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ブラックボデイのマスタードガス系品種の改良はこれに留まりません。今日ご紹介するのは、マスタードガス・モンスターマーブルです。モンスター、つまり頭部のみが白く色抜けするタイプで、このカラーパターンは別にマスタードガスだけではなく色々な品種で見られます。 元々ベタ(スプレンデンス種)の頭部はボディと違って色が載らないのが普通でした。原種や原種に近いプラカット辺りでは頭部は褐色と相場は決まってました。ショーベタでも、しばらく前まではソリッド・ブルーやカッパーの頭部にはこれらの色が乗らず黒褐色の所謂ブラックマスクが当たり前でした。おそらく頭部のカラーはボディやヒレとは別の遺伝子による発色なのだと思われます。従ってボディがマスタードガスであっても、頭部のみはメラニンなどの色素胞が存在しないタイプがマスタードガス・モンスターになるのではないでしょうか・・・って推測だけで勝手なこと言ってますけど(笑)。 一応モンスターはマーブルの一表現と言う見方をされているようですが、上記のような理由からまったくの私見ではありますが、「モンスターはマーブルとは別の表現形」ではないかと思ってます。ただ、気をつけなくてはならないのはボディがマーブルパターンで頭部がモンスターと言う個体も存在すると言う事です。まぁ、ボディやヒレと頭部が別々の遺伝子により一緒に作用した個体と考えれば別に不思議ではありませんけど。 ただ、モンスターと言う品種はなかなか逸品が見当たりません。ほとんどの場合、頭部が白く色抜けしていない方がより素晴らしい個体だったのに・・・って言う場合が多いようです。逸品堂でもモンスター系の人気は決して高いとは言えません。今日の個体でも、頭部がモンスターじゃなくても全然OKな気がしますから困った物です。まぁ、品種として珍しいと言う事だけは確かですけど。 それと、全然話は変わりますが「さかなおやじのひとりごとが100万アクセスを突破いたしました!」。これもひとえに、こんな駄文に皆様が根気よくお付き合いくださった賜物と感謝感謝です。もっとも、当人は全然気が付かず、友人から「100万アクセスおめでとう!」ってメールもらってはじめて気が付きました(苦笑)。最近、アクセス数とか全然気にしてなかったからなぁ~。
2009/11/27
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ボディがブラックのダークボディ・イエローフィンを使ったマスタードガス系の改良は、パイナップル・マスタードに留まりません。今日紹介するのも、とあるバンコクのブリーダーが現在進行形で改良を続けている系統です。この系統の特徴は何と言っても、ヒレに入るブラックのモヤモヤ模様でしょう。個人的にはマーブル系なのかなと思うのですが、ブリーダーはそうではないと言っています。彼の所ではこの系統にマーブルの血を導入した覚えが無いそうです。 このヒレのマーブルパターンは非常に興味深いのですが、残念ながら彼の所では改良に行き詰っている感じです(苦笑)。改良自体が困難なのではなくて、要するに作出した個体の市場での売れ行きが芳しくないようなのです。いつも書いているように、あまり蓄えの無い自転車操業をしているバンコクのブリーダー達にとっては、せっかく殖やし3ヶ月くらい育成した個体が上手く売捌けないと言うのは、致命的なダメージになりかねません。 個人的にはこの系統の今後の行方が結構気になっているので、本来ならばここは逸品堂が買い支えてあげるべきなんでしょうね。でも、残念ながら逸品堂に入荷したこの系統の個体達も売れ行き芳しくなかったんですよね~(苦笑)。収容施設に限りがあるだけに、むやみやたらに売れ行きの鈍い個体を在庫する訳にも行かなくって・・・
2009/11/25
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ボディが黒褐色のダークボディ&イエローフィンが出来たら、次はこのボデイにブルーを載せていく訳ですが、当然考え付くだろう方向が今日のこの個体です。パイナップル・マスタードで地色がブラックと言う系統です。 ボディが茶褐色の時に較べると、一段とメタリックブルーが鮮やかに映え実に見応えのある個体に仕上がっています。当然、逸品堂でも非常に人気が高い品種で良個体が入荷すればすぐにご注文いただけるだけでなく。逸品堂会員の皆様からの「事前仕入希望品種」になる事も多く、そんな場合はバンコクで仕入れてきてもHPのカタログには掲載されず「闇から闇へ」(笑)流れていってしまいます。 もちろん販売側としては実にうれしい品種なのですが、逆にお客様から「ブラックベースのパイナップル・マスタードの逸品をお願いします」とかリクエストされちゃうと、結構プレッシャーだったりします(笑)。まだ、品種として完成の域に達していませんからボデイも限りなくブラックに近い物から、焦げ茶程度の物までその表現はバラバラです。しかも、ブリーダーのファームなんて照明設備が無く、部屋の天井の蛍光灯だけって言う場合も少なくありません。そんな中で、マラリアやデング熱を媒介する蚊にチクチクされながら(涙)、ずらっと並んだ個体の中からキッチリと地色が黒褐色の個体を選ぶのは至難の業です。・・・て言うか、ほとんど体型とブルーの輝きで選んでおいて、ホテルに戻ってから確認作業ってなりますね。 それだけに、ファームで見た時は真っ黒に見えたのにホテルの部屋で明るい照明かで観察すると「単なる茶褐色」なんて個体もかなりの割合にのぼります。まぁ、別にこの品種だけに限った事でなくすべての改良ベタに共通する悩みですけど。・・・そんな事もあり、やや仕入れ価格が跳ね上がりますが、かならず市場のベタ専門店でも仕入れるようにしてます。さすがに、こちらの方は最低限の照明設備は揃ってますからね(笑)。でも、逆に赤色がより鮮やかに見える蛍光管を使っているショップもあったりして、その場では物凄い絶品だと思って買ったマーブルが、ホテルで見ると「単なる赤褐色のバッチイ奴」だったりすることもあるので、こちらもなかなか侮れません。
2009/11/21
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このダークボディ&イエローフィン・マルチベースのマスタードガスの長所は、元々ボディとヒレがくっきりと色分けされている為に、メリハリのある配色にしやすい事でしょう。逆に短所と言えば一つは前述のヒレのイエローが淡い事、そしてもう一つがボディーのブルーの下から覗く地色があまりブルーに映えない茶褐色である事です。 そこでバンコクのブリーダー達は考えました(・・・かどうかは定かではありませんけど)。「じゃあ、地色を茶褐色じゃなくしちゃえばいいじゃん!」。そして、作り出されたのが今日登場の個体の様な、ボディがほぼブラックに染まる個体です。確かに地色がブラックならばその上に乗ってくるメタリックブルーとの相性も抜群です。まだ、完全なブラックとまではいかないようですが、かなり黒い個体がバンコクでは見かけられるようになってきています。 まぁ改良のベースが出来たって事で、後はどんなマスタードに仕立て上げるかって言う所にかかって来ます。最近ではかなりのブリーダーがこのブラックボディ&イエローフィンをベースにそれぞれ自分の信じる方向に改良を重ねています。今後が楽しみな系統から、どう考えても早めにその系統諦めた方がって言う系統までよりどりみどりで、毎月バンコク入りするたびにその辺りの調査で結構楽しめます。 次回以降で、このブラック&イエローフィンベースのマスタードガスの注目の系統を幾つかご紹介しましょう。あっ、ちなみに「早めに系統維持あきらめろよっ」って言う個体は登場しません。だって、そんな個体わざわざ仕入れたくありませんからね(笑)
2009/11/20
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前回紹した「パイナップル・マスタード」の原型とも言うべき品種が今日の画像の個体です。ボディがダークブラウンでヒレがイエローに染まるマルチカラー系の品種は非常に古典的な系統ですが、その系統のボディにメタリック・ブルーの輝点を載せてきました。まぁ、元の系統自体はそれ程美しいという訳ではないので、人気も余りありませんがボディとヒレがくっきりと色別れしている、いわゆる「バイカラー」なので改良のベースには使いやすいようです。 この品種自体はカラーバリエーションにかなりの幅があり、「パイナップル・マスタード」との明確な境界線が存在しません。したがって、逸品堂ではボディに少しでもブルーの色が載っている個体はマスタードガスに分類してしまう事にしています。 この系統に共通する問題点は、ヒレがどうしてもクリームイエローになりがちで、なかなか綺麗な山吹色やレモンイエローの発色にはなってくれません。また、どちらかと言うとジャイアントの影響を感じさせるような大型の個体が多いのも特徴の一つと言えるでしょう。 次回以降で、この「ダークボディ・イエローフィン・マルチ」をベースに改良されたと思われる「パイナップル」以外のマスタードガスについて紹介してみたいと思います。
2009/11/18
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ボディ全体がブルーに染まるのではなく、各鱗の中心部分にメタリックブルーの輝点があるタイプを「パイナップル・マスタード」と呼ぶ事は前回紹介いたしました。同じ様に鱗にメタリックな輝点を有するドラゴン系はバンコクのブリーダー達によって、輝点がより大きくなる方向に改良されボディほぼ全体がメタリックに輝くメタルドラゴンになった事を考えれば、この品種の今後の改良の方向も・・・ って事で、予想通りと言うかやはり登場しました(笑)。ボディがほぼメタリックブルーに埋め尽くされた「パイナップル・マスタード」が。・・・でも、これじゃもう「パイナップル」じゃなくて普通のマスタードガスの様です。ただ、従来のマスタードガスでは、この様なメタリックな輝きは見られませんでしたし、尾柄部付近に「パイナップル」系の名残を残してます。 メタルドラゴンの方はどちらかと言うと諸手を挙げて賛成と言う訳ではありませんが、この個体は文句無く素晴らしいと思います。もっとも、ここまでびっしりとメタルブルーに染まるのはかなり難しい事のようで、ほとんどの個体ではボディの8割位がブルーに染まる所までと言うのが現実です。 問題はボディが中途半端にメタリックブルーの輝点に埋められた個体って、見方によってはウロコが剥がれちゃって、地色の茶褐色が顔を覗かせているように見えなくも無い事にあります。その為、中途半端な発色の個体はあまり売れないと、この系統を手掛けるブリーダーがぼやいていました。せっかく繁殖させても売れない個体が数多く残りがちな品種はあまりやりたがらないのがバンコクのブリーダー達ですから、せっかくの良系統ながら「ボディが真っ青に染まるパイナップル・マスタード」の将来はあまり明るいとは言えないかも知れません。
