレベルに達していないのではないかという気もしました。将来再度読めば新たな発見があるかもしれません。まあ、前作と重なる部分も多く、そちらを読めば十分ではないかというのが現時点の正直な感想ですね。最近はあまり良書に出会えていません。ここで紹介しているもの以外にも数冊読んでいますが、どれも今ひとつです。これは良かった!といえるようなものを紹介したいと思うのですが、申し訳ないです。
2005年03月13日
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最近、あらためて痛感している事があります。それは、”投資とは我慢する事である”ということです。相場が好調になればなるほど買いたくなるのを我慢し、持ち株が下がれば下がるほど売りたくなるのを我慢する。こんな事は当然すぎるくらい当然の事で、あらためて言うような事でもないはずなのですが、最近無性に株を買いたくなっているのに気づき、愕然としました。なんだかんだ言っても現実の相場の動きのインパクトは強烈で、油断していると相場に踊らされて、数ヶ月前の株価下落時には考えられなかった値段で株を買ってしまいそうになります。私のような経験も知識も浅い者が継続して利益をあげていくためには、儲けそこなう事を恐れず、本当に安い時にのみ買うという哲学を徹底するしかないはずです。もう一度己をみつめなおし、根本原則を再確認することにします。
2005年03月11日
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前回の日記はタイトルが派手だったせいか、多くのアクセスをいただきました。しかも、恩人であるJAYさんのHPの逆アクセスランキングでそうそうたる面々を抑え、第一位になっています。これは嬉しい!!PIが10倍になってくれたのに劣らないくらい嬉しい事です(笑)さてさて、飛び飛びになってしまっていますが、投資基準について書きます。今回は主に会社の性格関連の要素について述べてみます。たいていの会社のHPのトップでは経営方針や経営理念が語られていますが、これにはなるべく目を通すようにしています。ほとんどの場合は建前論程度のもので、あまり参考にはなりませんが(私の理解力が低いというのもあるでしょうが)、たまに独自の理念やビジョンを明確に打ち出している会社もあります。かなり感覚的なもので参考程度ですが、こういう会社は好感を持てる場合が多いと思っています。例をあげると、コタは理念が優れていると思っていました(売ってしまいましたが)。それと、会社の業績予想の傾向は重視しています。会社も個人と同じで、強気な予想を連発するところもあれば、終始保守的な予想を出してくるところもあります。過去の実績などからその会社の傾向を把握できれば、上方(下方)修正を他の人より多少は早く予想できるのではないかと思います。ちなみに、私の好みはもちろん保守的な会社の方です。あとは、3~5年程度の中期計画を具体的な数字つきで発表してくれる会社はかなり高く評価しています。これにはいくつか理由がありますが、何より経営陣が会社の先行きをどのように見ているのかを伺う事ができます。これは事情が分かりにくい外部の人間にとって非常に大きな事です。もちろん何らかの意図があって大風呂敷を広げてくる場合もあるでしょうから、前述した会社の性格を考慮する事は欠かせませんが。また、事前に数値目標を公言することでその目標を達成するためにより必死の努力をするであろうと期待できます。人間は弱いものでついつい甘さが出てしまいがちですが、事前に目標を公言しておけば半強制的に頑張らざるをえなくなります(誰だって口だけとは思われたくないはずですから)。ちなみに、これは私自身何かを達成しようとするときによく使う手でもあり、その効果は身をもって感じています。言うんじゃなかったと思う事もしばしばですが。
2005年03月07日
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プレステージインターナショナル(PI)が金曜の終値で275000円となりました。私は2003年の12月に27200円(5分割前136000円)で買っているので、見事10倍を超えてくれました。この株はJAYさんのHPで存在を知り、(当時読みたての)バフェットの言う有料ブリッジ企業に当たるのではないかと感じました。また、9.11テロの影響で前年までの業績が落ち込んでいたため、予想PER7倍台となっており、一時的な悪材料で過度に売られているという要件も満たしていると思いました。自己資本比率は40%程度で、利益剰余金も赤字だったため、少々悩みましたが、分散の一環としてこのような株もあっても面白いかと考え、わりと安易に投資しました。幸運にも底で買うことができ、買ったその日のうちに10%、一週間で30%も値上がりしました。よっぽど売ろうかと思いましたが、売っていたら取り返しがつかないところでした(笑)その後も他の保有株とは全く異なる動きをみせ、二日連続ストップ高のあと、三日目も寄り付きでストップ高まで行ったあと、終値はストップ安なんていうこともあり(材料は何もなしで)、色々な意味でいい経験をさせてくれました。昨年10月以降は他の保有銘柄の下落をただ1人でカバーしてくれ、大ダメージを回避できました。大変思い入れのある株です。思い出話はこのくらいにして、今後再び10倍株をゲットできるかを考えたのですが、正直言って自分にはかなり難しいだろうなと思っています。PIを10倍まで継続保有できたのはいくつもの幸運のおかげです。まず、存在を知った時に偶然株価が大底でした。そして、何回か売却しようと思った事があったのですが、そのたびに絶妙なタイミングで大幅な上方修正や株式分割、驚異的な中期計画が発表され、割高感を解消してくれました。自分自身PIがこれほどの高収益企業だとは当初全く予想しておらず、驚きの連続でした。JAYさんおよびPIにはただ感謝するばかりです。10倍株を得るには相場低迷期および一時的要因による業績低迷期に数字にはまだ表れていないその企業のビジネスモデルの優秀さを見抜き、周囲の評価に耳を貸さずに買うことが必須だと思います。今回のPIはまさにこうしたパターンでした。自分が主にやっている定量分析に基づいた投資ではよほどの事がない限りありえないことでしょう。まあ、別にいくつも10倍株を発掘する必要はないので(できれば最高ですが)、これに味をしめて成長株投資に傾斜する事はしないつもりです。ちなみにPIについては一部売却で投資元本の回収はすんでいるので、応援と感謝の意味もこめて継続保有しつつ今後の成長を見守ろうかと思っています。たまには直接人のお話を聞いてみようということで、3月21日に角山さんのセミナーに参加させていただく予定です。当然(?)1人で参加するので、もしも行かれる方がいらしたら、ぜひお声をかけてください。
