マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2011.05.09
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 無事ゴール 

 再び国道4号線と交差。13時28分、国見町立県北中学校前で休憩。ここは61km辺り。アンパン、キヨミタンゴール、ビスケットを食べ13時35分に出発。小父さんがいたので「国見は伊達市に入ってないの?」と尋ねる。「入ってないよ~」と福島弁のイントネーションで答える小父さん。間もなく「国見町役場」前通過。なるほど、これは愚問だった。

 ミルクコーヒーを購入し、サプリメント溶液に混ぜる。体調が良ければサプリメント溶液も気にならずに飲めるのだが、疲れて胃の調子が落ちると受け付けなくなる。このためミルクコーヒーを入れ味を誤魔化してみたのだ。最初は気持悪かったが何とか飲めた。どんな資源でも無駄にしないのが大切だ。

 13時53分桑折(こおり)町に入る。14時15分桑折駅前到着。ここが66.5km地点。お握りと味噌を舐め、14時25分スタート。ところで桑折(こおり)はとても珍しい名前だが、愛媛在任時に松山市内で目にした看板にあった。奇異に感じたものの、理由は推察出来た。つまり政宗の庶子が宇和島藩主に封じられた際に、ついて行った家来の子孫だと思う。ついでながら福島県には百々(どど)と言う地名があるが、この百々さんの姓も松山で目にした。

 空が曇り出したため、帽子とサングラスを脱いだ。街路樹のハナミズキがピンクと白の順番に植えられて見事。14時41分、伊達市に入る。ここは旧伊達町と旧保原町が合併して出来た市。戦国時代以前から伊達氏の本貫の地であった。だが明治新政府に戊辰戦争の責任を取らせられ、分割されて福島県に編入された。水沢藩、一関藩も同様に伊達領から分割して岩手県編入された。桃の花が散り、目下菜の花が満開。

 15時08分、ゴール地点のある福島市へ入る。15時13分、摺上川の橋に到着。上流にあるのが有名な飯坂温泉。最後の飲み物としてお茶を購入。15時48分福島市松山町通過。16時ちょうど巨大な建物の前を通過。名前だけ知っている福島競馬場だった。16時5分市役所前通過。雨がポツリポツリ降り始める。16時20分、迷いながらもゴールの福島駅に到着。13時間25分に及んだマラニックは、こうして無事終了した。

 先ず時刻表を確かめてから、駅のトイレ内で着替え。濡れタオルで体を拭いてさっぱりした。次に売店でつまみと缶ビールを購入。最後が仙台までの切符。この日かかった費用は全部で3200円。一日楽しんでこの金額だからとても安い遊びだと思う。乗ったのは快速。走り出すと福島盆地はあっと言う間に後に消えた。

 県境の峠を眺めながら今日走ったマラニックを振り返る。そして作ったのが文中の俳句だった。峠の上ではまだ花が咲いていたが、盆地では既に袋掛けが済んだ木があった。あれはサクランボだろうか。ともあれ80kmの長丁場を怪我無く走れて幸いだった。次はどのコースを走ろうか。頭の中にはもうそんな構想が浮かんでいた。<完>





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Last updated  2011.05.09 15:54:42
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