2009/11/17
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マスタードガスの派生形とも言える品種は数あるのですが、最近最もよく見かけるのが今日紹介するタイプではないでしょうか。ベーシックなマスタードガスと異なり、ボディ全体がブルーに染まるのではなく、各鱗の中心部分にメタリックブルーの輝点が存在するもので、その外見から「パイナップル」と呼ばれています。 鱗の中心部分にメタリックな輝点と言えばドラゴン系を思い出しますが、どうもこの「パイナップル・マスタード」はドラゴン系とはちょっと異なるようです。決して派手ではありませんが、実に可愛らしい感じで逸品堂でも結構人気の高い品種となっています。個人的にも好きな品種なので、バンコク仕入の際に良個体を見かけると必ず仕入れるようにしています。 あえてこの系統に注文を付けるとすれば、ヒレのイエローが薄いところでしょうか。ほとんどの個体ではヒレはややクリアに抜けた透明感のあるイエローになっています。できれば、もっと濃い明瞭なイエローのヒレの方がより見栄えがすると思います。
2009/11/15
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最近のマスタードガスはどうも今一歩の個体が多いと言いましたが、具体的には今日の画像のような個体の事を指しています。基調色のブルー、そしてヒレのイエロー共にあまり色がはっきりと発色していません。特にイエローはかつてのような山吹色ではなくクリームイエローが主流になってきています。 マスタードガス自体が希少になった訳ではなく、バンコクでも容易に見つける事が出来るのに・・・。それでもって、バンコクのブリーダーやショップの連中はあまりこの事を重要視していないのがさらにこの事態に拍車を掛けている様です。 確かに毎月驚くほど沢山の新品種が作出されるバンコクのベタ界ですが、反面昔ながらの品種がどんどん姿を消しつつあるのも事実です。例えば、ロイヤルブルー、ターコイズブルーあたりは見かける事が少なくなってきましたし、ラベンダーバタフライもかつてのように濃ピンクのボディの個体などはまず見つかりません。まぁ、どんどん改良が続けられていると考えるべきなのかもしれませんが、私のようなオールドマニアはついつい昔を懐かしんでしまいがちで「昔のロイヤルブルーはそりゃ綺麗なもんじゃった・・・」とかつぶやいたりしちゃいます。 でも、これって典型的な「ジジイ現象」で、単なるジェネレーションギャップなのかもしれません。マスタードガスにしたって、確かにベーシックな系統はだめになってきましたが、その反面ずいぶんと魅力的な品種が派生してますから。次回からは、そんなマスタードガスの最近のカラーバリエーションについて紹介していく事にしましょう。
2009/11/14
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前回ご紹介したターコイズベースのマスタードガス以上に、今日ご紹介するロイヤルブルーベースの良個体は希少です。と言うより、ここ1年以上にわたりバンコクでまともな個体に出会った事さえありません。画像の個体も2年程前に仕入れたものです。かつては現地では結構ポピュラーな品種だったというのに一体どうしちゃったんでしょう。 まず、ロイヤルブルーと言う色調自体この品種に限らずあまり見かけなくなってきている事が最大の原因なのでしょう。また、イエロー系の品種も山吹色の個体はほとんど見当たらず、多くはゴールドに近いやや薄めの色調になってきているのも影響していると思われます。つまり、ロイヤルブルーの地色でヒレに明瞭なピュアイエローの色彩が入るマスタードガスを作ろうにも、それに必要な種親がすでに確保できない状況なのだと思われます。 個人的にはマスタードガスの中でも一番好みの系統だけに、訪タイの際にはかなり真剣にこの系統を捜し求めているのですが、ことごとく徒労に終わっています(涙)
2009/11/12
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さて、無事帰国した事ですし「カラー別プラカット図鑑」も次のカラーリングに移りましょうかね。今回はブルー&イエローについてです。まぁ、ブルー&イエローと言えばこれはもうマスタードガス(ブルーを基調にヒレにイエローが入る)と言う事になりますが、実はマスタードガスについて解説するのはこれで3度目になります。 今回はどうしようかな?って考えたのですが、各カラーリングについて解説をしているので、この品種だけ飛ばすのもいかがなものかと思い、あえて3度目の解説に踏み切りました。文章は当然以前の物とは異なりますが、何分同じ人間が書いている訳ですから、重複する所も多々出てくると思います。前回の解説もご覧いただいた方は、このカテゴリーに関してはスルーしていただくのも有りかと思います(笑)。 一口にマスタードガスと言っても、その色調は千差万別でベースのブルーを考えてもロイヤル・ターコイズ・スチールそしてマットブルーと単純に見ても4通り、イエローの発色に関してもレモンイエローからオレンジイエローまで有りますから、その組み合わせは結構な数となる筈です。 今日紹介する個体は「マスタードガスの中のマスタードガス」とでも言えそうな、この品種の理想形と言うかお手本のような物です。ベースのブルーはターコイズでヒレのイエローは山吹色に近いピュアで明瞭な発色です。当然、「マスタードガスを選ぶならこんな個体を選びましょうっ!」と言いたい所ですが、ここまでの個体は入手は非常に困難です。特に最近のマスタードガスはブルーのベース部分はともかく、イエローの発色がぼんやりと不明瞭な個体がほとんどです。我が国だけでなくバンコクでも人気の高い品種なのに、ブリーダーたちは一体何をしてるんでしょうっ!と文句の一つも言いたくなるような寂しい現実です。
2009/11/10
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それでもって、ブルー&ブラックの逸品の昨日の個体をさらに改良した結果が今日の個体です。ボディとヒレはもうほとんどターコイズブルー一色に染まっていますが、ヒレの外縁だけが漆黒に縁取られているのが絶妙なカラーバランスとなっています。 バンコクのブリーダーはドラゴン系でもボディをベッタリとドラゴンパターンで覆いつくすメタル系に改良するのが好きですが、メタルドラゴンの場合に比べてブルー&ブラック・マルチではこの方向の改良は正解だと個人的には思います。さすがにこのレベルまで改良を手掛けているブリーダーは、バンコク周辺に星の数ほどいるベタブリーダーの中でも私は1人しか知りません。 仕入れればほぼ確実に販売できる系統だけに毎回仕入れたい所なのですが、何しろそいつのファームがやたら辺鄙な所にありまして(涙)、なかなか仕入に行く事が出来ません。しかも、他のブリーダーのファームからもかけ離れている為タクシーチャーターして1日がかりでその1件だけと言う事になる為気軽に行けないのが実情です。さらに、タクシーの運ちゃんに住所言っても「そんな場所は知らんっ!」とか言われちゃうし、バンコク郊外の道なんて私がナビゲートできる訳もないですからね~。このブリーダーのベタを仕入れている市場の専門店に頼むのが一番楽なのですが、それとても場所的な問題から注文してすぐに入荷と言う訳には行きません。困った物です(苦笑)
2009/11/02
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3回にわたってブルー&ブラック・マルチのブルー系基本3カラー別の個体を紹介してきましたが、まだこの段階では瞬間芸というか、ただブラックのオスとブルー系のメスを交配した次世代レベルに過ぎません。手掛けているブリーダーは非常に少ないのですが、この品種を追求している奴等はこんな段階で改良を終わりにしたりしません。 ・・・ってな訳で、ブルー&ブラックの更なる進化系とも言えるのが今日の個体。ボディの光り輝く様なメタリックブルーとヒレの外縁を覆う漆黒の縁取りの組み合わせは絶妙です。さらに、体型やヒレの形状もほぼ完璧と言えるでしょう。ヒレを広げてヒラヒラとフレアリングをする様はまるでモルフォ蝶やゼフィルスみたいな感じです。 このレベルになると逸品堂でも入荷するとすぐに売れてしまいます。仕入れる側としても、非常に人気が高く売りやすいだけに常時仕入れておきたいのですが、残念ながらこのレベルの個体はバンコクでも非常に希少です。入手困難と言う事では、トリカラー・マーブルの逸品と同等レベルだと思います。それでも、マーブルと違い仕入れ価格が通常の品種に比べて割高と言う事がないのがうれしい反面、作る側にしてみると数代にわたって累代繁殖させて品種のレベルを向上させても販売価格には反映されないと言う事になり、それが市場で見かける事が非常に少ない一番の原因になっているのだと思います。
2009/11/01
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スチール、ロイヤルとくれば、今日は当然ターコイズ系のブルー&ブラック・マルチを紹介しなくてはなりますまいて(笑)。もちろん色彩の好みは人好き好きですが、個人的には今日のターコイズ系が一番美しい感じがします。ブラックの割合が多い個体は、ワイルドベタマニアにも十分通用する気がします。ワイルドベタマニアは改良ベタの華美な所があまり好きでないとおっしゃる場合が多いのですが、フォーシャイとか好きな方はおそらくこの系統に対する抵抗があんまりないんじゃないんでしょうか。 ターコイズ系に限らず、ブルー&ブラック・マルチの場合地色のブラックがどこまで深みがあるかで鑑賞価値が大きく左右されると思います。今日の個体は、体型やヒレの形状、ブルーの発色にはまったく不満がありませんが、これで地色が漆黒だったら完璧だったと思います。 美しさの点では個人的に一押しのターコイズ系ですが、ここからソリッド・ブラックを作出なんて考えている方にとっては、一番苦労する系統になる筈です。この金属光沢のあるターコイズブルーは生半可な事ではなくなりません。特にヒレに放射状に入るメタリックな輝きは、それこそ「永遠に」続きかねません。少なくとも2代程度の累代繁殖ではダメだと思います。 ちなみに、ブルー&ブラック・マルチでは試した事がないのですが、ソリッド系の場合ロイヤルブルー同士での交配が、可能性としてはスチール・ロイヤル・ターコイズの3つのブルー系がすべて次世代で出現する可能性がある為、繁殖していて一番楽しめます。そこから類推すると、ブルー&ブラック・マルチのカラーバリエーションを楽しみたいのであればロイヤルブルー系でのブリーディングがお勧めって事になるんでしょうか。