2005年03月05日
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2月の株式のパフォーマンスは1月よりもやや良い位の成績でした。成績には何の不満もないのですが、有名バリュー投資家の推奨した株が連続で異様に上昇するなど、バリュー株(元不人気株)が過熱しているように感じられ、あまりいい気分でないというのが正直なところです。今月は大幅に売り越しました。具体的には先月紹介したPFの上位3銘柄を全て売りました(PIとクリップは一部売却、コタは全部売却)。一方、買いは1銘柄を打診買いしただけです。その結果CPが23%となり、概ね自分の考えていた通りの資金配分になりました。他には円安が進んだため、FXがかなりの含み益になっています。もっとも、予定ポジションの半分弱しか買えていないので、こちらも嬉しさ半分といったところです。今後に関しては2,3漠然と考えている作戦があるのですが、仕事の方が忙しく、調査の時間がほとんど取れていません。このあたりがサラリーマン投資家の辛さでしょうか。しばらくは様子見になりそうな感じです。
2005年02月28日
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フジ側もなりふりかまわぬ手を使ってきたようですね。まるで一昔前のプロレスのような展開になってきました。不快なニュースなのであまり見ていないのですが、歪んだ資本関係を放置し続けていたこと、いざそこを衝かれてからの一連の言動、そして今回の増資と、全てが醜いと言わざるをえません。こんな醜い増資も権力者たちのゴリ押しで認められてしまうんですかねえ・・・しかし、仮に今回の増資が「支配権の維持を目的とした」増資でないとすれば、事実上いかなる増資も認められることになるわけで、日本では敵対的買収はほぼ不可能ということになります。日本の株式市場がそこまで低レベルであると判明してしまうと、今後外資の参入は期待できなくなり、日本株全体の下落につながりかねないように思うのですが、はたして裁判所がそういったあたりを考慮して判断するんでしょうかね?
2005年02月24日
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またまた読んだ本のご紹介です。雨の降る日曜は幸福について考えよう個人的に大のお気に入りの橘玲氏の比較的新しい本です。ただ、橘氏の本を何冊も読んでいるせいか、特に新しい発見はなかったです。元々新聞で連載していたコラムをまとめたもののようで、これまでの著書よりやや内容が充実していない感を受けました。しかし、橘氏の著書、特に「ゴミ投資家のための人生設計入門」と「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」の2冊は私の一押し本です。投資をするしないにかかわらず、私のようにこれまで平凡に生きてきた人間がある程度でも経済的に自由に暮らしたいと思ったら欠かせない教えが満載です。楽観論や励まし(気休め?)がほとんどないので読んでいて不快な気分になる人もいるそうですが、現実を客観的にみつめ、そのうえで対処法を考える姿勢は私の理想といえます。もっとも、投資に関しては効率的市場論者に近い立場のようなので、他の本で勉強しましょう。家族ファンド第一位のGFCが増配を発表してくれました。株主還元を意識してくれているのなら嬉しいことです。保有銘柄の中でも数少ない出遅れ株なので、これを機に多少は上昇してくれるといいのですが。
2005年02月22日
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前回予告したとおり、ウエスコのレポートを書きます。なお、各種指標の根拠となる株価は2004年終値時点のものを利用しています。現在までに株価はかなり変動していますので、その点はご了承ください。1、注目した経緯四季報を通読していると、割安な企業がいくつもある業種がありました。それは、「建設コンサルタント業」です。注目したのはエイトコンサルタント(4742)、オリエンタルコンサルタント(4782)、福山コンサルタント(9608)、ウエスコ(9648)の4社です。これら建設コンサル4社の共通点は、・ここ5年ほど売上が右肩下がりである・そのためか市場の評価が低く、PBR0.5未満である・主な取引先が政府・自治体のため、売掛金等が少なく、キャッシュフローが良好である。・売上が下期に偏るため、上半期は大赤字であり、業績の実態がつかみにくい・大きな設備投資が不要のためか、極端にキャッシュリッチかつ無借金経営である・コンサルという業種のためか、不人気企業の割にHPは充実しているなどがあげられます。確かに公共事業の縮小傾向は明白のうえ、近い内に増加する見通しもないため、これらの企業の将来性はお世辞にも明るいとは言えませんが、充実した財務内容からみて、過度に売られすぎていると感じられました。そこで、この中から1社を選んで投資しようと考えました。2、資産価値からの判断建設コンサルの場合、現在保有している資産が最大の投資根拠となるので、最も重視する部門です。まず、オリコン以外の3社はネットキャッシュ(現預金+投資有価証券-有利子負債)が時価総額を上回っています。3社間で大きな差は見られませんでした。そして、各種資産を性質に応じて割引評価した修正PBRを見ると、他の3社が0.7前後なのに対し、ウエスコは0.6前後と最も割安でした。3、収益性からの評価前述したとおり各社ともキャッシュフローが良好のため、PCFRは一律に低いです。一方PERをみるとオリコン7.2,ウエスコ11.5、福山13.7、エイト24.0で、オリコンの割安さが際立っています。ただ、売上高営業利益率をみると、他の3社が5%前後なのに対し、ウエスコだけが9%前後の高さです。各社の保有特許数、従業員の年収、従業員一人当たり売上高などにも大きな差はなく、ウエスコの高利益率の理由はよく分かりませんでした。IRにも聞きましたが、経費を抑えているからという説明で、付加価値の高いサービスをしているということはなさそうでした。とにかく、収益面からはオリオン、ウエスコに優位性があると感じられました。4、資本政策まず、オリコンがストックオプションを導入しました。これは資産バリュー株にとってかなりのマイナス評価です。保有資産からみた割安性も他社よりは劣っていたため、投資対象外としました。次に、エイト、ウエスコの2社はここ2年連続で自社株買いを行っています。理由を確認したところ、エイトは被買収の防止および将来のM&Aへの利用を意識していました。