マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2011.11.02
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カテゴリ: ウルトラマラソン
自分では沖縄本島を1周した積りなのに、さほど喜べないのは何故だろう。それは北部の本部半島を走らなかったせいだと思う。沖縄本島北部の西側に、げんこつのように飛び出しているのが本部半島だが、第1年次の西海岸縦断では半島の付け根部分を横切った。もし改めて走るとなればどれくらいの距離があるのだろう。

10回目のNAHAを完走した直後、沖縄勤務時代の後輩であるらんふぉさんにこのことを話した。「本部半島は絶対走った方が良いですよ。ただし、距離は結構あります」。まああったとしても50kmから60kmくらいのものだろう。そんな距離はウルトラランナーにとっては「屁」みたいなものだ。「そうか。やはり本部半島を走らないと一周にはならないか」。

さほど拘りがあった訳ではないが、その後自分でもあそこを走ってみたいと言う気持ちが強くなった。だが、今年に入って事情が大きく変わった。2月の「いわきサンシャインマラソン」以降、体の異変が続いたのだ。目が良く見えないのは前からだが、眼科に行くと白内障のなりかけらしい。それに右足(脚)が次々に故障した。

最初が腱鞘炎で、これが治ったと思ったら足底筋膜炎。そして膝関節の痛みにガングリオン発症。これらが全て右側。最大の難関は5月末に発症した不整脈だった。偶然内科で発見され、翌日には循環器内科で精密検査。エコー写真に心電図。運動負荷試験も受けたが、やはり不整脈との診断だった。

それ以来、薬の服用を続けているが、体調がとても悪く疲れ易い。どうも心臓の機能低下のせいだけでなく、薬の副作用が強く影響している感じだった。出場した100kmレースでは、73km地点と45km地点でリタイヤし、2つのレースは体調不良で欠場した。この分では楽しみにしていた沖縄本島1周の最後は無理かと、正直諦めかけた時もあった。

その後、不整脈治療の薬を変えてから、幾分体調が戻った。スピードが出ないのは相変わらずだが、ゆっくりとなら走れないこともない。沖縄でも多分心臓は持つと思うが足の方はどうだろう。ツーリストの情報で、当初のコースを大幅に変えた。距離は長くなったが、初めての景色を楽しめるのが良い。

しかし、こうまでして何故沖縄を走りたいのか。それは私が沖縄を好きだからで、どんな景色でも心に沁みる。ウルトラに限らずランニングの世界では、いずれは思うように走れなくなるが、その前に「沖縄本島単独一周」を企画、実行出来て良かったと思う。連続して本島を一周する「大作戦」は無理だったが、本島縦断の「中作戦」などを繋ぎ合わせて、ほぼそれに近い形を作れたのが嬉しい。

沖縄への出発は明日。走るのは明後日。コースは体調によって若干変更する可能性がある。当日の天候は曇り時々雨で最高気温が28度、最低は23度のようだ。東北に比べれば高温で夏のような暑さだが、案外雨で走り易いと思う。雨に濡れた本島北部の景色はどんな風に見えるのだろう。

今回もカメラは持たず写真も撮らない。ただ左右の網膜に景色を焼き付けるだけだ。個人的な「想い」はそれでも十分と思う。帰宅は5日(土)の夜の予定。長らく留守にしますがよろしくね。そしてレポートを楽しみに待ってて下さいね。ではでは。





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Last updated  2011.11.02 16:08:13
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