2009/10/31
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ブラック&ブルー・マルチを作る時にはメスにどんなブルー系を用いるかで次世代の表現形は決まってきます。例えば、昨日の個体はメスにスチール使っていますし、今日の画像の個体はメスに金属光沢がほとんど感じられないロイヤルブルーを使っています。共に自家繁殖個体なので、両親のカラーリングもはっきり判明していると言う訳です。 実は、この個体を作ろうと思って繁殖させたのではなく、純粋に混じりけのないソリッド・ブラックを作ろうとした結果なんですけどね(苦笑)。もちろん、普通に考えればブラック×ロイヤルブルー=ブルー&ブラック・マルチなんですが、もう20年近く前になりますが当時私が保有していたブラックの系統はメスに金属光沢の感じられないロイヤルブルーを使うと言う、やや変な系統でした。組み合わせで背中付近にシルバーの発色のないブラックが作れていたのです。その分、ブラック自体の深みにかけると言う嫌いはありましたけど。 その系統は残念ながら我が家から姿を消してしまったのですが、久々にソリッド・ブラックを自分の所できっちり作出したいと考えた際に、候補となるいくつかの組み合わせで繁殖させたうちの一つがこの系統だったと言う訳です。その系統の再現を夢見てこの交配した訳なのですが、残念ながら子供世代はほぼ一様に画像と同じ様なブルー&ブラック・マルチになってしまいました。 おそらくは当時のメスに比べて金属光沢(イリデセンス)が多すぎたのだと思います。単純にブルー&ブラックとして考えた場合、次回に紹介する予定のターコイズ系の系統に比べて明らかに見劣りがするので、この系統は累代繁殖させる事なく一代限りとしてしまいました。
2009/10/30
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ベタに於いてはブラックというカラーはやや特殊な存在です。色彩の固定には同じ系統同士、同腹同士の交配が必要不可欠なのですが、事ブラックに関してはメスに生殖能力がないもしくは極端に弱くブラック×ブラックという交配が出来ません。以前、アメリカでメスも使えるブラックの系統が出来たと言われ私もその系統を入手しましたが、結局子供世代は極端に脆弱で成魚まで成長する個体がほとんどいない為、少なくとも私の所では使い物になりませんでした。 その為、通常はオスにソリッド・ブラックを用い、メスには他の品種を用いて交配します。最もよく使用されるのはスチールブルーのメスですが。この時メスには出来るだけ黒ずんだ、ソリッドとはとても言えない個体を選ぶ必要があります。ちなみに、ほぼソリッドに近いスチールブルーのメスを用いると、今日の個体のような子供達が登場してくる可能性が非常に高くなります。まぁ、この子供達の中からこの画像の個体かそれ以上に黒味の強いメス個体を選び、ソリッド・ブラックのオスに交配すれば孫世代ではかなり良質のブラックが期待できる筈ですけどね。 この様にソリッド・ブラックを作出する過程でどうしてもブルー系のメス個体を用いる事が多い為、改良途中の段階で大量に登場するブルー&ブラック・マルチと言うのはかなり市場ではポピュラーな存在と言う訳です。それでもって、仕入れている本人が「無類のブラック好き」だけに、逸品堂に入荷する回数もそれだけ多くなると言う仕組みでして(笑)。 ショーベタでは、ソリッド・ブラックの作出途上ではなく明らかに狙って作出されたブルー&ブラック・マルチの系統がブラック・オーキッドという名称で取り扱われています。全身ほぼ漆黒のソリッド系よりも観賞価値が高いと思いますし、市場でも人気があります。ただ、プラカットの世界ではまだ、狙ってこの系統を作出しているブリーダーは数が少ないと見え、ショーベタほどのクオリティの個体にはなかなか出会う事がありません。 これから何回かに分けて、このブルー&ブラック・マルチをじっくりと紹介していきたいと思います。
2009/10/29
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カッパー&イエロー・マルチの一番の変わり者と言えばなんといっても今日の個体でしょう。ベースはオレンジに近い山吹色なのですが、なぜか頭部と尾柄部にカッパーのくっきりとした発色が見られます。まぁ、普通に考えればマーブルなんでしょうが、見た目から考えておそらく正確な意味でのマーブル系じゃない気がします。いずれにしても、今までベースがイエローでなくてもカッパー色の斑紋が散在する個体と言うのはお目にかかったことがなく、非常に珍しいカラーパターン出る事だけは間違いないところだと思います。 この個体は前日の個体と同じブリーダーと作出した物で、未確認ですがおそらくは同腹かと思われます。まぁ、残念ながら特に美しいと言う訳ではないので、それほど市場では高く評価されないと思われます。基本的に「すぐに銭にならない系統は手掛けない」バンコクブリーダー達ですから、この系統も今回限りとなる可能性は高そうです。 いつも言ってる事ですが、商売じゃなくて純粋に趣味でプラカット楽しんでるんだったら、自家繁殖させてこの系統の今後を自分で追ってみたいと思います。でも、営利目的ならば・・・バンコクのブリーダー達同様手掛けない、と言うよりは手掛けて累代繁殖させている暇はないというのが、悲しい現実です。
2009/10/28
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全身が金属光沢のあるゴールド(考えてみれば変な表現ですが)のカッパー&イエロー・マルチは昨日ご紹介しましたが、おそらくはその傍系と思われる妙な表現形の個体もバンコクでは見かける事が出来ました。今日登場の個体は、ボディにはカッパーとイエローが混在した感じがします。昨日の個体のように、カッパーの金属光沢の上にイエローが載っているのではなく、あくまでも混在です。ヒレはところどころクリアが入ったイエローゴールドといった感じです。 はっきり言って見た目が美しいと言う代物ではありませんが、実に摩訶不思議な表現形です。元々キワモノコレクター的な素質十分の私が(苦笑)この手の個体を目にして素通りする訳もなく、迷う事なく仕入れてきました。この個体を選んだ時、店のオヤジが「エッ?」って言う顔をしてましたし、逸品堂で販売するのが困難な事は重々承知の上です。家族には「単なる個人の趣味の延長」とか酷評されますが、生活の基盤である本業はともかくせめて副業くらいは楽しくやりたいものです。 以前は本業の生産拠点をバンコク郊外に置いていたので毎月バンコク入りするのが当然でしたので、その帰り道にベタを大量に購入してくるって言う労力・費用の両面から実に恵まれた環境にありました。しかし昨今のタイの政情不安を受けて生産拠点を他国にシフトした今、毎月バンコク入りの時間を作り出すのがかなり大変になりつつあります。バンコク行きの旅費・滞在費も逸品堂の方の経費で負担しなくちゃならないし・・・。困った物です(苦笑)。
2009/10/27
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一番初期のカッパー&イエロー・マルチは前回の個体のようにボディはカッパーで、ヒレの付け根付近がイエローに染まると言う物でした。ところが、最近になって今日の画像のような個体もバンコクで見かけるようになってきました。 おそらくはソリッド・カッパーの全身にイエローorゴールドのフィルターがかかっているのでしょうが、ずいぶんと初期の個体とは雰囲気が異なります。写真では上手く表現できていませんが、実際には金属光沢のあるゴールドと言った感じで、少なくとも私が今まで見た品種の中では一番本物のゴールドに近いカラーだと思います。まぁ、実際には金と言うよりは黄鉄鉱か黄銅鉱位の輝きですけど、かなり見ごたえのある品種です。 品種名の「ソリッド・ゴールド」は正直言ってイエローに少し光沢がある程度ですから、本来はこっちの方を「ゴールド」と呼ぶべきなんでしょうね。逸品堂でもかなり人気の高い品種となっていますが、画像の個体の様に全身むらなく発色している個体を探すのは、かなり大変な作業です。それと、品質には関係ありませんがこの個体では尾鰭がスペードテールになっているのもかなり目立ちます。これはどの様な由来による物かは判りませんが、少なくともこの個体を作出したブリーダーの本品種はすべてこの手の尾鰭のの形状でした。
2009/10/26
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今日からカッパー&イエローに移りましょう。カッパー&レッド同様カッパー系なのですから地味なのは同じです。でも、不思議なものでカッパー&レッドに比べて逸品堂での人気はこちらの方がはるかに高いようです。ただ、ベースとなるイエロー系はバンコクではレッド系ほどポピュラーではない事が影響して、常時見かける品種ではありません。また、形状特にヒレの開きが不十分な個体が多く、なかなかこれはって思えるような個体は入手できません。元々が精悍さを売りにしている品種だけに、最低でも今日の個体位の体型やヒレの開きをしていて欲しいものです。 今日の個体は最も典型的なカッパー&イエロー・マルチで、ずいぶん前から品種として存在しています。市場での人気やコンテストでの評価は決して高いとは言えないでしょうが、個人的には結構好みのカラーリングと言えます。従ってバンコクで良個体を見かければほぼ確実に仕入れてます。 今の所、カッパー&イエローというカラーリングはマルチ系に限定されているようです。少なくとも私はマーブル系やバタフライ系のそれを目にした事はありません。ただ、最近になって同じマルチ系ながらずいぶんと雰囲気の異なる個体がバンコクの市場に出回り始めましたので、将来的には結構面白いカテゴリーになる可能性は十分秘めていると思われます。 次回以降で、このカッパー&イエロー・マルチのカラーバリエーションを幾つか皆さんに紹介していきたいと思いますので乞うご期待!