それに対しウエスコは「特に明確な理由はない」という驚愕の答えをしてくれました(まあ、内緒にしたかったのかもしれませんが)。しかし、今後も自社株買い継続の可能性はあると言っていたのは好材料です。また、配当利回りは3社とも2.5%を超えており良好です。ただ、ウエスコの配当性向が3割程度なのに対し、福山は4割程度、エイトは8割程度です。私があまり高い配当性向を好まないのは以前書いた通りです。以上から、資本政策の面でもウエスコが優れていると感じました。また、既に減損会計を適用済みなのも好材料です。5,その他の要因興味深かったのはエイトの中期計画です。平成20年に現在120億円弱の売上を180億円に、さらに経常利益率9%を目指すというのです。会社に確認したところ、売上の増加はM&Aにより図る計画とのことでしたが、よい対象企業が見つからず苦労している様子でした(安易に投資しないことは悪い事ではないです)。また、仮に売上は増やせても利益率を倍近く上げるのは現状では難しいと判断せざるを得ませんでした。次に、昨年末ローヤル電機の暴騰を契機に低位株の出来高が以上に膨らんだ事がありましたが、福山はその際に投機の対象となってしまい、異様に取引が増加しました。そのため適正評価に落ち着くまでに時間がかかるように思われました。最後に投資単位ですが、エイト、福山が1単位30~40万円程度なのに対し、ウエスコは1単位4万円前後でした。これも細かく持ち株を増減させる事ができるため私にとって非常に望ましい事です。以上から総合的にみて、ウエスコに投資することにしました。目標株価は600円程度と見込んでいます。当面買い増しは諦めましたが、もしも今後バリューバブルの崩壊があれば追加投資するつもりなので、気長に監視していようと思っています。
2005年02月19日
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今年に入ってから株価の上昇が著しいため、私は売ってばかりです。唯一1月の始めに1銘柄だけ買ったのですが、予定数の4分の1位しか買わないうちに上昇してしまったため、相場が下落するまで非公開にしようと考えていました。しかし、先ほど知ったのですが、その銘柄をCMBのレースで稲虎さんが買っていました(勘弁してくれ~)。ハイ、ウエスコ(9648)です。ということで隠していても意味がないし、稲虎さんの真似をしたと思われるのも悔しいので(笑)、次回分析レポートというほどたいそうなものではないですが、購入理由を書いてみようと思います。
2005年02月18日
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久々に自分の投資基準について書きます。ここからは今までに書いていない基準をランダムに書く予定です。今回は株主構成について述べたいと思います。まず、社長が大株主のいわゆるオーナー経営者であるパターンは好ましいと思います。投資家と経営者の利害が(理論上は)一致するわけですから。ただ、社長一人で50%以上を保有している場合は微妙です。独断を止めるのが難しくなりますので。感覚的には30%程度がちょうどよいかと思っています。従業員持ち株会が大株主なのはさらに望ましいと思います。従業員が会社の将来を好意的に見ているということ(のはず)ですし、一般的に売却が難しいようなので需給の関係からもプラスです。逆に、もし持ち株会が保有を減らしているようなら相当な注意が必要だと思います。親会社が過半数の株式を保有しているのは好ましくないです。不利な条件での吸収の恐れがあります。実際、最近優良子会社の吸収の事例がいくつもみられていますし、コナミにいたっては一切プレミアムをつけてくれませんでした(スタジオ1単位持っていました)。タワーやメロンバンクなどの外資が大株主なのは個人的には微妙です。彼らの保有銘柄なら妥当な投資先である蓋然性は高いと言えそうですし、日本の株式市場では常に外資が勝っているようなので、同じ馬に乗るのは理にかなっているのですが、彼らの動きに投資成績が左右されることになってしまいます。こうなると価値に基づいた投資をしているとは言いづらくなります。かといって外資の動きを予測して勝負しようというのは無謀と言わざるを得ません。理想は外資が好みそうだが保有はしていない銘柄を買って、後で彼らが乗っかってくるのを待つという展開ですね。竹田和平さんの保有銘柄であるというのはあまりあてにはならないと考えています。著書の記述からみて、竹田氏は大旦那として中小企業を応援することを投資の第一目的と考えていると思われ、株価の値上がりにはそこまでこだわっていなさそうです。竹田氏が素晴らしい投資家であることに異論はありませんが、竹田氏銘柄=優良銘柄と盲目的に判断するのは危険だと考えています。とりあえず思いつくのはこんなところでしょうか。また気づいた事があれば改めて書いてみたいと思います。追記シバさんからタワーは日本のファンドであるとのご指摘をいただきました。GS関連のため外資と決めつけておりました。シバさんどうもありがとうございました。
2005年02月16日
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先日、日本システム技術の粉飾を事前に見抜くのは自分にはほぼ不可能と書きましたが、実際にBSの推移を見てみたところ、不自然な点が散見されました。利益は出ているのに営業CFがマイナスであること、売上債権回転率が悪いうえに毎年悪化していること、売掛金と買掛金のバランスがとれていないことなどが一目で分かるので、少なくとも不審には感じられたのではないかと思えました。ただ、完全に後付けの話ですからね・・事前に見抜けたかというとやはり自信はないというのが正直なところです。ちょうどよい機会なので、今日は保有銘柄の資金の流れを再チェックしてみました。幸い問題のありそうな銘柄は見つかりませんでしたが、今後も不審な点はないか毎年の決算ごとに推移をチェックしていきたいと思います。いっぺんに全ての銘柄を調べたので、大分疲れましたが、色々考えるところがあり大変有益でした。やはり何でもやってみるものですね。
2005年02月13日
