マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.04.27
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 ところがニュースになった熊は冬眠をしなかった。秋田県の山中にあるクマ牧場。周囲にはまだ大量の雪が残っていた。ここで飼われていたヒグマは、2日に一回しか餌を与えられていなかったそうだ。餌はリンゴと病院の残飯。いくら熊が雑食だと言っても、これでは腹が減って仕方なかったろう。映像で観たらガリガリの体で立ち上がり、手を叩いて観光客に餌をねだっていた。

 あんな姿の熊を見るのは初めて。客の投げた餌を巡って争うクマは、かなり凶暴だった。動物保護団体からは、改善勧告がなされていた由。また地元の警察からは、雪がかなり残っているため運動場へは出さないよう警告されていたようだ。だが、牧場主はそんなことは言われてないと抗弁。どれもこれも後の祭り。運動場の隅に溜まっていた雪の塊を乗り越えて6頭もの熊が逃げ出し、餌を与えに来た老女を襲って喰い殺した。

 腹を空かせたヒグマに罪は無い。そんな環境で金もうけのためにクマを飼っていた牧場主こそ問題だ。聞けば経営難で、2人の老女に対する給料も昨年から支払っていなかったとか。彼女達は誰か分からないほどまで喰われ、家族が「DNA鑑定じゃないとダメかも」と話していたのが印象的だった。「秋田内陸ウルトラ」のコースにも「クマ牧場」の案内があるが、まさかあんな悲劇が起きるとは。

 先日帰宅途中に川で何やら動物がうごめいている雰囲気。近寄って川の底を覗くと、1匹の老犬が所在なげにうろついていた。この辺りはコンクリートの暗渠でガードレールや金網があるから、散歩中に間違って落ちるような場所でもない。首輪もあるので飼い犬だろうが、動作がどうもおかしい。人間で言えば認知症みたい。ひょっとしたら飼い主が嫌になって、川へ捨てたのではないか。私にはそんな風に感じられた。

 帰宅してから町内会の役員に見たままを伝えた。夕方の散歩時にも別な役員に伝え、一緒に現場を見に行った。保健所に連絡して川の中から救い出す必要があると思ってのこと。だが、あのワンちゃんはもう居なかった。誰か近所の人が保健所に連絡したのかも知れない。それにしては周囲の壁が濡れていない。垂直の壁を人の手を借りずに登れるわけはないのだが。

 クマも犬も哀れで、悪いのはそれを飼っていた人間。動物達は自分ではどうすることも出来ないのだ。昨年の大震災でも多くのペットが飼い主の手から離れて迷子になった。中には捨てられたペットもいるだろう。そして事故を起こした原発付近では、牛や豚などが無人の街をうろついているそうだ。きっと彼らは餌を見つけるのに必死だろう。我々人間が犯した罪は相当に重い。






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Last updated  2012.04.27 19:15:06
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