2009/10/25
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厳密にはカッパー&レッドのカラーリングではありませんが、最近になってバンコクでカッパー&オレンジ・マルチが作出されごく少数ですが市場に出回りはじめました。まだ未完成の品種のようで、販売されている個体にも表現形にかなりのバラツキが見られます。観賞価値に優れた個体と言うのはまだまだ希少ですが、今後に期待というところです。 今日の個体などは、現時点ではカッパー&オレンジとしては最高レベルといえると思います。カッパーというよりはシルバーと言うべき金属光沢と明るいオレンジの配色はなかなかの物だと思います。ただ、どうした訳か我が国ではオレンジと言うカラーはあまり人気が高くないようです。逸品堂でも、オレンジやイエローよりはどちらかと言うとブルーやブラックというダークカラーの方がよく売れています。 それでもって、昔から「協調性がなく団体行動が取れない」とか「人生の王道を歩めない男」とか酷評されている私の事ですから、当然?の事ながら世間の動向とか嗜好には逆行してオレンジ系の品種が好きなんですよね~(苦笑)。逸品堂で売りにくいと判っていながら、バンコクに仕入に出向き帰国後購入したプラカットをチェックすると、かなりの割合でイエローやオレンジの品種がいるんです。 まぁ、家族に言わせれば「副業だと思って、自分の趣味に走っている確信犯」だそうですけど、例え副業と言えどもやっぱりバンバン売れた方がうれしいんですけどね。逸品堂の売上だけが、私の小遣いそのものな訳ですし(笑)。
2009/10/24
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地味の代名詞的存在であるカッパー&レッド・マルチですが、さすがにバンコクのブリーダー達はそれなりに、日夜改良に取り組んでいるようです(笑)。最近良く見かけるのは、今日の個体のようにヒレがダルメシアンパターンになる個体です。 別にヒレがダルメシアンになったからと言って、とたんに見栄えがするものでもありませんが(苦笑)、一応呼び名が「カッパー&レッド・ダルメシアン」ってなれば、なんだかそれなりの品種みたいに感じて来るから不思議な物です。さらにイエローの小斑紋もヒレに散在する個体も最近出回り始めたみたいで、こちらはさらに高級感が増しています。 ただ、ダルメシアンの血を導入するのは良いのですが、反面ダルメシアンパターンが何世代にも渡って影響を及ぼすみたいですから、むやみやたらに交配してしまうのもチョット不安ではあります。中途半端なダルメシアンパターンは、なんだかヒレが破けているように見えるので個人的にはあまり好みません。まぁ、せっかく交配するのならば綺麗に斑紋が散らばった見事なダルメシアンに仕立てていただきたい物です。
2009/10/22
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ドラゴン系が出現するまでは、カッパー&レッドの分野ではマルチ系しか存在しませんでした。ドラゴンを散々渋いと言っちゃいましたが、このマルチはそれ以上に渋いと言うか地味な存在です。これはもう改良ベタの大元である原種のスプレンデンスに匹敵する位のレベルですね。まぁ、見方を変えれば実に精悍な雰囲気の持ち主でもある訳で、そのせいでもないんでしょうが、タイで行われている闘魚用のプラカットにはこのカッパー&レッド・マルチがよく見かけられます。 この地味さですから、逸品堂での人気もあまりと言うかはっきり言って全然ありません(苦笑)。でも、実は結構仕入れてきているんですよ、逸品堂では。と言うのも、バンコクに出向き華やかな品種ばかり見ていると、ふとこの手の色彩が物凄く良く見えてきたりしちゃうんです。それに、逸品堂のポリシーとして「出来るだけ幅広いカラーバリエーションを取り扱う」って言うのが根本にあります。 個人的にプラカットの最大の魅力は、そのカラーバリエーションの豊富さにあると信じています。これがショーベタだとどうしても確立された系統だとか純然たる品種と言うこだわりが出てきちゃいますので、せめてプラカットくらいは一代限りの「なんちゃって品種」でも綺麗ならor面白ければいいじゃん!と言う乗りで今後もやって行きたいと思ってます。 だから、逸品堂のお客様から「どの様なペアリングがお勧めですか?」と言う質問が来ると「あなたの好みでOKです!」と言う実にそっけない返事をしてしまいます。これを不親切と取るかどうかは各自の判断にゆだねますが(笑)、普通では考え付かないようなペアリングをして、その子供達が一体どんな表現形になるのかワクワクしながら稚魚の育成するのも楽しいもんですよ。まぁ、大概はがっかりする事になるんですけどね(笑)。 品種の固定なんてその次の段階の話ですから、まずはお気楽モードでベタと言う趣味を楽しんでいただければよろしいかと考えています。
2009/10/21
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レッド・ドラゴンでボディがほとんどすべてドラゴンパターンで覆いつくされたメタルドラゴンがあるように、カッパー&レッドでも当然メタルドラゴン系の系統が存在します。 レッド・ドラゴンの場合は個人的にはメタルよりも普通のドラゴンの方が好みだった私ですが、カッパー&レッドではメタル系の方が好きです。カッパー&レッドの場合地色の部分にもメラニンが乗るのか、どうしても地色が暗赤色になりがちです。そのため、ボデイのドラゴンパターンの隙間から暗い地色が顔を覗かせるよりは、ボディがベッタリとダークシルバーに覆われていた方が、と言う考えです。 ドラゴン系にせよメタル系にせよ実に渋い色調で、ちょうど今の時期の晩秋の野山みたいな雰囲気あります。ほとんど紅葉が終わった里山の低木にからまっているカラスウリの実とか、刈入れが終わった田んぼの脇に生えている、真っ赤な実が鈴なりの渋柿とか(苦笑)、そんな日本人の郷愁をくすぐる色彩と言えなくもありません。 しかし、いずれにせよ地味な品種である事に変わりはありません(苦笑)。私のように、温室内に物凄い数のプラカットを保有している人は、極彩色の個体に食傷気味ですから、カッパー&レッドみたいな個体を見ると結構ほっとできる部分もあります。でも、数あるプラカットの品種の中から1個体だけ選び飼育すると言うお客様の立場だとすれば、わざわざこの実に渋い品種をチョイスするのは・・・私だったら選ばないだろうなぁ~。・・・って訳で、もうほとんどの品種を飼育した経験がある、酸いも甘いも知り尽くした超ベテランマニア向けの品種です。
2009/10/18
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さて、次なるカラーはカッパー&レッドに行きましょう。まぁ、鉛色と赤の組み合わせですから、このカテゴリーのベタには派手さは期待してはいけません。それだけに、華やかさが自慢のショーベタよりも精悍なイメージがあるプラカットにより適したカラーバリエーションと言えるでしょう。・・・って言っても、やはり改良ベタには華やかさを求める方が多いのは当たり前の事で、逸品堂でもあまり人気が高いカテゴリーじゃないですね~(苦笑)。 まずトップバッターは、定番品種のカッパー&レッド・ドラゴンから。本来は地色がレッドでヒレが赤ですからレッド&カッパーって呼ぶべきなんでしょうけど、なぜか逸品堂ではカッパー&レッドと称しています。だって、そっちの方が呼びやすい気がしますからね。 この品種はバンコクで出始めの頃は非常に希少で入手困難でした。店の前を通りかかると、店のオヤジがわざわざ外まで出てきて「カッパー&レッドがいるよっ!」って教えてくれたくらいです。でも、今ではすっかりポピュラーな品種となり、レッド・ドラゴンほどではないにせよ、常時入手可能になりました。冒頭で述べたように派手さがない品種だけに、残念ながらあまり人気は高くありません。しかし、この品種を始めて見た時は、心の底から驚愕した物です。と言うのも、当時のドラゴンパターンはすべてプラチナシルバーだったので、それ以外の色彩のドラゴンパターンが作出可能と言うのは想像できなかったからです。よく登場しますが、ベタの色彩と言うのは体表の3~4層に存在する色素胞(赤・黄・黒・白・虹の5種)の組み合わせで表現されています。つまり見た目はブルーの個体でも、青色の色素胞を有する訳ではなく、上記5種の色素胞の組み合わせでブルーに見えているに過ぎません。ドラゴンパターンを表現する虹色素胞は、その最上層に位置すると当時は考えられていました。つまり、この上には何色たりとも存在しない為、ドラゴンパターンは常にプラチナシルバーと思われていたのです。その当時の常識を覆すカラーリングだったのがカッパー&レッド・ドラゴンと言う訳です。 今では、ドラゴンパターンがメタリックブルー、パステルブルー、ホワイトなど様々なバリエーションが登場し、今の所存在しないのは赤系のドラゴンパターン位になってしまいましたけどね。そんな、私にとってはインパクトの強い品種だけに、バンコクで見かけると売りにくいの判っていながらチョコチョコ仕入れたりしちゃいます(苦笑)
2009/10/17
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なかなか決定版とでも言うべき逸品個体のいないブルー&レッド・マーブルですが、今日紹介する個体は文句なしの一級品でした。スチールブルーとややオレンジに近い赤の組み合わせですが、ありがちなフレンチカラーのマーブルからたまたま出現した個体ではなく、明らかにブリーダーが狙って作出した事が判ります。 ブルーがブルー系の中では一番地味なスチールブルーだったのは少々残念ですが、これでターコイズやロイヤルブルーだったら物凄い個体になると思われます。ただ、理論上はスチールブルーでこの系統が出来たのであれば、ブルーをターコイズやロイヤルにする事は不可能ではない筈です。まぁ、メスの選択に頭を悩ませる事になるでしょうけど。 この個体は逸品堂のお客様の中でもバリバリのマーブルフリークの方のお目に留まりお買い上げいただきました。価格も決して安くなかったので(苦笑)、余程の目利きでないと選べなかったでしょうからね。 ただ残念ながら、この系統を作出したバンコクのブリーダーはどうやら廃業してしまったようで、彼の退場と共にこの系統も絶えてしまった感じです。
2009/10/16