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日本システム技術(4323)が監理ポスト入りとなりました。こちら詳しくは調べていませんが、どうやら売上金の不正計上をやっていたということのようです。実はこの株は昨年の秋ごろ私の監視銘柄の一つに入っていました。システム開発という業種がよく分からなかった事と、他にもっと割安と思える株がいくつかあったことから、詳しく調べるには至らなかったのですが、株価があと15%安ければ買っていた可能性は十分ありました。そして、今回の粉飾はどうも上場前から行われていたようですので、もし有報を読んでいても全く不正には気づけなかったでしょう。この会社は有利子負債も比較的少なく、株主資本比率も60%あります(今となってはどこまで本当か分かりませんが)。このような会社が粉飾をするとなると、「財務優良なバリュー株はわざわざ粉飾をする必要はないから安全性が高い」という私の考えは根底から覆されてしまいます。かなりの衝撃を受けました。自分だったら今回のような事故を事前に回避できる可能性はあったか色々考えてみたのですが、客観的にみてほとんど不可能であったと言わざるをえません。対策としては「1銘柄に資金の10%以上をつぎ込まない」というルールを厳格に守って大ダメージを回避する消極策しかないと感じました。
2005年02月12日
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ここのところ銘柄調査やスクリーニングは一切せずに(やると買いたくなるのが分かっているので)、時間があれば本を読んでいます。というわけで読書感想文第二段です。 ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 ( 著者: 本田健 | 出版社: 大和書房 )最近はいかに資産を築くかという戦術面以上に、幸せな金持ちとして人生を謳歌するにはどうしたらよいのかという戦略面に興味があるのですが(気が早いことは百も承知で)、この本はそんな自分にとって非常に示唆に富んでおり、今まで読んだ本の中でも最も参考になった部類に入るものでした。以下、特に心に残った記述を羅列します。・給料をもらう人間は働いている時間が退屈なので、その時間が早く過ぎないかだけを考えている。彼らは「人からもらえるもの」にしか興味がないのだ。だから金持ちになれない。一方、スターと呼ばれる人たちや、事業で成功している人たちはその仕事を辞めるのが難しいくらい自分の仕事を愛している。自分のやっていることにワクワクして、今度は何ができるだろうかと考えている。言ってみれば、与えることばかり考えていると言えるだろう。だから彼らはますます金持ちになっている。・夢を追いかけるのを忘れて、安定した人生を選んだ人間は、「退屈な人生を生きる終身刑」を自らに課しているのに等しい。・人生にはツキの流れがある。自分のツキがどんな状態かはっきり知ることが成功には欠かせない。自分のツキがないと感じるときには思い切って何もせず、のんびり人生を楽しむことだ。そして、運気が上昇してきて追い風になったら、帆を大きく広げ、勝負に出るのだ。とんでもない失敗というのは、運気の落ちているときに失敗を挽回しようとして勝負に出てしまうときに起きるものだ。・日常的に考えている事が人生をつくる。金持ちは日常的に豊かさ、新しいチャンス、楽しいイベントのことを考える。お金に縁のない人は月末の支払い、イヤな上司、リストラ話など貧困につながるような事ばかりを考えている。どこに普段の意識を集中させるかで君の将来が決まるといえるだろう。・人生は「考えること」と「行動すること」の二つでできている。いままで考えてきたことと、思考の結果行動してきたことの集大成が君だ。・自分の話す言葉に注意しなさい。普段君が話していることは君の未来をつくる。君が人の悪口、否定的なこと、ゴシップ話をすれば、君の将来はそういったネガティブなもので満たされる。君が希望、ビジョン、豊かさの話をすれば、君の人生は喜びと豊かさに満たされることになるだろう。・人と付き合うことでいちばん大切なことは、君が接する全ての人に豊かさと幸せがもたらされることを願う事だ。誰か新しい人に出会うとしよう。そうすると君は心の中でつぶやくのだ。「この人と出会えて自分はなんて幸せなんだろう。この人のもとにたくさんの幸せと豊かさが雪崩のようにやってきますように」と。・お金との付き合い方には二つしかない。お金の主人になるか、奴隷になるかの二種類だ。残念ながら現代の資本主義社会ではその中間というのは存在し得ない。・私は、自分のところから出て行くお金を愛と感謝でスタートさせたい。私はお金を感謝と愛情の表現として使うようにしている。それがまわりまわって、また私のところに帰ってくるわけだ。知っている人にとっては当たり前の事ばかりなのかもしれませんが、私にとっては最近ぼんやりと感じていた事をズバリ指摘する衝撃的な記述の連続でした。この本は非常に平易な文章で書かれているのですが、読み手の考え方や資産状況によって受ける印象は全く違ってくると感じました。投資を始める前の私が読んでも理想論ばかり言っている様にしか感じられず、自分の行動を変化させる事はなかったのではないかと思います。納得できない箇所や理解できない箇所もありましたが、何年か後に読み返せばまた違った印象を受けるかもしれないと思います。久々に手元に置いて何度も読み返したいと思わせてくれる本です。有名な本なので、読まれている方が多いと思いますが、読んだことのない方には自信を持ってお薦めできる本ですね。著者および出版者様:当ブログは個人的利益を目的としないものであり、その中で著作の一部分を引用しつつ出版物を紹介させていただいておりますが、内容的に著作権の侵害に当たると判断された場合は、メールにてご連絡いただければ削除させていただきます。
2005年02月11日
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せっかく日記を公開していることですし、今後は読んだ本の感想なども書いてみたいと思います。ということで早速第一回目です。 投資戦略の発想法 ゆっくり確実に金持ちになろう ( 著者: 木村剛 | 出版社: 講談社 )有名な木村剛さんの著書です。内容はかなりやさしく、個人投資家への入門書中の入門書といった位置づけでしょうか。誤ったイメージのまま投資を始めて、損をしたり騙されたりするのを防ぐ点に主眼があるようです。主張としては、・個人投資家(主にサラリーマン)の最大の投資は自分の本業であること・節約をして支出をコントロールすること・投資はそのうえで余裕資金の範囲で行うことといったところでしょうか。具体的な投資方法としては、1長期継続 2極力分散 3低コスト 4シンプルをあげています。特に、4に関して投資対象は国内株・国債・外貨預金またはMMFで十分であり、金融業者に騙されて複雑な金融商品を買わないことを繰り返し述べられています。非常に読みやすく、内容も良いのですが、私にとって新たな発見や驚きはなかったかなというのが正直な感想です。自分なりに投資をする目的、投資の手法が定まっている人は無理に読む事はないかもしれません。ただ、これから投資を始めようかという人はぜひとも最初に読んでおくべき本ではないかと思います。投資の場合、最初にどんな本を読むかは非常に重要ですが、これという基本書が定まっていないのが現状です(私も本屋で困った記憶があります)。この本から入れば大きく道を踏み外す確率は低いのではないかと思いました。
