マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.12.25
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カテゴリ: 読書
 読書編 

 今年もたくさんの本を読んだ。いや、たくさんの本と出会ったと言った方が適切かも知れない。その大部分は古本屋で買った歴史小説だ。自分で選んだのだから必然の出会いかも知れないが、たまたまその本が並んでいたのだから、やはり偶然なのだろう。埼玉のブログ友しぃさんからは、大量の歴史小説を送っていただいた。それもほとんどが大作。それまで自分では読む気がしなかった大作とも格闘した年だった。

 歴史小説ばかり読むのは偏っているかも知れないが、私はそれで良いと思っている。歴史小説には、歴史の真実(主に日本史だが)が隠れているし、謎を解く鍵が潜んでいる。そして、作家の歴史観や登場人物に関する「想い」も分かる。私に残された時間があとどれくらいあるかは分からないが、出来る限りこれからも歴史小説を中心に読み続ける積りだ。以下、今年読んだ本を列記する。

司馬遼太郎の著書≫
 『花神』全3巻 村医から倒幕の総司令官となった村田蔵六、のちの大村益次郎の半生。
 『最後の将軍』 第15代将軍徳川慶喜の苦悩
 『馬上少年過ぐ』 東北の英雄 伊達政宗の生涯 ほか6編
 『故郷忘じがたく候』 朝鮮から拉致されて薩摩焼の祖となった家の話 ほか2編
 『ある運命について』 短編集
 『街道をゆく3』 陸奥のみち ほか2編
 『街道をゆく5』 モンゴル紀行
 『街道をゆく41』 北のまほろば

吉村昭の著書≫
 『関東大震災』 大震災の発生に絡んで、在日朝鮮人や社会主義者が虐殺された実態
 『破船』 荒天の時に明りを灯して船を難破させる犯罪の末路は
 『海の祭礼』 日本に憧れた幕末のアメリカ人ラナルド・マクドナルドの話
 『ニコライ遭難』 明治天皇表敬のために来日したロシアの皇太子ニコライが暴漢に襲撃された話
 『高熱隧道』 昭和15年黒部第3発電所完成までの壮大な工事内容

蓮池薫の著書≫
 『半島へふたたび』 北朝鮮に拉致されていた蓮池さんが、初めて韓国へ渡った時の紀行文

大城立裕の著書≫
 『小説 琉球処分』上下 琉球王朝が明治新政府によって日本に組み込まれた際の動揺

井上靖の著書≫
 『天平の甍』 遣唐使と鑑真の来日に伴う想像を絶する苦労話

吉川英治の著書≫
 『私本太平記』全8巻 鎌倉幕府の滅亡と建武の中興、室町幕府が出来るまでの過程:しぃさん寄贈
 『新平家物語』全16巻 平清盛の青年時代から、悲劇の天才源義経の最後まで:しぃさん寄贈

村上春樹の著書≫
 『風の歌を聴け』 マチスの絵のような不思議な感覚の小説

山岡荘八の著書≫
 『徳川家康』全26巻のうち12巻まで(12月25日現在):しぃさん寄贈

 今年読んだ本は今日現在で56冊。ほぼ週1冊のペースだ。読書家から見れば少ないが、これでも私にしては良く頑張った方だ。2回の不整脈手術での入院中も読書は続けていたし、体調不良や酷暑の中でも本を読んだ。また大作を読むのはなかなか厳しかったが、それ以上に得られたものは多く、楽しい作業だった。来年も出来る限り出会いを大切にし、本に親しみたいと願っている。






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Last updated  2012.12.25 07:59:04
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