マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.03.27
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カテゴリ: スポーツ関係
「八丈島一周」のレースからすっかり日が経ってしまった。いまさらと言う感もあるが、完走記連載のため書けなかったことを書いておきたい。

まずは3月12日(木)の夜に行われたWBCの世界タイトルマッチ。フェザー級の粟生隆寛だが、一見弱そうに見えて、なかなかしぶといボクサーだった。12ラウンドをフルに戦い圧倒的な差での判定勝ちは見事。試合後のインタビューへの言葉が「お父さん、お母さん、ありがとうございました」。その心根が素晴らしい。きっとこれまでに相当苦労したのだと思う。

一方、バンタム級の長谷川穂積のファイターぶりはもの凄かった。わずか第1ラウンド2分37秒でのTKO勝ち。切れ味鋭いパンチを連続して繰り出し、鮮やかな幕切れだった。8度目の防衛成功は26年ぶりの快挙とか。何とか3兄弟と違って派手なパフォーマンスはないが、あれこそが真の王者だろう。

さて、WBCでの侍ジャパンの活躍には日本中が興奮させられた。日本と韓国が合わせて5回も戦ったこと。世界ランキング1位のキューバを2度も完封したこと。野球の本場であるアメリカに圧勝したこと。決勝戦となった韓国戦は息詰まるような戦いになり、どちらが勝ってもおかしくない展開だった。

先発投手岩隈の力投。レフト内川の超ファインプレー。延長にもつれ込んだ10回表の神がかり的なイチローの2点タイムリーなど、今思い出しても身震いするほどの熱戦だった。韓国もさすがは北京オリンピックで金メダルを取った強いチームだった。だが、最後まで温存出来た分、選手層の厚い日本が有利だったのだろう。

3勝して2回連続してMVPを取った松坂は、さすが大リーグで鍛えられていただけのことはあった。「ベスト9」には松坂と岩隈の両投手のほか、高い打率を維持した青木が選ばれ、ダルビッシュのスパイク、岩隈の帽子、イチローのバットがアメリカの野球殿堂入りを果たした。

さて、初めは頼りないと感じた原監督の采配だが、最後まで選手を信頼した姿勢は立派だった。我慢強く選手を起用し続け、時には思い切った作戦を採った。「お前さん達は本当に強い侍になった」。シャンパンファイトに先立つ挨拶が、原監督の想いの全てだったろう。怪我をして帰国した村田の首に金メダルをかけた原監督。「僕にも金メダルをくれないかなあ」と話していた村田も、本当に嬉しかったと思う。

鉄拳制裁の星野。ぼやきと嫌味の野村。それに対してジェントルマンの原は、やはり若大将だった。あれで若い選手が着いて行けたのだと思う。「この会見を以って侍ジャパンの監督を卒業します。そしてジャイアンツの監督に戻り、日本一を目指します」。原の挨拶は最後まで清々しかった。

侍ジャパンの選手達よ。私達に夢と感動をありがとうね。そして原監督。果たしてどんな野球が出来るのかと見くびっていたけど、あんたの人間性は凄い。俺も見直したよ。きっと裏表の無いあんたの人柄を、選手達は信じたんだろうね。王前監督同様、ナベツネに球団を追われながらも監督にカムバックした原。これまでのそんな苦労が、きっと今回大きな花を咲かせたんだと思う。大変な重責を無事果たし、本当にお疲れ様でした~。





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Last updated  2009.03.27 19:28:04
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