2005年02月06日
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2月に入っていきなり風邪をこじらせてしまいましたが、ようやく回復してきました。39度を超える熱など久々だったので大変でした。しかし、私が寝込んでいる間にもお金さんが頑張ってお仲間を連れて来てくれました。この状態が相場の良し悪しに関係なく実現できれば精神的に自由を感じられて幸せでしょうね。改めてやる気がわいてきました。さて、良い事ばかりは続かないもので、持ち株のサトー商会と藤久が続けて下方修正を発表しました。特に藤久は前回予想からマイナス25%と、かなり大きな下方修正でした。しかし、両者とも株価は今のところそれほど下がっていません。「やはりバリュー株は下方修正に強いな。この調子ならこの先も大損する心配はなさそうだ。」と言いたいところですが、やはりそう単純ではないでしょう。今回両銘柄が下方修正に反応しなかった要因を大きい順に考えてみると、1、小型株の相場が絶好調なので大目にみてもらえた。2、いわゆる折り込み済みであった。両銘柄とも数ヶ月前から株価は低迷しており、サトー商会などは今回の発表で逆に株価が上がっている。3、バリュー銘柄の下方硬直性といったところではないかと推測します。これが合っているとすると、相場上昇期という幸運に助けられただけであり、自分の銘柄選択の適否などは些細な要素に過ぎなかったということです。多数銘柄に分散投資すればある程度のネガティブサプライズは仕方のない事ですが、藤久に関しては自分の中で反省すべき点が多々あるので、肝に銘じたいと思っています。しかし、2の折り込み済みに関しては判断が難しいですね。今回の両銘柄は前回までの四半期決算などから業績未達はある程度予想できたので、最近までの株価の低迷がインサイダーの売りによるものということはないと思いますが、じり安が続いた後大きな下方修正などが発表されて株価が急落というケースもしばしば見かけます。私は落ちるナイフを掴む投資を好むので、そのあたりを見分ける嗅覚を身につけなくてはならないと感じています。
2005年02月04日
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昨日、PF第二位のコタ(4923)が、好調な第三四半期決算&50%の増配&株式分割(1対1.5)&投資単位の引き下げ(1000株から500株へ)という美しい四重奏を奏でてくれました。だから言う訳ではないのですが、コタは資本政策の面からも株主重視の観点からも私にとって理想的な会社だと思っています。堅実な無借金経営でありながら、利益が伸びた際には積極的に増配を行ってくれます(今回で3年連続)。そして、過剰な内部留保をすることもなく、着実に新規投資も行っており(あくまで自己資金の範囲内で)、毎年少しずつ売上を伸ばしています。半期ごとの事業報告書では、社長の考えをインタビュー形式で掲載し(株主アンケートの結果も考慮していると思われます)、有報・短信では各セクションごとに売上・利益の増減の理由と今後の見通しを程よいレベルで分かりやすく説明してくれています。とにかくここの短信は気持ちよく読むことができます。また、優待で小売店では市販していない自社製品を送ってくれるのですが、これも良い品でさらに会社への愛着がわきます。優待目当てで保有している人もいるのではないかと思います。大分株価が上がってくれているので褒めすぎている可能性は否定できませんが、最近の上昇でもそれほど売り物が出てこないところをみると、長期保有予定の(すなわち会社に好意を抱いている)株主が多いのではないかと推測しています。短期的に株価が上がるか下がるかなど市況次第で予想できないので、不測の事態にも心理的に揺らがないために応援したい企業に投資するというのは大切だと思います(必ずしも実践できていませんが)。
2005年02月01日
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慌ただしく働いているうちに1月も終わってしまいました。今月は1月効果なんていうレベルを超えて景気のいい相場でしたね。私は昨年9月から12月にかけてかなりポジションを増やしていたので、結果的に大変幸運でした(別に1月から株価が上がると予想していたわけではありません)。ただ、今月からFXに本格参戦したため、資金配分を見直してみたところ、株式用資金のCPがなんと7%しかありませんでした。というわけで、今月は値上がりした株を少しずつですが売却していました。今日現在で19銘柄に投資しており、時価総額上位銘柄は1、PI(4290)2、コタ(4923)3、クリップ(4705)となっています。これだけみると日記で述べている投資方針を全然満たしていないとのご批判を受けそうです。一応言い訳をさせていただくと、私はかなり横に広い投資をしており、似たような金額の銘柄がかなりあります。現在の上位銘柄はたまたま株価が上昇したものであり、今後の動き次第で簡単に入れ替わると思います。また、私は父、母、弟の資金も一部運用を任されているのですが、その分も含めて考えると1、GFC(7559)2、クリップ(4705)3、サトー商会(9996)となっております。いずれにせよ、最近の小型株を中心とした株価の上昇には漠然とですが不安を感じており、CPを20%くらいは確保しておきたいと考えています。
2005年01月31日
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配当利回りに関しては、単純に高ければ高いほど望ましいと考えています。「高ROEの会社は利益を配当に回すより内部留保して再投資したほうが株主のためになる」というのは理屈のうえではよく分かるのですが、やはり理論上のお金より現実のお金の方を好むのが人情というものでしょう(笑)また、私の場合現在のところ所得税の適用税率が10%なので、実質上非課税で配当金を受け取れるという事情もあります(あまり喜ばしい事ではないのですが・・)。また、高配当は相当強い株価の下支え要因になると思いますので、大きな損失を出さないという自分の投資方針にも適しています。もちろん減配になればシナリオが根底から覆される事になるので、過去の実績や会社の方針、配当余力などを慎重に調べ、高い配当利回りが一時的なものでないかを確認しなくてはなりませんが。それと、高配当の原因が異様に高い配当性向(50%以上)にある会社はあまり好きではありません。こうした会社の高配当はいつまで続くか分かりませんし、BPSが毎年積みあがっていかないため割安度が増すこともないからです。何より、既に奥の手を使ってしまっており、それ以上に良いサプライズが起きないように思えてしまうのです。私のモットーは「切り札は先に見せるな。見せるなら更なる奥の手を持て」(by黄泉&蔵馬)なのです。結局のところ、最も好ましく思うのは配当性向が3割程度で、利益の3割を配当に回したら結果的に高配当になってしまったというような銘柄です。このような銘柄は必然的に低PERの要件も満たすことになるはずです。そして、これまで見てきたところでは、こうした銘柄は多くの場合株価水準が訂正されています(わずか一年ほどなのですが)。ですので、東栄リーファーラインもいつまでもこのままの株価ということはないのではないかと思っています。