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今日の個体は厳密に言うとピンク&ブルー・マーブルかもしれませんが、とにかくこのカテゴリーの個体である事は確かです。一般的なマーブルとチョット異なるカラーリングですが、実はこの個体のベースはラベンダー・バタフライだそうです。2代前にラベンダーの血を導入したと、作出したバンコクのブリーダーが教えてくれました。そう言われればヒレ先などにラベンダー・バタフライの面影が残っているかも。 非常に魅力的なカラーリングの個体である事は確かですが、どの程度の固定率なのかはよく判りません。バンコクで見かけてから数ヶ月でバンコクの市場から姿を消したので、固定されていない偶発的な品種なのかもしれません。また、単に市場での評価があまり高くなかった為に、ブリーダーが手掛けなくなっただけかもしれません。 実の所、バンコクでも一般にはマーブルの人気はそれ程高いとは言えません。一部の熱狂的なマニアが必死に追い求めていると言った状況です。その為作出ブリーダーにとっては、良い個体が出現すれば高額で販売できる反面並みのレベルの個体は市場で売りにくいと言った、いわば「宝くじ」みたいな存在なのです。 そんな背景がある為、逸品堂の仕入の際にも新系統だと思うマーブルを見かけた際は「本命」個体だけをチョイスするのではなく、同腹の並レベル、場合によっては並以下の個体も合わせて仕入れてあげる事にしています。だって、そうしないとブリーダー達が売りにくいマーブルよりも、市場に出しやすい品種を手掛けるようになっちゃいますからね。そんな訳で、逸品堂で仕入れてくるマーブルの一部はとても皆様に販売できるレベルではない個体です。逸品堂のマーブルが他の品種に比べて高めの価格設定なのには、そんな裏事情もあったんですね~(笑)
2009/10/15
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後ブルー&レッドと言う組み合わせとなると、やはりマーブル系でしょう。でも、実の所純粋にブルー&レッドと言う組み合わせのマーブルはほとんどいないようです。大部分はブルー&レッドにもう一色ホワイトが加わった、いわゆるフレンチカラーの個体ばかりです。 今日の画像の個体も背びれの先にホワイトがあります。・・・でも、この個体なんて、実はボディの前半部分だって仕入れた当初はホワイトのマーブルパターンでした。それが1ヶ月もしないうちにこれですから、マーブルは本当に難しいと思います。あっ、ちなみにこの個体はその後、ブルー&レッド・マルチそのものに変貌いたしました(涙)。 この系統に限らずマーブルって奴は本当に外見が激変しますから、飼い主が「今のカラーパターンがベストだっ!」って思っても、そのままではいてくれません。まぁ、その辺りを楽しめる心の持ち主でないとちょっと無理かもしれません(笑)。もっとも、若魚のうちは箸にも棒にもかからなかった個体が、成魚になるとびっくりするほどの絶品に変貌するって言う事も多々あるんですから文句も言えません。 ただ、面白い事にこのカラーパターンの変化には系統ごとにある程度決まりがあるようです。つまり今日の個体が見た目は完全なブルー&レッド・マルチになっちゃっても、これを種親に用いると、次世代には見事なマーブルが出現するって可能性が高いです。そして、次世代のベタ達は若魚のうちは見事なフレンチカラー、そしてブルー&レッド・マーブルを経て老成するとマルチになっちゃうと言う仕組みです。 つまり自家繁殖させているならば、ある程度は稚魚の今後のカラーパターンの動向は予測できます。もっとも、今の逸品堂はほぼ100%バンコクで仕入れた個体を扱っている為、その系統ごとの変化のパターンは判らないんですけどね(苦笑)
2009/10/13
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海外出張でずいぶん間が空いてしまいましたが、ブルー&レッドの続きを始めましょう。今日登場するのはブルー&レッド・ドラゴンです。真紅の地色の上にメタリックブルーのドラゴンパターンが非常に艶やかな品種で人気もあります。レッド・ドラゴンのシルバーのドラゴンパターンの上にブルーの発色のフィルターがかかっているような物で、これが地色のレッドにまでは及んでいない所がミソですね。 最近ではこの品種も分化が進み、ブルーの部分の発色にずいぶんとバリエーションが見られるようになっています。特に最近良く見かけるのが、メタリックブルーではなくパステルブルーの個体です。つまりドラゴンパターンがメタリックではない物で、ドラゴン系の売りである精悍なイメージは弱くなる反面、温かみのある魚に仕上がるようです。 このパステル系のブルー&レッド・ドラゴンには明らかにマーブルパターンと判る模様がボディのドラゴンパターンの下から滲み出している個体も存在し、この品種の由来が気になる所です。もっとも、今の所このマーブルパターンが明瞭な個体は見かけた事がありませんので、現時点ではマーブルとしての評価はあまり高いとは言えませんけど。しかし、想像を絶する新品種開発能力を有するバンコクのベタブリーダー達の事ですから、もうしばらくするとパステルブルー&レッド・ドラゴン・マーブルの絶品が市場に登場するのかもしれません。・・・それにしても、ここまでいろんな品種をくっつけちゃうと、ネーミングがやたら長くなっちゃって呼びにくいなぁ~。
2009/10/10
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さて、改良ベタの中で最もポピュラー?なブルー&レッド・マルチですが、注意深く見ているとチョット毛色の異なる個体が存在する事に気がつきます。今日登場の個体と前日の個体を比べていかがでしょう?画像だと良く判りにくいかもしれませんが、同じブルー&レッド・マルチなんですがずいぶんと雰囲気が違います。 前日の個体はブルーとレッドが同じ階層に存在する様に見えるのに対し、今日の個体ではレッドの地色の上にブルーが乗っている様な感じです。例えてみれば、昨日の個体は水彩画、今日の個体は油絵ってとこでしょうか。 非常によく似た外見の品種に後述のブルー&レッド・ドラゴンがいますが、今日の個体はドラゴン系ではありません。今日の様なタイプがどの様な交配から生まれてきたのかは今の所さっぱり判りませんが、最近バンコクでは結構見かけるようになってきたのは事実です。この手の個体のブルーはほぼ確実にメタリックな輝きをもっているので、ブルーの発色の下に虹色素胞が存在するのは間違いないでしょう。 いずれにしても、同じブルー&レッド・マルチながら観賞価値は数段こちらの方が上と思われます。ブルー&レッドを入手するつもりなら、このタイプの個体を捜して見ることをお勧めします。
2009/09/27
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プラカットに限らず、改良ベタ全般で最もポピュラーなカラーリングと言えばブルー&レッドでしょう。ちなみに、このブログではブルー&レッドもレッド&ブルーも一緒くたに考えます。つまり、色の組み合わせがブルーとレッドなら良しって訳ですので、あらかじめご了承ください。 トラディショナルベタ、つまり所謂並ベタと言われる品種では圧倒的にこのブルー&レッドのマルチカラー系個体が多く見られます。まぁ、ベタの2大カラーであるブルー系とレッド系を交配すればほぼ確実に出現する訳ですからね~。それに、ソリッド系と違って「ヒレにレッドウォッシュが入っている」とか「鱗にブルーの輝点が存在する」とかうるさい事は一切無しのお気楽モードですから(笑)、作出ブリーダーも気が楽です。 ただ、ご自分でソリッドブルーやソリッドレッドを作出してみたいと考えている方は、このマルチ系を種親にしない方が無難です。ほんの少しの混色でも、嫌になるほど長い世代に渡って顔を出すので、完全なソリッド作るのには大きな障害になります。 反面、「ベタなんて綺麗ならばそれで良しっ!純系云々なんて関係ないもんね!!」って言う方には、ソリッドよりも余程華がありますからお勧めです。当たり前の品種ではありますが、結構選んでいれば見事な個体に出くわします。個人的な意見ですが、赤がちの個体よりは今日の画像の個体のようにブルーが主体で、レッドが少々と言う個体の方がよりゴージャスな感じがします。
2009/09/26
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カラー別プラカット図鑑も、ホワイト&他色の組み合わせが終わりになりそうなので、最後に一つ珍しい個体をご紹介しましょう。普通に見れば、パステルホワイトに見えるこの個体は、実はマーブル系です。画像では判り難いのですが、口先やエラの下側辺りは地色のベージュホワイトが覗いています。この個体の地色がベージュホワイトなのは、画像の中央辺りで1枚鱗が剥がれていると事で、下地の色が露出している事でお判りいただけると思います。要するに、この個体はベージュホワイトの地の上にパステルホワイトがベッタリと乗った、ホワイト・モンスター・マーブルと言う訳です。 今の所、意識して作出されている様でもありませんが、ブルー&ホワイト・マーブルを繁殖させていると出てくる、所謂ブルー抜けの個体とは確実に違います。まぁ、マーブルとしての将来性はあまり有望とは思えませんが(笑)、このパステルホワイトは、通常の物に比べてペンキを厚塗りしたようにベッタリとしている事と、ホワイト系にありがちな最初はソリッドだったのに、飼育しているうちに地色の赤や黒が滲み出してきたって言う心配もありません。何しろ、地色もホワイトなんですから。 この辺りに着目して、オペック・パステル・シルキーに続く第4のホワイトとしてソリッド系の方向に改良していけば、結構面白いんじゃないかと思ったりしています。
2009/09/25
