マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.01.08
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冬になると思い出すシェリの詩の一節
「冬来たりなば 春遠からじ」
そして
「春風や闘志抱きて丘に立つ」という虚子の句も

「春風」は「はるかぜ」ではなく「しゅんぷう」
新春のまだ冷たい風だ


昨年末届いた
シンガポールの走友Iさんからのメールには
「亜熱帯のハーフマラソンを汗びしょになって完走した」と
目下スペインで修行中のM青年のブログには
「田舎の教会でギターを演奏していると指先がかじかむ」と


年末から年始にかけて熊野古道を辿ったという東京の走友
苔むした信仰の道を夫婦で歩けて良かったねCさん

凍てついた雪道を年越しランした秋田の走友は
今腰痛に苦しみ コルセットをしてるのだとか
若いからと言ってあまり無理しちゃ駄目だよJさん


時々冬日が差し込む室内で
シンビジュームは古株から幾つかの花芽を伸ばし
二鉢のシクラメンは
それぞれ赤と白の花を咲かせ
暮れに買い求めた万両は
今 零れるほどの実をつけている


一方
静謐な庭先には
薄紅の花弁を散らしている山茶花や
儚げに白い花を半開させた侘助椿や
たくさんの蕾を膨らませ
出番を待っている藪椿や
ほとんど色が薄れたムラサキシキブの実

そして
芝生では黒犬が惰眠を貪り
裏庭には三つのフキノトウ


妻は今日も
風邪薬と
神経痛の薬と
胃腸薬とを飲んで仕事へ行った


俺は今年も
神経痛と腱鞘炎に苦しむ
偏平足のこの二本の脚で
いろんな道を走り続けたいと願う

極寒の道
熱射の道
磯の香の道
険しい山道


今は厳しい冬の季節
だからこそ待たれる
穏やかな春の日差し 










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Last updated  2009.01.08 20:22:20
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