2005年01月26日
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今回は自社株買いについて思うところを書いてみます。なお、ここでは低PBRを中心とした株価が割安な企業の自社株買いを前提とします。改めて言うまでもない事ですが、自社株買いによりEPS,BPSは増大することになります。特に、私が主な投資対象としているキャッシュリッチな割安株の場合、100円の投資が即座にかつノーリスクで200円のリターンを生むことになるので、自社株買いこそ最も理想的な投資といっていいと思います。ただ、注意しているのはストックオプション=株主軽視は成立しても、自社株買い=株主重視は必ずしも成立するわけではないのではないかという事です。より正確には自社株買い=個人投資家重視というわけではないのではないか、ということです。個人投資家の立場からすると、企業は株主を重視した経営をすべきだと考えがちですが、逆に企業経営者の側に立って考えてみると、せいぜい数十万から数百万円程度しか投資せず、株価が変動すればすぐに手放してしまうであろう個人投資家をそれほど重視するとは私には考えにくいのです。ですから、自社株買いに限らず、企業が株主に有利な方策を打ち出した場合には、その理由を推測すべきだと思います。そして、その理由が自分にとっても有利なものであれば乗っかるという感じでしょうか。そして、企業が自社株買いをする理由を考えてみると、1、株主価値の創造こそ企業価値の増大につながると信じている2、TOBを予防するため3、将来のM&Aなどの際の交換材料として使うため4、親会社などの大株主のため(単に大株主への配分を多くしたいという理由からコナミ子会社のような将来の吸収合併の布石という理由まで色々考えられる)などがあげられるかと思います(他にも色々あるでしょうが)。例えば1の理由なら素晴らしいですが、そういう企業ならそもそも割安放置はされないでしょう。2の理由なら個人投資家にとっても利益につながります。3だと将来的に株が市場に放出されるわけですから、安易に喜んでばかりもいられません。4は色々なケースが考えられるので、一概に良い悪いとは言いにくいところです。結論としては、自社株買いは素晴らしい事なのですが、自社株買いの実績から単純に株主重視と判断するより、なぜ自社株買いをしたのか、継続性はありそうなのかを考えた方がより望ましいと思っています。
2005年01月23日
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ご訪問いただいている皆様のおかげで本日10000アクセスに到達しました。開設1ヶ月足らずでの10000アクセス到達など当初全く予想しておらず大変光栄なのですが、少々座り心地の悪さも感じています。すなわち、自分のブログが、優良サイト様のご紹介・相互リンクなどの材料によって株価(アクセス数)が急上昇し、利益(訪問によって得られる効用)とのバランスがとれていないPER100倍の割高ブログに思えるのです(笑)まあ、株と違って、株主たる訪問者の方が経済的損失を被るわけではないので気にしなくともよいのかもしれませんが、割安株投資を心がけている自分のサイトが割高ブログというのも間抜けな話です。そこで、経営者たる私に考えられる手としては、1、自分のブログが割高だと思っている事を公表し、適正価格に落ち着くのを待つ2、いっそう精進して株価に見合う利益を上げられるようにする(要は日記の内容を充実させる)3、某IT銘柄よろしく無差別リンク、多数のアフィリエイトなど、更なる株価上昇策をうちだし、高値のうちにアフリ収入などを稼ぎ、売り抜けるなどでしょうか。3はもちろんジョークです(念のため)。第一アフリのやり方が今ひとつ分かっていません(笑)。また、2も困難です。とりあえず今書ける事は書いておりますので。というわけで1を選んだ本日の日記でした。※今週から本業の方が約3ヶ月間の繁忙期に突入しており、明日以降休日出勤も常態化します(泣)そのため日記の更新のペースがやや落ちるかもしれませんが、ご了承ください。
2005年01月21日
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今日からは企業の資本政策について書いてみます。ストックオプション(以下SO)は言うまでもなく迷惑な存在です。主な理由としては1、株主価値が希薄化する2、発行価格、発行数から希薄化がどの程度かを再計算しなくてはならず、評価が困難になる3、株主軽視の経営姿勢であることが明白になるなどが考えられます。特に問題なのは3ですね。企業の評価はいつ見直されるか事前には分からないので、「安心して長期保有できること」は非常に重要であり、そのためには投資先企業を信頼できなくてははじまりません。それを「従業員(経営陣も含む)の士気を高めるため・・・」などと言ってSOを出されるとこちらの士気が下がります。「自社株が欲しければ市場で買え!」と言いたいところです。もっとも、じゃあSOを出している会社の株は全く買わないかと聞かれると答えに窮します。私の場合投資の目的はあくまで利益の追求にあるので(確実に儲かるなら西武でも日テレでも買います)、SOを考慮してもなお割安だと思えば買うこともあると思います。ただ、前述した欠点を考慮してもなお割安といえることは少なくてもこれまでのところはほとんどないです。唯一サン電子は買いましたが、やはり保有株の中で最も自信のない部類です。もしも今後SO=悪というイメージが日本でも浸透して、SOの発行によって過剰反応が起こるようになれば短期投資のチャンスがくるかなという気はします。ただ、あまり現実的ではないでしょうね。私自身投資を始めてバフェットからの手紙を読むまではSOは従業員の士気を高めて会社の利益を上げる良い制度だと思っていましたから。
2005年01月19日