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カッパー&ホワイトには意外な事に逸品が多いと前述しましたが、その際たる物が今日登場の個体でしょう。通常、ブルー&ホワイト・マーブル以外のマーブル系ではボディやヒレのマーブルパターンは大柄になりがちです。この個体のようにキレイにマーブルパターンが入っている個体は非常に希少だと思います。特にヒレのパターンはまさに絶品。これで、もう少し体型がよければコンテスト入賞物ですね。 ところで、バンコクでベタを仕入れる際、ブリーダーの所に行った時は別としてショップではずらっと並んだガラス瓶にマジックで気に入った個体にはチェックをしていきます。そうしないと、見ている側から他の客にお気に入りの個体を先に選ばれかねませんからね(笑)。要するに、唾をつけるって奴です。 この個体を仕入れた際も、いつものようにガラス瓶にチェックを入れておきました。すると、シンガポール人だと言う他のお客さんから「この個体をお選びになったのはあなたですか?出来れば私にお譲りいただきたいのですが」と話しかけられました。その時、流暢な日本語で話しかけられたのにはびっくりしましたが、当然の事ながら丁重にお断りを・・・。その紳士はかなりこの個体に御執心のようで、店側の販売価格の10倍近くまで値段を吊り上げてきましたが、まぁそれだけの価値のある個体だったと思います。少なくとも、この手のカラーがお好きな方にとっては。 話はそれますが、海外で外人の方に日本語で話しかけられるとドギマギしませんか?私などは、相手がどの程度日本語を理解しているかどうか心配になり、いつの間にか英語で話しかけたりしちゃいます。その時も相手は流暢な日本語で、こちらはたどたどしいブロークンイングリッシュと言うどちらが日本人なのか判らない妙な事になっちゃってました(笑)。その時の相手は、学生時代に日本の大学院に3年ほど留学していたそうなので、最後の方は安心して日本語で会話できましたけどね。
2009/09/24
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ブラック&ホワイトと同様、カッパー&ホワイトにもマーブル由来のバタフライが存在します。今日紹介の個体などは、一見すると完全なバタフライの様にも見えますが、やはり頭部に僅かながらマーブル系である事を示すパターンが残っています。もっとも、ブラック&ホワイトに比べるとバタフライパターンを示す個体は非常に数が少なく、毎回訪タイの際にお目にかかれる様なものではありません。 ショーベタには純粋なカッパー&ホワイト・バタフライが存在する訳ですから、プラカットでも理論上は作れる筈です。その際は、今日紹介したようなマーブル由来の個体は種親にはしない方が無難でしょう。マーブルパターンって結構しつこく後の世代に出現したりしますし、なによりヒレ先のバタフライバンドがギザギザの境界線になりがちの筈ですから。 実際に試した事が無いので、あくまでも予想でしかありませんがプラカットのカッパーのオスとショーベタのカッパー&ホワイト・バタフライのメスと言う組み合わせでスタートするのがよろしいのではないでしょうか。まぁ、カッパー&ホワイト・バタフライを頑張って作出してもあまり市場受けが良くないのは確実でしょうから、バンコクのベタブリーダー達も積極的に改良しようとはしないでしょうね~。
2009/09/23
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カッパー&ホワイトのマーブルがブラック&ホワイトと違うのは、結構ボディが白がちの個体も見かけるって所だと思います・これがブラックだとほとんどボディは黒一色で頭の所だけ白って事になりますから、大きな違いです。今日の画像の個体は、ボディは輝くほど鮮やかなシルキーホワイトです。本当にキレイな個体でしたね~。逸品堂に入荷したのはもう2年位前の話ですが、いまでもよく憶えてます。 さらにうれしい事に、バンコクでこの系統は決して高額ではないと言う所でしょう。もちろん、マーブル系としてはって事なので他の品種よりはほんの少し割高ですけどね。もっとも、元々物価の安いバンコクでの少々割高なんて、日本円に直すと無視できるくらいの物ですから(笑)。逸品堂のプラカット達の価格だって、原価の半分以上を現地までの飛行機代や経費分が占めてますからね~。 それと、メス個体もこの系統は結構入手しやすいんですよね~。これがブラック&ホワイトだと、本当に悲しくなるくらい良質のメス個体が見当たりません。したがって、この系統は自分の所で系統維持だって十分可能だと思われます。今日の個体くらい艶やかなボディの持ち主ならば、ショーベタにこの色彩持ち込んでも物凄く見ごたえのある個体になるのは確実だと思います。
2009/09/22
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ブラック&ホワイトとくれば、次はもうカッパー&ホワイトに決まってるようなもんでしょう。カッパー(銅)とは言うものの、鉛色に近いカラーなのでこれとホワイトとの組み合わせは、ブラック&ホワイト以上に渋いものになります。したがって、非常に希少な存在かと言うとそうでもなく、バンコクでは結構良く見かけるカラーバリエーションです。もっとも、確実に品種として存在するのはマーブル系のみのようです。ショーベタではバタフライ系が存在しますが、ヒレの短いプラカットではほとんど見かける事はありません。 カッパー&ホワイトのマーブルは今の所白地がシルキーになる系統だけのようです。カンボジアと言うか、地色に近い乳白色とカッパーの組み合わせのマーブルは、少なくとも私は見た記憶がありません。 バンコクでかなりポピュラーなマーブル系だけに生産量も多いのでしょう、結構「これはっ!」って言える逸品が入手できたりします。ただ、実に困った事が一つ・・・。それは写真撮影が非常に難しいのです。鉛色と白と言うコントラストが対極にあると思われる2色の組み合わせだけに、私の撮影技術ではまずほぼ確実に見た目どおりに表現できたためしがありません(涙)。ほとんどの場合、白が色飛びしてしまいカッパーとの境目が明瞭でないように撮影されてしまうのです。 したがって、ボディが結構見事なマーブルパターンになっていたとしても、画像ではボディ全体が銀白色みたいに表現されてしまいます。そうかと言って、白が色飛びしないように照明を落とすと今度はシャッタースピードが低下してピントが・・・。色々と撮影条件を変えて試してみているのですが、今の所上手く行かないのが癪に障ります。
2009/09/21
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ボディになかなか上手くマーブルパターンが入らないブラック&ホワイトですが、今まで私が見た中では今日の画像の個体が、マーブルとしては最もクオリティが高かったように思います。一見するとブラック&ホワイトですが、おそらくはブラック・ドラゴン系でしょう。これでもまだ、マーブルパターンとしては大柄すぎますが、ブラック&ホワイトと言うカテゴリーでここまでのボディなら、これはもう奇跡に近いくらい素晴らしい事だと思います。 ただ、残念ながら系統が維持されていないようで、この個体を仕入れたブリーダーに「以前購入したブラック&ホワイト・マーブルの系統は?」って尋ねても、「えっ?何それ??そんな系統うちにいたっけかなぁ~」とか言っちゃってます(涙)。 まぁ、タイ国内でも日本でもあまり人気の高くないカラーリングだけに、日々の生活に追われまくっているバンコクのベタブリーダーはあまり積極的に手掛けたくないんでしょうね~。個人的には結構好きな品種なのになぁ。
2009/09/20
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今日紹介する個体は、一見するとブラック・ドラゴン系のバタフライに見えます。でも、実の所前回紹介したブラック・ドラゴン・マーブルと同じ系統なんです。良く見ると頭部にモヤモヤとマーブルらしき痕跡が認められます。どうもマーブル系にはこの様にヒレがバタフライパターンを示す個体が結構多く存在します。これが純粋にマーブル系の一つの色彩パターンなのか、それとも過去にバタフライ系と交配した結果なのか良く判りません。 純粋なバタフライに比べて、マーブル・バタフライはヒレ先のバタフライパターンと内部のカラーの境界が不明瞭だったり、デコボコだったりするので注意してみれば結構判別できます。でも、今日の個体は結構キレイなバタフライバンドになってますけど(苦笑)。 それでも、ボディがはっきりとしたマーブルパターンでヒレがバタフライならば、マーブル・バタフライって言う事で話はついちゃうんですが(笑)、今日の個体のようにボディにはほとんどマーブルの痕跡が無い場合は結構困り者です。逸品堂で販売する際に品種名を外見重視でブラック・ドラゴン・バタフライとするか、それともマーブル・バタフライって呼ぶべきなのかいつも悩んでしまいます。 他にも、かつては確かにブルー&ホワイト・マーブルだったのに模様が激変して今じゃすっかりソリッドブルーとか、間違いなく両親共にトリカラー・マーブルなのになぜかブルーやホワイトなどの単色の子供など、本当にネーミングに困ります。 鑑賞面を重視するならば現状の外見でネーミングすれば済む事ですが、繁殖の種親に用いたいって言う時は系統が大事ですから。ソリッド・ブルーのペアだと思って繁殖させたら、かなりの割合でブルー&ホワイト・マーブルの出来損ないみたいな子供が出てきたらウンザリしちゃいますもんね。
2009/09/18
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ブラック&ホワイトの2つ目の系統は、ブラック・ドラゴン由来の物なので、厳密にはブラック&ホワイトとは言い難いかもしれません。こちらの系統も前出の系統同様ボディに見事なマーブルパターンが入る事はほとんど無いようです。多くの個体は、なぜか今日の個体のように頭部だけが白抜けする、所謂モンスター・マーブルになっています。 好みの問題ですから何とも言えませんが、個人的にはこれだったら普通のブラック・ドラゴンの方が好きですね~。バンコクのブリーダー達も同じ様に考えているようで、「わざわざこの系統を繁殖させる位だったら、ブラック・ドラゴンを手掛ける」って言う奴が多いようです。 それにしても、どうしてブラック&ホワイト・マーブルのボディには上手くマーブルパターンが出現しないんでしょう?・・・って、よくよく考えてみたらちゃんとしたマーブルパターンが出るのはブルー&ホワイトだけのような気がしてきました。レッド&ホワイトも上手くいかないですからね。トリカラー・マーブルと呼んでいる個体でもボディにあるくっきりとしたマーブルパターンはブルーですから。
2009/09/16
