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さんずろ家は大槌の北側にある浪板海岸に面しています。
3日目も、穏やかな陽気で暑くなりそうです。
波打ち際の光がまぶしく感じます。(冒頭の写真)
湯豆腐と焼き魚を中心とした優しい味の朝食を頂きました。昼間に料理店の客席になっているところでの朝食は展望にもすぐれ、ちょっと高級感があります。
風呂場が一つしかありませんので、少し不便というマイナス点以外は、僕らには十分すぎる民宿でした。
この日は、今回の僕にとっての釣り旅のメインイベントの日になります。
行きたかったのは、おそらく本州最東端の渓のひとつ。ガイドブックなどには出ていないと思いますが、以前から岩手の地図を見るたびに、”ここ行ってみたいな”と良く思っていた渓です。
僕自身、ガイドブックはしっかり持っていますが、釣りに 行く前の愛読書は大体地図で、後は現地の方々から頂く情報頼みです。地元の方々の情報は本当に貴重ですよね。特にこの時期は、天候に左右される場合が多いので、エリアの選択に大いに役立ちます。
どうしても行きたいところっていうのは、大体地図を見ているうちに、出来てくるんですけれどね。
地図で、想像を?き立てられて、どうしても行きたくなってしまい、行ってみて”あ~あ”という場合も結構多いです。特に小渓流は、水が無かったり、三面護岸されていたり。思っていた風情のかけらも無い場合もあって。
それはそれで自分の中で結論が出たわけですから良いのですが。。。(笑)
そんな川は、当然有名な川ではないので、放流量も少なかったり、まったく放流していなかったりする場合も多いのですが、それでも、時々、すばらしい雰囲気の渓流に出逢うこともありますし、そんなところでは数少ないながら、すばらしくコンディションのよい魚に出逢うこともあります。
そんな魚はフライへの出方もすばらしい。
思い出としては、本当に記憶に残る光景です。
ついでに、何より地元の方以外にはほとんど会いません。って言うことは空いているって言うことです。。。エヘヘ。。。街の匂いから離れたい僕にとっては、とても良いことです。
話がそれましたが、海を横に見ながら車を走らせ、到着した渓は広葉樹に囲まれた思った以上に水量豊富なすばらしい渓でした。
大きな石。深み。川底の色。渓畔林。
どれをとってもすばらしい!まあ、ひとことで言えば、この渓が欲しくなりました。
渓への道は一つしかありませんので、皆で、フライ専用区かC&Rでもして、しっかり放流して管理すれば、すごいことになるだろうな、って思いました。。
魚自体はそんなに沢山ではないと思いますが、ところどころに綺麗なヤマメがいましたので、”ある程度は”か、”以前は”か、放流しているんでしょうね。
良い天気になり、気温も上がってカエルが沢山出てきて、脇のたまりでうごめいています。 少し気持ち悪いくらい。命の躍動を感じます。さらに上流に上がると、本流に流れ込む支流の大きな滝にもしっかり水があったりして。
この渓は、まだほとんど新芽の出ていないですが、周囲の落葉広葉樹の渓畔林の保水力を感じさせてくれました。 この辺りでも、あと数日で新芽が出て、鮮やかな新緑に覆われて行くことでしょうね。
ひとしきり渓歩きを楽しんだ後、少し南に戻り、沿岸としては少し大きめの独立河川に入りました。
中流域に左岸から入る沢。
入ってみると思いの他水量もあって、良い感じ。
良い感じで、イワナが出てきます。
そうそう、今回は一緒に行った友人が作ってくれたネットを頂いたので、今回の釣りでは、 メタボおやじさん の黒柿ネットと併用しています。
花梨材のグリップで、シンプルなつくりで少し幅が広め。掬いやすいネットです。
魚の反応は、引き続き順調。5~6寸が多いのですが、時折、7~8寸クラスも混じってきます。
まだ、黒い魚体のものもありましたが、十分に太ってコンディションの良いもののほうが多いです。
前日の不調がうその様に、反応も良く、イワナらしい引きを楽しみました。
それにしても、この渓には、立派な コゴミが多いです。 コゴミは直ぐに伸びてしまいますので、一瞬の山菜です。我が家の好物。
数日前までの低温からいきなり夏の陽気になって、あわてて出てきたのでしょう。 ちょうど良い時期にめぐり合わせたことを感謝して、お土産に摘んで帰ることにしました。
山里の桜が綺麗です。
今日の宿は大船渡の先にある民宿あかどくら。だいぶ南に戻ります。
有名な穴通磯や碁石海岸の至近にある海辺の民宿です。
明日の朝は、食事前に付近を散歩してみることにします。
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