マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2008.11.03
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カテゴリ: ウルトラマラソン
先週金曜日の夜、何気なくテレビを観ていたら8時から「ワンダフル東北」と言う番組で、9月の終わりに開かれた「秋田内陸ウルトラ」関係の特集を流すというコメントにビックリ。私も参加しようとしていたが、足の故障でどうしても出られなかったのがこのレースだった。ひょっとしたら走友も何人か写るかも知れない。これは一大事。そう思って2階の自室へ急いだ。

番組の最初からテレビの画面に釘付けとなる。食い入るように見入る私。これまで6回あそこに立った角館の懐かしいスタート地点。仲間達と気合を入れる選手。ごった返す受付会場。緊張感溢れるスタート直前の風景がそこにあった。

番組は3人のランナーに照準を合わせていた。1人目は地元秋田のランナーで、今年就職で北海道へ渡る息子を持った父親Sさん。2人目がリストラに遭い、病気との闘いにも勝って今年から再び秋田を目指して走り始めた千葉の60歳のランナーTさん。そして3人目が亡き妻の遺影を胸に掲げて秋田内陸路をひた走る宮城県石巻市の73歳の老ランナー。きっとこれらの人は、予め大会事務局へ送られるメッセージを元に選ばれたのだと思う。

淋しい山道。ちょっとした坂道。田んぼの中の一本道。ゴールへ向けて最後の下り坂。間もなくゴールする選手達を応援する鷹巣市街の人々。番組の到る所に懐かしい風景を見つけることが出来た。そして我が走友会の仲間の顔や姿も発見した。1番目のランナーが休憩する姿を映した時に、走り去るM仙人の後姿がはっきり見えた。宮城UMCのオレンジ色のシャツと、独特のフォームは間違えることがない。11時間台で過去ワーストと言っていたM仙人だが、故障から良くここまで復活したものだ。

Y子さんの笑顔がばっちり写ったのは64km地点の私設AS。いつも地元の小母さんが「シソジュース」を出してくれるところだ。千葉のリストラランナーがここの小母さんと再会したい一心で出た今回のレース。その場面にY子さんが居合わせたのだ。だがY子さんはその後になって股関節の痛みで苦しんだと、先日の芋煮会の時に話していた。64km地点での笑顔がやがて苦痛の表情に変わる後半の戦いを想像してみた。もう一人はO川さんだと思うのだが、男の人の顔が一瞬大写しになった。シャツは間違いなく宮城UMCのもの。それとも私の見間違いで「群馬支部」のどなたかだったのだろうか。

さて番組の主役になった3人のランナーだが、地元秋田のランナーは奥さんと娘さんの応援を得て、12時間39分でゴールしたようだ。70kmの通過が8時間台だったが、後半疲れが出たのだろう。千葉のリストラランナーは11時間51分でゴールした。さすがはこれまでに何度も完走した経験がある人は違う。きっと体がコースを覚えているのだろう。石巻の老ランナーは股関節痛が出て、残念ながら83km地点でリタイヤになった。それでも今回が、秋田で走れた最高距離だった由。

そんなことを思い出して、私は今日走りに行った。Tシャツは今年の「秋田内陸」の参加賞。帽子は今年の「立山」の参加賞。「立山」での怪我のために走れなかった「秋田」。その因縁の衣装を身に着けての15km走だった。出発前から不安だったが、酷い痛みが出ずに何とか最後まで走ることが出来た。痛みがなく走れる嬉しさ。スマイルやはり走れるってのは素晴らしい。今日は名取川の橋の上から、遡上する鮭が数匹見えた。ガンバレ~鮭ガンバレ~俺






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Last updated  2008.11.03 20:13:05
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