マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2008.07.26
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ハブに怯える

 「ラマダルネッサンスリゾート」、「ムーンビーチ」、「タイガービーチ」、「サンマリーナ」。そんな横文字のリゾートホテルや海水浴場が続く海岸に、突然「おんな売店」の看板を発見。「さて、どんな女性を売ってるんだろう?」。もちろんこれは冗談。村の名前が恩納(おんな)なのだ。

 南恩納でついにガス欠。1軒の売店に飛び込みお握りとトマトを2個ずつ買う。店には2人のオバーがいて、私が宮城県から来たことを知ると、福島で地震が起きたことを教えてくれた。椅子に座り、クーラーが効いた店内で黙々と食事を摂る。トマトには持参の塩。そして牛乳も飲んだ。これでようやく元気回復。17時30分。外はまだ暑いけどそろそろ気合を入れて走るしかない。

 間もなく自転車に乗った外国人の少女達と出会う。その発育の良さに驚く。少年は何と浴衣を着ている。そのうち姿が見えなくなった。きっと米軍海兵隊恩納通信所の家族で、村役場周辺での夏祭りにでも行っていたのだろう。自転車に乗った男2人にも出会った。薄汚れた服装で時々道端のペットボトルなどを拾っている。富めるアメリカの子供達と対照的な島の貧しい住民。

 名嘉真(なかま)集落付近の岸壁で魚釣りの人。釣れるのはタマンと言う肉厚の魚のよう。19時15分頃ようやく名護市へと入る。幸喜集落付近で真っ暗になる。対向車のライトで足元が見えない。藪の中で「キャッ!」と何かが鳴いた。あれは野ネズミか。ハブの餌は野ネズミとか聞いた。「耳」の傍から赤外線のようなものを発射して相手の距離を測るハブは自分の体長くらいはジャンプする。ハブの毒は猛毒。もしも咬まれたら30分以内に血清を打たないと死んでしまう。見えない闇の恐怖に戦慄が走る。

 許田で沖縄自動車道と合流し、高架の下を駆け抜ける。これだけ照明が明るいとハブの危険は少ないはず。夜釣りの人に訊ねるとホテルのある東江まではまだ5kmほどある由。一難去ってまた一難。思わず気落ちして歩き出す。国道を突っ走る暴走族。今夜は本部の海洋博公園で花火大会があるとか。時間は20時を遥かに過ぎた。きっとホテルの人も心配しているだろう。名護湾の向こうに本部半島と伊江島がくっきり。瀬底島大橋まで照明に浮かんでいた。せめてもの空元気で、両手を振って歩く。

 21時06分ようやく名護のホテルへ到着。第2日目65kmの旅に要した時間は13時間11分。この日飲んだのは、結局サンピン茶7本、ウッチン茶1本、ウーロン茶1本、紅茶1本、コーラ1本、ビール1本だった。このほかにドリンク剤1本、アイスキャンディー3本、水も2本は飲んだろう。那覇から送ったリュックは無事届いていた。チェックインを済ませ、シャワーを浴び、休む暇なく遅い夕食の買出しに行く。<続く>






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Last updated  2008.07.26 14:09:42
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