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現在のところ、豪ドル、NZドル、中国元を1枚ずつ持っています。今年は5,6枚を基本ポジションとして、あとは、大きな値下がりがあれば買い増すという予定です。売り基準は相当高いところに設定してあるので、売ることは当分ないと思います。オセアニアドルに関しては、資源国の高金利通貨という単純な理由で買っています。どうせ為替の予想などできるはずもないので、イメージだけでもいいから自分が好印象を抱いている国の通貨を中心にしようかと考えています(暴落があったときに心理的にナンピンしやすいので)。中国はあまり好きではないのですが(昨年のアジアカップは痛快でした)、米ドルを買うより元の方が有利だと思っています。元は米ドルとのペッグ制なので、当面はドル高になれば元もあがります。また、変動相場制への移行は数年以内にはありそうなので、ドル安になってもその影響を回避できる可能性もあります。今現在元を買うことは市場の歪みをつく事にあたるのではないかと思います。もっとも、あまりにもわかりやすい歪みなので利用価値があるか迷うところですが、橘玲氏も珍しく勧めていたのでとりあえず素直に行動する事にしました。あとはユーロも少し買いたいですが、値段的に見て当分無理そうです。それにしても株価はよく上がりますね。今年も正月の調査はほぼフイになりそうです。去年の印象が強いせいか、動きが早いですね。とすると暴落は3月くらいかという感じですが、どうせ当たるはずもないし、少しずつ売っていこうと思います。今日はサン電子が暴騰したので、半分売りました。その分は下落しているオセアニアドルに振り向けようかと思っています。
2005年01月17日
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日本株投資、外為fxが日本経済の変化によりどのような影響を受けるかを推測します。なお、ここではとりあえず十年程度の将来を念頭においています。また、為替に関して、「高金利通貨は金利の分だけ価値が下がるので超過収益の機会はない」という為替版効率的市場仮説(?)は無視しています。1、現状維持が続くケース。様々な問題の先送りを続け、金利も低い水準のまま。国際的にみた経済力はやや下落が続く。最も可能性が高く、多かれ少なかれこんな感じになるんじゃないかと私が考えているケースです。この場合、スワップはもらい続けられるし、円は少しずつ下落するでしょうから、為替差益も徐々に増えていくと思われます。長期スワップ派としては理想的な展開です。もっとも、こうなると株価も下がるはずです。しかし、現在の日本市場には非効率な部分が少なからず残っているので、適切な投資行動を行う事により一定の利益を出せる余地は十分あるのではないかと思います。2、何かの間違いで日本が躍進するケース。「21世紀は日本の時代」などといわれるようになる。万一こうなった場合は円の価値は大幅に上昇するし、利率も上がるでしょうから、スワップも減少します。ですから、為替においては大損となります。しかし、反対に株価は大きく上がるでしょう。そして、一般に為替と株式では株式の方が変動幅が大きいので、為替での損失を上回る利益を株式であげられると思われます。また、日本が繁栄すれば年金問題をはじめとした財政問題も少しは改善するでしょうから、日本人としては為替の損失を考慮してもこれが理想的なシナリオといえると思います(実現の可能性は低そうですが)。3、日本がゼロ金利政策から利上げに転じるケース。大不況・デフレからは脱却し、経済は多少上向く気もするが、様々な事態が考えられ、どうなるか不明。この場合スワップの受け取りは確実に減ります。円の価値は変わらずかやや上昇というところでしょうか。総合的にみて為替では損ということになる可能性が高いでしょう。株式がどうなるかはさっぱり分かりません。個別の銘柄選択を頑張るとしか言えないです。4、日本がハイパーインフレに突入するケース。金利は南アフリカ並みかそれ以上となる。もしもこうなるとスワップは減るどころか払う事になります。しかし、円の価値は当然暴落するので、為替差益はスワップの支払いなど問題にならないほど膨大なものとなるでしょう。円に対するヘッジが最高に活かされることになります。株価のほうは暴落するでしょうが、少なくとも現金や債権を保有しているよりはダメージが少なくてすむでしょう。こうしてみると、1,2,4のいずれのケースになった場合も日本株+fxというポートフォリオの期待効用は結構高いように私には感じられました。3の適当な水準の利上げがあった場合は苦しいと思うのですが、利上げが経済にどのような影響を与えるかは分からないし、予想してみても無駄だと思うので、状況を見て対応するしかないかと思っています。大体このような考えでfxを始めたのですが、考え方が妥当かどうか非常に気になります。今回の日記が将来削除したい日記ナンバーワンになる予感十分です。何かおかしいと思う点があったらコメントいただけると大変ありがたいです。
2005年01月14日
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私は海外投資の手段として、外国為替証拠金取引(以下fx)を取り入れています(始めたばかりですが)。これには、純粋な投資+日本株投資へのヘッジという意味合いがあります。スタイルは円売り外貨買いの長期保有、買ったら放置、大きく下がったらナンピン買いでスワップの受け取りに徹するという単純なものです(いわゆるスワップ派)。fxには色々悪い評判もありますが、実は非常に有利な投資対象だと思っています。主なメリットとしては、1、将来の日本円の下落に対するヘッジになる2、手数料が格安3、金融機関並みの金利でお金が借りられる4、高利のスワップが受け取れる(円ショートの場合)5、レバレッジを目的に応じて自由にかけられる6、決済期限がないなどがあげられます。1は外貨預金や外国株でも可能ですが、2,3はfxのみのメリットです。また、5,6から戦略選択の自由度は非常に高いといえると思います。逆に、デメリットとして考えられるのは、1、レバレッジをきかせられるので、扱いを間違えると大損害を受ける2、取り扱い業者が玉石混交である3、為替差益、スワップ益が雑所得になってしまう4、円の利上げがあると様々な悪影響が考えられるといったところでしょうか。1については自己責任ですし私はレバレッジを3,4倍にとどめているのでそれほど問題ではないでしょう。2に関しても大手の口座を複数開いて分散する事である程度対処可能です。3は大きな問題なのですが(雑所得は他の所得と損益通算できないうえに総合課税の対象になってしまうため)、金融課税一体化の実現までは売らない予定なので何とかなると思います。ちなみに、株式の10%課税が終わる頃にそうなるのではないかと考えており(もろに希望的観測ですが)、それまでは株式中心でいこうと思っています。一番問題なのは4の利上げです。fxも為替取引である以上、今後の日本経済の行方によってその成否が決まってくると思います。そこで次回は日本株バリュー投資&fxという戦略が日本経済の様々な変化によってどのような影響を受けるか推測してみたいと思います。※fxが投資として有利なものかは色々と考えたうえで納得してやっているのですが、なにぶん日が浅いうえにほぼ独学なので、間違いが多々ある可能性が高いです。文中にあげたメリット・デメリットはじめ、おかしい点があればご指摘いただけると大変ありがたいので詳しい方がおられましたらぜひぜひよろしくお願いいたします。
