マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.09.05
XML
カテゴリ: ランニング障害
 9月4日(水) 小雨の中をM公園に向かう。この日の院長の指示は、40%の力で芝生をゆっくり2時間走ること。走り出すと、舗装道路で40代後半と思しき男性が、走るかどうか迷っていた。私がグジョグジョの芝生を走っているのでビックリしたのだろうが、やがて彼も走り出した。結構速く、何度か追い抜かれた。

 だが、スピードはあるものの長続きしない。走り始めたばかりのランナーだろうが、目の前に走っている私を見かけると抜こうとする。だがやがて急に走るのを止める。そのうちとうとうベンチに腰かけてしまった。こちらはひたすらびしょ濡れラン。たまに脚に電気が走ったような痛み。だが、それは一瞬で治まる。

 1時間30分ほど走ったころ、段差がある個所で膝に痛みが発生。これはやばい。そう思って走るのを止めた。走った距離はせいぜい9kmくらいだろうか。この日は未明にブログを更新した後再び眠り、目覚めたのは7時過ぎだった。やはり疲れが溜まっていたようだ。いつもなら朝食の支度が出来たと呼ぶ妻の声が、全く聞こえなかったのだ。それでも眠れて良かった。



キウイ.jpg


 整骨院では全身のマッサージと、膝への超音波をお願いした。合わせて1500円の出費。だがこれは、レース前の自分への投資なのだ。院長が痛みが出てないか尋ねる。私は走った際の様子を話した。「これでスタートラインに立てますね」と、院長は私が問題なく走れると信じ切っている。本当にそうだ。良くあの体調からわずか2週間でここまで回復したものだ。あの時、レースに行くなどは夢のまた夢だった。だが、今は心も体もレースに出ても良いと思えるまでに復活した。

 「65kmのレースなら35kmの練習が出来ないとダメなんですけどね」と私。「仕方ないでしょ、これが今の最大パワーなんだから」と院長。さらに明日は土のグラウンドを30分走り、その後治療に来いと言う。その時にテーピングの仕方を教えてくれるそうだ。今回のトレーニングで、私はずっとサポート機能付きのハーフタイツを穿いていた。これはテーピングと同様の効果があるものだ。

 院長は私がスタートラインに立てる体調を作ってくれた。そこから先はもう自分の問題だ。膝には違和感があり、果たしてこの状態で完走出来るかどうかは分からない。これまでの経験からすれば、35kmほど走れたら良い方だろう。だが、この大会では「収容バス」を見たことがない。リタイヤの場合は、ゴールまで歩いて帰るのだろうか。まさにケ・セラ・セラだ。



ホウヅキ.jpg


 私は弁解はしない。ブログには舞台裏も含めて正直に書いている積り。読んでいる方の何かの役に立つと思ってのことだ。コメント欄も常に開けてある。だから掲載内容に関して、どんなコメントを書かれても文句を言える立場ではない。だがレース目前に、あまりネガティブなコメントは目にしたくない。これは私自身の問題であり、私自身の選択なのだ。

 「もし半身不随になったら、今度は障害者の生き方をします。生きているうちは縁にまかせ、与えられたことを素直に受け入れ、体験するのが私の役目」。これは私が毎日拝見してる方のブログに書かれていた言葉。とても宗教者の彼のようには達観出来ないが、私なりの生き方を絶えず求めてる積りだ。



ノコンギク.jpg


 外は雷雨。今日30分走れるかどうかは不明だが、治療には必ず行く積り。それが最善の道と私は信じている。大会の準備は全くしていないが、明日の早朝には福島県会津地方へ向かう予定。後の心配は雨だ。週末は台風17号崩れの大雨との予報が気になる。明日はブログを更新してから出発する予定。そして帰宅は土曜日の深夜になる。

 「もう自分には無理だと思ったとき、願いは実現しない」。これは先ほど紹介した宗教家の方の、別の日に書かれていた言葉。これまで私は何度絶望の淵に立ったことだろう。だがその都度大きな力が働いて、何とか再出発することが出来た。例え傷ついても、20kmでも30kmでも走れたら良い。それこそが前進だ。相変わらず雨は激しいが、空がほんのり明るくなって来た。<完>





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.09.05 09:40:51
コメント(8) | コメントを書く
[ランニング障害] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: