まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2019.01.08
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カテゴリ: NHK大河ドラマ
オリンピックに向かう時代の混沌を、
まさに混沌のままに描いていくクドカンの群像劇。

いきなり競技スポーツへの批判が繰り返される。

「スポーツより体育が大事だ」という主張はまったく正しいけれど、
戦地で暴れるような血の気の多いヤカラーを、
競技スポーツへ向かわせる社会的な効用だってあるのかもしれない。

当然ながら、
明治から昭和へ至るこの物語の中心に位置するのは 「戦争」 です。



このドラマが描くのは、
たんなるオリンピックの歴史ではないのでしょう。

むしろクドカンが重視しているのは文化史(とりわけ芸能史)であるように思う。

江戸歌舞伎と浅草演芸に始まり、
映画やテレビ、アングラや小劇場を経て、
ビートたけしと小泉今日子が事務所を離脱するまでの、
近代日本の文化と芸能の歴史。

​森昌行と周防郁雄は息してますか?​

近代の国民社会を率いたのは、なによりも文化芸能です。

文化と芸能を創り出した無数の人々の営みがなければ、
さしものオリンピックも、
たんなる政治経済と筋肉競争に堕することになる。

オリンピックへいたる時代の狂騒をつうじて、
クドカンが近代日本の文化史をどう描き上げるのか。

たんに時代設定だけではなく、
テーマそのものが、従来の大河のフォーマットとはまるで違っています。
そんな新しい構想を打ち立てられるのは、やはりクドカンしかいないのでしょう。





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最終更新日  2024.06.20 17:10:03


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