2005年01月13日
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いわゆる成長株投資は非常に魅力的だと思います。上手くいった場合には数倍以上のリターンが期待できますし(資産バリュー株への投資では相場自体の上昇がなければ倍も難しいでしょう)、自分は優れた投資家であるという満足感も大きいのではないかと思います。ただ、成長株投資は難易度も高いと思います。高い利益率をもたらしている要因は何なのか、それは陳腐化しないのか、他社の新規参入に対抗できるフランチャイズはあるのか、対象市場に拡大余地はどの程度あるのかなどなど、予測しなくてはならない事が目白押しです。私にはこうした判断を人並み以上に的確にできるという自信は残念ながらありません。また、こうした分析は機関の最も得意というか、力を入れている分野だと思います。私はおよそ勝負というものは自分に有利であると思える分野でのみ行うものと考えており、機関と真正面からぶつかるのは賢明でないと判断しています。ですので、DCF法などを利用して投資を行う事は現在のところしておりませんし、近い将来採用するということもおそらくないと思います。もっとも、成長株投資をしないというのは、ほとんどの場合株価に将来の成長分が織り込まれており、現在の価値だけから判断すると割安とはいえないからです。ですから、過去数年以上にわたり一定割合以上で成長してきており、その強みが今後も継続しそうな銘柄で、現在の利益水準から見ても割安な銘柄があれば喜んで投資します。というより、これこそ最も買いたい株であるといえるかもしれません。この場合、予想される成長分はあくまでボーナスという感覚で捉えています。具体的には、PIとクリップを保有しています。PIはPER7倍弱で、クリップは9倍強で購入しました。こうした買いのチャンスは当然めったにないのですが、その分期待収益は非常に大きいので、できる限り目を光らせていたいと思います。
2005年01月11日
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先日salvatoreさんからご質問をいただきました。ご質問の内容は・私が株に参戦したのは2003年11月からか・これまでどのようなプロセスをたどってきたのか、どんな本を読んできたのかというものです。ちょうど自己紹介になりそうな内容なので、日記で回答させていただこうと思います。まず、初めて株を買ったのは2003年の11月です。ちなみに投資の勉強を始めたのも11月からです。それまで株式投資を考えた事はありませんでした。つまり、ろくに勉強せずに株を買い始めたわけでして、非常に危ないですね。その当時はバリュー投資にも出会っておらず、PER,PBRすら明確に理解はしていなかったと思います。では、どういう基準で銘柄を選んでいたかというと、1、自己資本比率が高い2、配当利回りが高い(優待も含む)3、自分の知っている会社である4、株価が年初来安値の水準にあるでした。当初より大きな値上がりを夢見るより、大損しない事を本能的に重視していたような気がします。今から見ても良かったと思うのは4の基準ですね。当時は日経平均が7千円台の大底から1万円を超えるまで回復していた頃でした。この状況で大きな悪材料が出ているわけでもないのに年初来安値を更新している銘柄で、それなりに有名なところならそんなにやられる事はないだろうと思っていました。ちなみに、そのとき買ったのはジーンズメイト、ミニストップ、アデランスです。そして、12月にバリュー投資と出会い、安全域を確保しながら他人とは反対の行動をとるというやり方が自分の性格にピタリとはまると考え、それ以降はバリュー投資一本で勉強してきました。読んだ本については有名なバリュー投資の本は大体読んでいると思います。その中でどれか1冊が大きく影響しているということはなく、それぞれから納得のいくところをとりいれているつもりです。お薦めの本などはおいおい紹介できればと思います。投資の勉強に当てた時間は最初の1年間は平均で毎日3~4時間くらいでしょうか。投資の勉強を全くしなかったという日は一日もなかったですね(なお、この連続記録はドラクエ8をやるためという理由で現在ストップしている事をご報告させていただきます)。大体こんなところでしょうか。salvatoreさん、足りない点があればご指摘ください(他の方でも)。
2005年01月10日
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ROEについて書き足りなかったことを何点か補足します。まず、二回にわたってROEの悪口(?)を書いてしまいましたが、決してROEを軽視しているわけではないです。実際、私の保有銘柄の平均ROEは10%程度で、それなりに高いです。言いたいのは、PBRとROEは相反する関係にあるので、ROEが低いからといって悪い銘柄とは限らないということです。また、ROE=利益/株主資本なので、ROEの高低と株価とは全く関係がありません。ですから、ROEの高さを理由に株を買う場合はその他の観点から見て株価が割安かどうかをよく考慮しないと大けがの元になるかもしれないと思います。次に、「低PER、低PBR、高ROEは矛盾する」という趣旨の事を書きましたが、実はこの要件を満たす株はありえます。PBR/ROE=PERなわけですから、PERが異様に低い株を探せばよいのです。一例を挙げると、昨年9月、株価1170円時点でのサン電子(6736)は、来期予想PERが7.2、PBRが0.83、ROEが11.5%でした(しかも流動比率、自己資本比率も高い)。もっとも、その後サン電子は残念ながら下方修正を出してしまいました。そうそう上手くはいかないようです。
2005年01月08日
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