マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2015.09.24
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テーマ: ニュース(99926)
カテゴリ: 歴史全般
<韓国 ~優越感と劣等感の間で~>

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 「なぜ北京で開催された抗日戦勝利70周年記念式典に参列したのか」。記者団にそう問われた朴槿恵韓国大統領は、「意地」と答えたそうだ。経済も上手く行っておらず、国内の政情も不安定。自由主義陣営にありながら何かにつけて中国寄りの姿勢を見せるのは、日本に対する意地なのだろう。

 父は韓国の第5~9代大統領を務めた朴正煕。彼は日韓併合時代、日本の陸軍士官学校に留学している。クーデターで大統領になり、日本から資金援助を受け、韓国経済発展の基礎を作った人だ。だが日本びいきだった父を否定するように彼女は反日の道を取り続け、日韓関係は急速に悪化した。恐らくはそれも意地だったのだろう。


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 朝鮮半島の諸国と日本が争ったのは、現代が初めてではない。中国皇帝の前で、百済、新羅、高句麗の使者達と日本の使者がその席次を巡って常に争っていたことが中国の史書に記されている。白村江の戦い、二度に亘る元寇、秀吉の朝鮮出兵でも、不幸にして戦火を交えることになった。朝鮮の古い史書には、「倭人」が朝鮮半島南部から九州にかけて住んでいたことが記されているそうだ。倭寇の存在も含め、昔から玄界灘を通じて「交流」があったことは間違いない。

 百済と新羅が戦った際、日本は百済を支援して敗れたことがある。その後半島は高句麗が統一することになるが、それらの3国の王族などが混乱を避けて、わが国に逃げて来たことは良く知られている。そしてその彼らが、中国から伝わった知識や技術をわが国にもたらしたことも事実だ。


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 朝鮮半島は何かにつけて中国の影響下にあった。大陸に連なる半島国の運命だ。「楽浪郡」や「帯方郡」のように中国の一地方と位置付けられたこともあれば、独立国ながら中国の冊封体制下に入ったこともしばしばだ。明治43年(1910年)日本に併合されるまでの約2千年間は、ずっと中国の属国だったと言っても良い。李氏朝鮮(1392~1910)王朝時代、王国は中国の儒教を国是とした。歴史ドラマの「チャングム」や「トンイ」が活躍した時代だ。


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 日本の幕末に当たる時代、イギリスの若い女性イザベラ・バードが朝鮮半島を旅している。彼女が後に著した本によれば首都である漢城(現在のソウル)の王宮の目の前には、狭い路地に貧しい藁ぶきの小屋がたくさん立ち並んでいたと言う。そして周囲には糞便の物凄い悪臭が漂っていたらしい。なんとその頃の朝鮮の庶民はトイレがないため、家の前の路傍で「用を足して」いたのだ。

 彼女は書いていないが、大量の糞便を「処理」していたのが放し飼いの犬達。中でも若い赤犬は美味で、朝鮮の人々は好んで食用にしていたようだ。犬の肉を食べる風習は、とても滋養があるとして今でも残されている。


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 日清戦争に勝って朝鮮を併合した日本は、その近代化を推し進める。鉄道などインフラの整備、教育制度の整備、産業の育成と相まって、長い陋習の身分制度を解放した。「チャングム」の時代は賤民、僧侶の下層階級のさらに下に「白丁」と呼ばれる奴隷が存在し、庶民の大半は文字が読めなかった。また驚くことに「針」を作る工業も、物を売る商業も許されてなかったのだ。それらの施策で日本政府が費やした予算は、収入を遥かに上回った由。

 貴族階級の両班(ヤンパン)が形式化した儒教を信奉するだけで、庶民は何の恩恵も受けてなかった。儒教が重んじられたため僧侶は疎んじられ、この中世時代に大量の仏像が処分されたようだ。初代韓国統監に就任した伊藤博文が独立運動家の安重根に暗殺されたのが併合の前年。若くして総理大臣を務めた伊藤は朝鮮の良き理解者で、征韓論者ではなかったのだが、暴漢はそれを知らなかったようだ。この暗殺者を讃える記念館を、中国が国内に建てている。


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 第二次世界大戦が終わり敗戦国になった日本がまだ国連に加盟出来ないうちに、朝鮮戦争が起きた。韓国軍が日本の対馬を奪おうと釜山に軍を集結させている間、留守になったソウルに北朝鮮軍が侵入したのが発端らしい。戦争のどさくさに紛れて、韓国の李承晩大統領は日本海に見えない「李承晩ライン」を引いて日本漁船を締め出し、竹島を奪った。竹島は日本帝国に奪われた韓国の領土と言うのがその主張だ。

 だが、日本には江戸末期に描かれた緯度経度入りの詳細で近代的な地図が何枚か残されている。それに対して韓国側の地図は想像図に近く、中には韓国領の鬱陵島と日本の竹島の位置を取り違えたものもあるほど。これでは国際司法裁判所でも勝てないと見た韓国は、そのまま実効支配を続けている。


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 今、韓国経済は不振に喘いでいる。元々財閥中心で産業の構造が偏っているのに加え、機械の部品のほとんどを日本からの輸入に頼っているのだ。日本企業の退職者を高給で釣って企業秘密を盗むやり方も横行した。日本の円安の影響を受けて輸出が大幅に減少し、失業率が増えている。花形産業で一頃日本を追い抜いていた鉄鋼業や造船業も不振続き。朴大統領の反日政策が祟って、日本人観光客が激減してしまった。

 フェリー沈没事件や、感染病の流行、米国駐韓大使の襲撃事件などで、危機管理意識の欠如を世界に暴露した韓国。中国寄りの「コウモリ外交」は、とても自由主義陣営の国家とは思えないほどだ。おまけに野党には北朝鮮寄りで、「国家反逆罪」で逮捕歴のある議員が何十人も存在すると言う不思議な現象。


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 成功した者は一族を援助するのが当然。その「偏った儒教精神」が政治家や財閥の収賄事件に繋がる根源だ。韓国の家のほとんどが李氏朝鮮時代の貴族である「両班」の家系図を所有している由。到底あり得ない話だが、それが通じるのもまた韓国なのだ。

 誇り高い民族がわずか40年にも満たない日韓併合時代を悪夢と見なし、民族の誇りを傷つけられたとして未だにわが国を恨み続けている。それが「従軍慰安婦」問題や、「明治近代産業に関する世界遺産登録」への妨害活動に繋がるのだろう。


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 韓国が頼りとする中国は、今落日のように沈みかかっている。同胞国家である北朝鮮との相克も、当分続くだろう。すっかり迷路に入り込んでしまった韓国が、そこから再び這い上がることが出来るのだろうか。「正しい歴史認識を持て」。日本にそう要求する韓国が、自らの矛盾に気づく日がいつか訪れるのだろうか。それとも冒頭の孤独な大統領のように、いつまでも「意地」を貫く積りだろうか。

 長崎のブログ友である神風スズキさんの試算によれば、日本からこれまで韓国に提供した支援金は83兆円に達する由。だが彼らは未だにビタ一文返済していないそうだ。「朝鮮は日本よりも文化の先輩国」。「儒教も朝鮮通信使を通じてわが国から日本へ伝えた」。そんな優越感を抱く韓国が本物の正義の国かどうか、隣国日本は、その姿勢をじっと見守っている。<続く>






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Last updated  2015.09.24 07:57:10
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