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テーマのブラック&ホワイトからは外れてしまいますが、前2回で紹介した系統からブラックを作出しようと頑張っているブリーダーの、それらしき個体が今日の画像の個体です。うーん、かなりなレベルまで改良が進んでますね~。後は腹ビレ先のホワイトとヒレに僅かに残るブルーだけって感じです。 特にボディはほぼブラック1色ですから、従来のソリッド・ブラックがほぼ確実にボディにシルバーの色調が残っている事を考えれば見事なもんです。ちなみに、画像ではヒレ先などがやや茶色っぽく見えますが、コレは個体の後方から強い光が当たっているためで普段はほぼ漆黒に見えます。 なんだかこの個体だけ見ると「この系統は完成かぁ~ッ?」って思えますが、ブリーダーに話を聞くとそうは甘くないようです。1腹分繁殖させて、このレベルの個体は1割も出現しないそうで、後はヒレにホワイトが出たり、頭部にうっすらとマーブルの痕跡が存在したりするそうです。しかも、出るなら出るで明瞭に出ればいい物を、チョコッとだけホワイトだったりするから、余計に商品価値が下がってしまうとか。 そうなると1腹繁殖させて3ヵ月後に市場で高値で販売できるのはほんの一握りって言う訳ですから、趣味でやっているコンテストブリーダーならばともかく、商売としてはまったく面白くない系統の様です。元々資金的に余裕が無い人が多いバンコクのベタブリーダーですから、こう言った系統はよほどの物好き以外は手を出したがらない物と思われます。
2009/09/15
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さて今日の個体は一見するとブラック&ホワイト・マルチかバタフライと呼びたくなる個体です。でも、実の所昨日紹介したマーブルとまったく同系の個体なんです。この系統の特徴に、ボディにはホワイトが入りにくいって言う事があると前述しましたが、その為この系統のブリーディングをすると、かなりの確率で今日のような個体が出現すると言う事のようです。 まぁ、ボディの漆黒といいヒレの美しいブルーホワイトと言い色彩的には申し分の無い個体ですが、同系で次世代を採ると結構な数「頭付近のみモヤモヤマーブル(苦笑)」が生まれてきます。この様に、ブリーディングしても販売しにくい個体が多く出現してしまう辺りで、多くのタイ人ブリーダーがこの品種を手懸けたがらないのだと思います。 今日の個体と前日の個体が同系だと言うのは、背ビレと尻ビレのホワイトの入り方をご覧いただくと物凄く良く理解出来るのではないでしょうか。何故か判りませんが、このヒレのカラーパターンはかなり強い遺伝形質のようです。他のマーブル系ではマーブルパターンはそれこそ千差万別で一つとして同じものが無いのが普通です。しかし、この系統のそれはなぜか半固定化しているのは非常に面白い事だと思います。
2009/09/13
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さて久々の再開になりましたが、今度はブラック&ホワイトと言う組み合わせに移りたいと思います。このカラーリングのプラカットは前出のイエロー&ホワイト同様非常にバリエーションが少ないです。これが、作出難易度による物なのかそれともブリーダーが「見た目が地味だから売れない」と判断して作らないのかは今ひとつ定かではありません。 このカテゴリーの品種は今の所2つの系統しか系統維持されていないようです。今日紹介するのは一つ目の系統で、ブラック&ホワイト・マーブルです。この系統の特徴は、(1)地色のブラックが物凄くクリアでキレイに発色する。(2)ホワイトはやや青味を帯びたこれまたキレイな色調である。(3)ボディはほとんどブラック1色の発色となり、あまり見事なマーブルパターンになっていない。・・・などがあげられます。あと、体型的に今ひとつって言うか、なんとなくジャイアントプラカットを連想させるシルエットである事も特徴の一つと言えるでしょう。 まぁ、簡単に言うと「発色面では申し分ないが、模様や体型の面ではチョットなぁ~」って言う系統ですね(苦笑)。この系統のボディのブラックの見事さに着目してこの系統からソリッド・ブラックを作出しようと試みているブリーダーが存在します。確かに、現在のソリッド・ブラック系はメスに同色を用いる事が出来ないのに対し、こちらはメスも使えますからうまくホワイトを消滅させる事が出来たら、物凄いソリッドが出来るでしょう。 もっともそう簡単には事が運ばないようで、「ボディの特に頭部からホワイトが抜けない&ヒレにメタリックブルーの発色が出てしまう」らしく、品種作出は難航しているようですけどね。
2009/09/12
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イエロー&ホワイト・バタフライのもう一つの系統であるソリッドイエローベースの個体となると、コレはもうバンコクでもトリカラー・マーブルの絶品レベルの希少な存在です。ヒレの外縁がうっすらと白く縁取られているならばともかく、明瞭なバタフライバンドの個体となると、これはもう「存在しませんっ!」って言った方が手っ取り早い位のもんです。 そんなレッドデータブックにEXで載りそうなこのカテゴリーの中で、過去逸品堂に入荷した個体中最高レベルと断言できるのが今日の画像の個体です。地色は本当に美しいレモンイエローで、バタフライバンドも何とか満足できるレベルです。いや~っ、いつ見ても本当に素晴らしい個体です。 ・・・でも、もう存在しないみたいなんですよね~、この個体を作出したブリーダーの所にこの系統は(涙)。ちなみに、この画像のベタは2007年4月にバンコクで仕入れていますから、すでに2年が経過してます。その後、一度たりとこのレベルのイエロー&ホワイト・バタフライは目にした事が無いと言うのも悲しいものです。次から次へとニューカラーを世に送り出すバンコクブリーダー達ですが、すべての品種で進化しているとは限らないって事でしょうか。少なくとも、このカテゴリーでは明らかに退化してます。・・・って言うか2年前のこの個体がミュータントレベルの超絶個体だったと言う事でしょうか。
2009/08/29
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ドラゴン系以外のイエロー&ホワイトって言うと・・・うーん・・・(苦笑)。強いてあげるとすれば、イエロー&ホワイト・バタフライでしょうか。ネーミングから予想されるとおりに、ボディとヒレの基部がイエローでヒレ先がホワイトに縁取られる品種です。 ショーベタではまだ少しは見かける品種なのですが、ヒレの短いプラカットでは誰が見ても納得できるレベルのくっきりとした太いバタフライバンドの個体はほとんど見かけません。もちろん作出自体が難しいって言う事もあるでしょうが、おそらくは繁殖させても良個体を得られる確率が低い為ブリーダー達が敬遠しているのだと思われます。 そんな非常に希少なイエロー&ホワイト・バタフライですが、実際には大きく2つの系統に分けられるようです。一つ目が今日紹介するパステル系の物です。品種のベースにパステルホワイトかそのマルチが入っているのでしょう。 全体的にややパステル調の色調です。後述するソリッド・イエロー系のバタフライよりもイエローの発色はこちらの方が美しい気がします。ただ、パステル・マルチが入っている為でしょうか、頭部やエラ蓋周辺に褐色の発色が見られる事がほとんどです。これがブルーやレッドの発色ならばそれはそれで結構キレイなんでしょうが、褐色だとね~。 ちなみに、この褐色の発色は体調や年月の経過で大きく変動する事があります。この個体もバンコクで仕入れた当時は、ブリーダーの所にいた兄弟達の中で一番褐色が無い個体だったんですけど、今はご覧の通り結構くっきり出てきちゃってます。
2009/08/28
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バンコクのブリーダーはドラゴン系品種のドラゴンパターンをより顕著にする方向の改良が好きな事は、以前述べた通りです。当然その傾向はレッド・ドラゴン⇒レッド・メタルドラゴンだけではなく、他のドラゴン系品種にも見られます。また、ボディがほとんどドラゴンパターンで覆われるようになれば、下地のカラーはあまり関係無くなるのもこれまた自明の理って奴でしょう。 そんな訳で「イエロー・ドラゴンのボディなんて別にイエローじゃ無くても大丈夫だもんねっ!」・・・と言う発想かどうかは定かではありませんが、当然その方向で改良された個体が存在します。今日紹介した個体が、まさにそれなんですがお判りでしょうか? ヒレの付け根部分や頭頂部などドラゴンパターンが載り難い部分から覗く地色がなんだかイエローじゃありません。その答えと言うか、ベースとなった品種が下の画像のタイプです。ボディが原種に近い褐色で各ヒレがイエローと言う、所謂ダークボディ・イエローフィン・マルチって奴です。 確かにボディの地色である褐色の上にはメタリックシルバーがベッタリ覆いかぶさっている訳ですから、見た目は普通のイエロー・ドラゴンとほとんど変わりありません。ただ、ノーマルのイエロー・ドラゴンに比べると下地がダークカラーのせいなのか、ドラゴンパターンがシルバーホワイトよりはカッパー系の発色になるケースが多いようです。 品種としての完成度は、ノーマルタイプの方が上なのかもしれません。ただ、元となるダークボディ・イエローフィンの個体の方が、ソリッドイエローよりは体型的に優れた個体が多い為、イエロー・ドラゴンにしてはまずまずの体型の個体が多いのが長所と言えるでしょう。後は飼育者のお好みで、って事になるでしょうかね~。
2009/08/27
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青&白、赤&白ってくれば次はもうイエロー&ホワイトと言う組み合わせの品種に行かない訳にはいかないでしょう!・・・と言っては見たものの、実の所イエロー&ホワイトと言う組み合わせの品種はそれ程数が多くありません。そればかりか、このカテゴリーの個体自体かなり希少な存在だったりします。単に市場で人気が無いのかそれとも良個体の作出が困難なのかは定かではありませんけど・・・ そんなイエロー&ホワイトのトップバッターはイエロー・ドラゴンです。ドラゴン系に関しての解説はレッド・ドラゴンで行いましたのでここでは割愛しますが、要は地色がイエローでその上にシルバーホワイトのドラゴンパターンと言う品種の事です。地色もドラゴンパターンも共にかなり明るめのカラーなので、色彩の対比って言う点から言うと少々物足りないかもしれません。その分、華やかさでは申し分の無い色の組み合わせです。 バンコクでは結構ポピュラーな品種で入手も容易です。また、逸品堂でも結構人気のある品種なのですが、なぜか良個体が非常に少ないのです。カラーリングの方はともかくとして、体型的に「こりゃ凄いっ!」って言う個体に出会ったことがありません。なぜか、サイズも小さめで貧弱なヒレの開きの個体がやたら多い品種です。今日の画像の個体なんて、逸品堂に入荷したイエロー・ドラゴンとしては最高レベルの体型です。でも、レッド・ドラゴンやブラック・ドラゴンの逸品個体に比べると遠く及びません。 この品種はメスも比較的簡単に入手できるので私の所でも繁殖させて見ましたが、なんとなく稚魚がひ弱と言うか成育が遅いと言うか、とにかくあまり育成の容易な品種ではないようです。もっとも、たまたま私が繁殖に用いたペアがダメだったという可能性もありますけどね。まったくの私見ですが、もしかすると他の品種に比べて若干視力が低いのかもしれません。これはアルビノなどにたまに見られる現象ですが、要は体にメラニン色素が存在しないもしくは少ないベタは視力がダメなのかも知れないと考えています。その為、餌喰いが少々悪いのが成長の悪さに繋がっている可能性もあると思います。
