マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.01.09
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前の町内会長が亡くなられお通夜へ行った。祭壇に飾られた遺影がとてもにこやか。何年前の写真なのか、頬がふっくらして若々しかった。私達がここへ家を建てて丸11年。写真の頃には、まだお目にかかってないと思う。思い出の写真が何枚か写し出された中に、息子さんがまだ子供だった頃のもあった。「家の歴史」を感じさせられた一時だった。

導師の経文を読む声や声明(しょうみょう)が心に沁みた。さらに素晴らしかったのは法話。人間に戒名が必要な理由や、日本が先の大戦で敗戦国になった時、当時のセイロンは国民の多くが仏教に帰依していると言う理由で、賠償金の受け取りを要求しなかった話などを、とても優しい口ぶりで話してくれた。あんな和尚様ならお寺で法話を聞いても良いと感じた。

だが、その後スリランカに名前を変えたあの国では、ヒンズー教徒のタミル族が仏教徒のシンハリ族からの分離独立を要求して約20年間に及ぶ暴動が起き、インド軍も鎮圧に加わって混乱した苦い過去が在る。多神教の温和な国が力で他民族を抑える事例としては、日本が近隣諸国に被害を与えた歴史を上げるまでもないだろう。

ごく最近生じたイスラエル軍によるガザ地区への攻撃は容赦が無かった。パレスチナのハマスの攻撃で1人の命が奪われたのに対し、イスラエル軍が奪った命は既に650人以上。犠牲者には全く罪の無い子供達や一般市民が数多く含まれていたとか。ユダヤ教とイスラム教の戦いは、どちらが正義であるか決着つくまで治まることはない。共に風土厳しい砂漠地帯で興った一神教の宿命だろうか。

厳しいと言えば「年越し派遣村」のニュースも実に悲惨だった。不景気を理由に解雇された非正規社員の数が急増し、仙台でもホームレスの人が増えているとか。中には好きで派遣社員になった若者もいるだろうが、こうしてみると、大量の非正規社員を景気の安全弁として確保する社会体制はやはり正常ではないし、2兆円のバラマキは無駄遣いとしか思えない。

電話そんな折、東京の次男から電話があった。携帯電話をトイレに落としたので番号が変わった由。確かに次男の名前だし、声もそのように聞こえた。だが凄い風邪声なので「それでは振り込み詐欺でも分からないね」と冗談を言って電話を切った。貧乏暮らしの我が息子達がとても心配だ。

電話ところが今日は妻に再び電話があり、「何故携帯から電話をくれないのか」と先方に詰問された由。良く確かめながら聞いていた妻は、「その声は違う」と言ったら、突然ガシャと電話が切れたとか。明日は「本物」の次男に電話して、事実を確認することになった。

しょんぼりさて「生きる」とは一体何だろう。何故人間は殺し合い、多くの嘘をつくのだろう。びっくり





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Last updated  2009.01.09 19:57:06
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