マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.03.18
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カテゴリ: 文化論
 いやはや参った。眠れないのである。今日も深夜の0時過ぎから目覚めたまま。原因はさる書き込み。私のブログへの心ないコメントが、それでなくても良くない体調をすっかり狂わせてしまったようだ。東日本大震災関連のテーマで不愉快な思いをしたのが3回。それが不思議なことに共通点があるのだ。1)関西地区の、2)高学歴の、3)男の人と言う。



 2年間だが大阪勤務だったことがある。そこで感じたことは東西の文化の違い、考え方の違いだった。部下が上司に対し、「今日はあなたをスケープゴート(いけにえの子羊)にしますよ」などと平然と言う。そしてボスの前でそれまで言っていたことと全く違った説明をする。つまり私が悪者になり、ボスに叱られる訳だ。何と言う社会。何と言う文化。それが関西なの~?部屋に帰った後で私は彼に言った。「これからも私をスケープゴートにしても良いよ」と。少なくとも東北にそんな文化はない。

 その職場ではボスが絶対的な権限を持ち、秘書の女性も「虎の威」を借りて威張ってた。だから関西が変なのではなくその職場が変だったのかも知れないが、気の良い東北人の転勤族には毎日が唖然とすることばかり。転勤後そこへ招かれた際、私はかつてのボスに言った。「先生が若い頃に書かれた本は名著でしたね。でも記念に頂いた本は同じことが6回も書かれてましたよ」と。

 それは最大の皮肉。学問に燃えていた若き頃のボスの著書は論理的で名文。しかし絶対的な権限を持ってからは研究者としての魂を失い、老化で論理的な文が書けなくなり、秘書も恐れるあまりそれを指摘出来なったのだと思う。つまり「裸の王様」だ。結局そのボスは次の選挙で敗れ、その職場を追われた。「どうもおかしい」と感じた私の感覚は間違ってなかったようだ。

 今回「東日本大震災は関東周辺との認識」と書き込んだXさん。それは平城京(奈良)や平安京(京都)の都人が古代東北を野蛮人が棲む蝦夷(えみし)と呼んだのとどこか似てないですか。つまり文化の違いや地理に対する認識がまるで欠如しているのです。それなのに「情報にはあなたより千倍接している」と書く神経がとても私には理解出来ません。知識や情報もさることながら、被災地の悲惨な状況に対する悼みの心が全く感じられないのですよ。淋しいことです。

 中国を「シナ」と呼び、「生のホヤが食べたい」と書いていたYさん。全くKYな人だ。私は私のブログで「シナ」の言葉を使って欲しくなかっただけで、別にあなたを排斥したわけではありません。「シナはストップワードにした」と書いたけど、実際はそんな措置もしなかったんです。何故なら「南シナ海」や「東シナ海」も使えなくなるからです。良く考えれば分かることなんですが。

 私を除外しようとしたあなたの気持ちは他への書き込みで感じました。このままだと迷惑をかけるので、昨日Hさんにはお別れの挨拶をして来ました。さすがは年長者、コメントが立派でした。良くご覧になってください。あれが本当に苦労された方の労わりですよ。Hさん、どうもありがとうございます。心から感謝しています。

 あのねYさん。あなたが食べたがっていた三陸のホヤは、前にも書いたように今は全くないんです。ホヤは養殖が大部分。その養殖いかだがほとんど全部海に流され、海の底には大量の瓦礫が山積しているんです。それらを取り除き、いかだを再生するには莫大な借金をするしかないんです。そしてホヤを出荷出来るのは通常でも養殖後3年目。それがあの大災害ですから、産地の私たちですらいつ食べられるか分からないんです。気楽なグルメ話も良いですが、たまには被災地の苦しみを考えてください。

 かなり前に津波からの「避難ビル」について書き込んだZさん。私はあなたのコメントに傷つきはしませんでした。でもあなたが本当に現役の研究者なのかを疑いましたよ。だってあなたは毎年のように学会賞を受賞してるんでしょ?それがあの提案とはねえ。

 今回津波の被害を受けた海岸は何百kmにもなります。リアス式の海岸もあれば平野部の海岸もあり、人口の密集度合いも違います。だからそれぞれの地理的な条件に相応しい避難策を作る必要があるんです。それに土地の買収、道路の改修、瓦礫の処理など現地では困難な問題が山積。資材も人材も全然不足しています。さらに法の規制が色々あってさっぱり復興が進んでいないんです。どうぞ、そこを考えてください。

 私も含め、誰にでも間違いはあります。人は必ずいつかは老化し、記憶力も減退します。でもねえ、18年前に大きな震災を受けた関西地区のあなた方が、そろいもそろってあまりにも無理解なコメントを書くことが私には信じられないんです。今日は変な文化論になりましたが、決して誹謗中傷の意図はありません。寝不足で神経が高ぶり少々刺激的な内容になったことを、どうぞお許し下さいませ。

 最後に一言付け足します。こちらではあの日以来余震が2千回以上発生していて、今も恐怖におののいているんですよ。どうぞそれをお忘れなく。そしてこれからのご活躍を、心からお祈りしています。





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Last updated  2013.03.18 08:41:01
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