まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.09.16
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カテゴリ: 政治
NHKスペシャル「第四の被ばく」を見ました。

率直にいえば、
「変なものを見てしまったな」という感想です。
だいぶ白々しい内容でした。

松尾スズキのナレーションが、
その白々しさに拍車をかけていた。




1958年に、
アメリカの水爆実験により、
急性骨髄性白血病の死者の出たことが、
すなわち「第四の被曝」であることは、

日米の政府も、
NHKを含めたマスコミも、
ことによったら被害者の方々も、
みんな分かっていたことだと思う。

しかし、
それをグルになって隠してきたのよね。



1954年の第五福竜丸漁船との違いは、
被害者が海保の国家公務員だということ。
(読売新聞と南日本新聞の記者も同乗)
この被害は国家によってコントロールされてきた。

遺族の方は、
「いっさい補償などは受け取っていない」
と仰るけれど、それは本人の弁であって、

一種の口止め料のようなものとか、
国による便宜があったとしても不思議じゃない。



いちばん不可解なのは、
死亡者とは別の乗組員の方が、
「調べもせずに歯だけ取っておいた」という話。
何故それを今まで調べなかったの?
70年もの時間があったのに。

…というより、
日米政府がそれを調べてないはずがない。

政府が調べようとしないなら、
マスコミに調べさせることも出来たはずだし、
弁護士に調べさせて提訴することも出来たはず。



そもそも政府は、
死亡者の遺骨も調べてるわけだから、
そこからも高い放射線量が測定されてるよね。

なんなら、今でもどこかに、
その遺骨や歯は保管されてることでしょう。

現在の研究者たちは、
高い放射線量が示された理由について、
「フォールアウト(死の灰)が原因だろう」
と即座に答えてましたが、

そんなことは当時の研究者も分かってたはず。

分かっていながら、
そのことにはあえて言及せず、
「船の放射線量と被爆者の異常数値は矛盾してる」
などと言って誤魔化してきたわけよね。



放射線量の測定結果について、
93才の遺族の女性に伝えようとしたら、
もはや話もできないほど衰弱していて、
その4日後に亡くなった。

…これまたストーリーが出来すぎてる。

つまり、
このタイミングをはかってたわけでしょ。
政府も、マスコミも、関係者も。

それは、
遺族が亡くなるタイミングかもしれないし、
黒い雨訴訟が決着するタイミングかもしれない。



おそらく、
1958年の「第四の被曝」は認めても、
それをグルになって隠蔽してきたことは、
今後もずっと隠しつづけたいのでしょう。

そういう思惑が透けて見える番組でした。

そうでなければ、
もっと取材できることは沢山あるはずです。
ほかの乗組員からの証言だって取れる。
でも、言えないことが多いのでしょうね。




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最終更新日  2024.09.23 05:06:16


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