2009/08/26
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レッド・ドラゴンのボディをほとんどメタリックシルバーにしちゃえっ!って言う品種がレッド・メタルドラゴンであることは前回説明しました。この場合、ボディ表面にベッタリとドラゴンパターンが載っちゃう訳ですから、その下に隠れてしまっているレッドの発色は鑑賞的見地からは無用の長物って言う事になります。 「じゃあ、別にボディがレッドじゃなくたって構わないじゃん!」と言う発想(たぶん)から作出されてきたのが、今日登場のカンボジアン・ドラゴンです。そのベースとなるカンボジアンと言うのは、このブログにも度々登場していますが要はボディがクリームホワイトで各ヒレが朱赤の品種を指します。確かに、ボディがドラゴンパターンで埋め尽くされているなら、この品種をベースにしてもレッド・メタルドラゴンになるはずです。少なくとも、外見上は・・・。 この場合、地色がクリームホワイトなのが幸いしてボディのドラゴンパターンはより一層白く輝くようになります。慣れないと外見上からレッドメタルとの区別は難しいのですが、吻部(頭頂部)、ヒレの付け根のボディ側などドラゴンパターンが載り難い部分に着目すると地色が露出しているので判別は可能です。 今の所逸品堂ではレッド・メタルと区別せずに「レッド・メタルドラゴン」の名称で取り扱っていますが、厳密に言えば違う品種がベースになっていると言う事です。どちらが良いかは飼育者の方の好みの問題です。あえて言わせていただけば、輝くような白さのボディがお好みならばカンボジアン・ドラゴンが、カンボジアンはヒレが朱赤になる事を考えればレッドの発色にこだわるのであればレッド・メタルって言う選択になるでしょうか。
2009/08/25
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前回の話の続きですが、レッド・ドラゴンのボディにあるシルバーホワイトの輝点をより大きくするように改良を重ねていったら・・・。その答えとも言うべきものが今日の画像の個体です。もうボディにはほとんど地色のレッドは確認する事が出来ません。こうなると、シルキー&ホワイトのバイカラーとの区別が難しいくらいです。以前はそれでも、吻部(鼻先)にはドラゴンパターンが乗りにくい為、地色のレッドが確認出来ていましたが、最近の個体ではそれすらも無くなりつつあります。 このボディがほとんどドラゴンパターンで覆い尽くされる系統を、以前からあるレッド・ドラゴンと区別する為に、逸品堂ではあえて「ボディがほとんどドラゴンパターンで覆い尽くされる個体=メタルドラゴン」と呼ぶようにしています。基本的に品種名を自分で勝手に命名するのが嫌いな私にしては珍しい事ですが(笑)、もはやレッド・ドラゴンとは見た目や印象が全然異なると判断しました。もっとも、私が勝手に命名した訳なので、完全なローカルネームでして、よそ様ではまったく通じませんのでご注意ください(苦笑)。 メタルドラゴンそれ自体は、十分美しいですし立派な改良だと思います。ただ、個人的に「イチゴ大好き人間」の私としては、旧タイプの方が好きだなぁ~。もっとも、最近ではバンコクのレッド・ドラゴンはほぼ100%メタルドラゴンになってます。特にコンテストレベルの優れた体型の個体を作出するブリーダーはメタルドラゴンを作っている関係上、今後「真っ赤に完熟したアイベリー」みたいなレッド・ドラゴンの良個体は入手が非常に困難になると思われます。・・・って言うか、すでに入手困難です(苦笑)
2009/08/23
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厳密に言えば、今日登場のレッド・ドラゴンはレッド&ホワイトじゃなくてレッド&シルバーなんですが、あまり細かく色分けしても何なのでこのカテゴリーで紹介してしまう事にしました。ドラゴンと言う品種は、メタリックシルバーの輝点が鱗の中心付近に存在するのが特徴です。シルバーのドラゴンパターンは各品種共通なので、地色によって、レッド・ドラゴンとかイエロー・ドラゴンという風に呼び名を変えます。 今日登場のレッド・ドラゴンは、つまりは地色がレッド系のドラゴン系品種と言う訳です。この品種が初めて登場した頃は、ヒレもボディもほとんどレッドで鱗の上の輝点がイチゴの果実みたいに見えるカラーリングでした。まぁ、個人的にイチゴが異様なほど大好物の私がこの品種を嫌いな訳は無く(笑)、登場当初から今に至るまでずっとお気に入りの品種です。 ただ、最近では改良が進みドラゴンパターンの割合がドンドン増大する傾向にあります。特にボディは地色のレッドがほとんど見えない位にべったりとメタリックシルバーが乗っかる個体がほとんどです。今日の画像のように、地色の赤色がはっきりと確認できる個体はかなり希少な存在になりつつあります。正直申しましてイチゴみたいな外見が好きだった私には悲しい限りです(涙)。 話は変わりますが、ぬらりひょんのようにボーッとして(笑)過ごしたお盆休みも終わり、社会復帰を果たした私ですが、本業の得意先がヨーロッパ、製造場所が東南アジアって言う事情から、日本にいる時は結構暇だったりします。子供からは「お父さんってプー?」って言われた事もあるくらいですから、コレはこれで困った物です。 そんな時間のある時を利用しておさかな逸品堂のHPをリニューアルしてみました。本当は、「改良ベタの飼育&繁殖」って言うコンテンツを完成させてからアップする筈だったのですが、なんだか知らないうちに新しいHPのデーターをサーバーに転送しちゃったみたいです(苦笑)。うーん、転送ボタンクリックした覚えないんだけどなぁ~?? そんな訳で、逸品堂のHPがいきなりリニューアルされていますが、残念ながらと言うか情けないと言うべきか、とにかく内容的には現状ほとんど変化がございませんのであしからず。
2009/08/21
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前回述べたように、なぜかボディには明瞭なレッドのマーブルパターンが載らないレッド&ホワイト・マーブルです。今まで私が見た個体の中で、最高レベルと思われるのが今日の個体です。ヒレのマーブルパターンはまったくもって申し分ありません。でも、やっぱりボディのレッドが薄いんですよね~。パターン自体はかなり良好なんですけども。 このクラスでも通常のプラカットの仕入れの4倍近い高額でしたから、もしボデイにくっきりとしたレッド&ホワイトのマーブルパターンが入る個体がいたら、冗談抜きで「諭吉君」コースでしょう。 この個体自体は逸品堂で販売してしまいましたが、同時に仕入れてきた個体で繁殖をさせてみました。残念ながらメスで同系統の物が入手できなかったので、1回目はボディがほとんど赤く染まるモンスター系のメスを使いました。そして、10日後位にこんどはボディがほとんどホワイト一色のレッド&ホワイト・マーブルのメスで2回目。 結果、1回目の交配では生まれてきた子供はほとんどすべてがボディがレッド一色のモンスター・マーブルでした。2回目の交配の方では、逆にボディにはほとんど赤が乗らない個体ばかり。つまり、2回ともほとんどメスのカラーリングに近い子供が採れました。 もっとも、後者の方では生後半年以上が経過した頃から、それまでほとんどクリームホワイト一色だったボデイにレッドが出現し始めました。ただ、最後まで明瞭なマーブルパターンにはなってくれませんでしたけど・・・。ちなみに、マーブル系でレッドの発色は他の色(ブルー、ホワイト、ブラック)に比べて遅めの傾向にあるようです。従って、トリカラーマーブルの繁殖をしている方は、あまり早い段階で「この個体はレッドの発色が無いからダメっ!」って考えて選別しない方がよろしいかと思われます。
2009/08/18
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知人達の間では「ベタ専門店じゃなくてマーブル専門店だろ」と陰で言われているほどマーブルを偏愛する私です。本来であれば、レッド&ホワイトと言うカラー区分で真っ先に登場してきそうなマーブル系が何故いまだ登場しないのか?・・・それは、ズバリまともな個体がほとんどいないからです(苦笑)。 どう言う訳か判りませんが、ボディに綺麗で明瞭なレッドのマーブルパターンが入っている個体を見た記憶がありません。ほとんどすべてと言ってよい程の個体が今日登場した、頭部だけ白く抜ける、所謂モンスター・マーブルになるか、もしくはボディにはマーブルなのかマルチなのか判断に困る程度の淡いレッドが存在するだけのタイプのどちらかです。 これは別にレッド&ホワイト・マーブルに限った事ではなく、すべてのマーブル個体で共通して言える事です。各ヒレにはあんなに鮮やかにレッドのマーブルパターン入るのに、なんでボディにはうまく載ってこないのでしょうかね~?? 実の所、自分の温室でも数回にわたってレッド&ホワイト・マーブル作出大作戦(笑)を実施、つまりかなりの回数のブリーディングを試みているのですが、今の所成果はまったく挙がっていません。ボディがほとんど白抜けしちゃうか、逆に今日の個体のようにモンスター・マーブルになっちゃうかどちらかです。バンコクでプラカット捜す際にも、真っ先に捜し求めてるんですけどね。もし、見かけたら「諭吉君1号っ!行って来いっ!!」間違い無しだと思います。
2009/08/17
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