マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.12.04
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カテゴリ: 文化論
≪ 常設展3 インドネシアの仮面ほか ≫

 11月16日に「神戸マラソン」のついでに訪れた国立民族学博物館(大阪府吹田市万博公園内)をシリーズで案内しています。この博物館には大学院が置かれて研究活動が行われ、他の博物館のように学芸員はおりません。世界各地の地域、民族、文化、宗教、言語などが研究の対象で、民話などを対象とする「民俗学」とは異なり、世界の「文化人類学」の殿堂です。

 研究者は世界各地へ出向いて自分の専門分野のフィールド調査をしながら標本(展示物)を収集し、映像を撮影して来ます。従って先方との交渉は全て研究者自身が行います。こうして収集された標本が整理され、やがて各種の展示に使用されるのです。私が勤務した16年前の事務系職員は誰もおらず、あの頃若手研究者だったメンバーが、今では教授になっているようです。

 私が勤務した頃に比べて、常設展の展示物は倍以上に増えたようですが、雑然とした感じは全くありません。その後の増築は実現せず、現有の空間を最大限に利用して展示物を入れ替えたようで、少し安心した私です。世界各地の映像が観られる「ビデオテーク」のブースは少し減り、企画展示場が2か所に設けられていたのが大きな変化でした。

 私は研究者ではありませんが、理解を助けるために簡単な説明を加えます。また常設展示場内での撮影は自由で、一部の展示品に直接手で触れることも出来ます。



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 これらは神殿だと思われます。


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 家族と共にここで寝泊まりしている舟です。つまり船上生活をしている民族のものです。


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 こうして見ると、日本のお祭りで使う面や伎楽面にどこか表情が似てるものがありますね。最近の研究によれば、西日本の古墳などの遺跡から出土するビーズ玉は、インドや東南アジアの古いガラス製品の成分と全く同一だったそうです。また、お祭りの山車や山鉾も、ヒンズー教のものとそっくりなのです。きっと古代から海を通じて、何らかの交流があったのでしょうね。<続く>





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Last updated  2013.12.04 06:04:02
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