マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2017.02.05
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カテゴリ: ランニング全般


 先日のTVでお笑い芸人の小島よしおが、沖縄の久米島を案内していた。パンツ1丁で「そんなの関係ね~!!」とか「オッパッピー!」とかふざけたことを言ってる、あの男である。もちろん服は着ていた。でもなぜ久米島へと言うと、そこが彼の故郷だからだ。彼が私立大学の名門、早稲田大学卒業であることは知っていたが、久米島出身とは知らなかった。


           ブーゲンビレア 

 実は私の引退レースが「久米島マラソン」だった。体力、走力が落ちてもう長距離レースは無理と判断したのが70歳の時。そこで制限時間が7時間のこのマラソンを引退レースに選んだ。ひょっとして完走出来るかも知れないと考えたことと、沖縄勤務当時にエントリーしながら台風で参加しなかったリベンジの意味もあった。最初に思い立ってから23年後のこと。それも最初で最後の参加になった。


 ハイビスカス

 レースは散々な結果に終わった。何とかゴールしたものの、制限を30分過ぎていた。大会要項に不備があり、関門の場所と時間を間違えていたのだ。そのせいで走っている途中に片づけられ、迷子になった。帰宅後便箋8枚に改善すべき事項を記し、大会本部に郵送した。翌年届いた大会要項は、私が指摘した通りに修正されていたが、時既に遅かったのだ。だが、それもまた良い思い出だ。


             佐渡島  

 私が参加したレースで最も短い距離は8kmだった。これは四国の高速道路の開通前に記念として行ったもの。そして最も長い距離のレースは、「佐渡島一周」の206km。ほぼ海岸線に沿って自己責任で走る。給水所は4か所。それに仮眠所がある。飲み物、食べ物を入れたリュックを背負って48時間以内に走る心細いウルトラレースだ。62歳、63歳、65歳で3回出場し、いずれも完走した。

 脳が興奮して眠れないままに走ると、やがて幻覚が現れる。木の枝が招いたり、木目が猿の顔になったり、工事中のポールがジャンプしたりする。また誰もいないのに話し声が聞こえたり、波の音が人間の声に聞こえたりした。幽霊を見たと言うランナーもいた。深夜の12時過ぎ、周囲は真っ暗で集落もない場所だった。疲労し過ぎて3回同じ道を行ったり戻ったりしたこともある。あれが体力の限界だった。




 最高到達地点は3003mだった。「立山登山マラニック」は65kmだが、高低差が3003mある。富山市の浜黒崎が海抜0m。そこをスタートして上の写真の雄山の頂上がゴール。制限は11時間だが、後で10時間に短縮された。途中には八郎坂と言う厳しい山道がある。雨の時は、ここで20回ほどよろめき、3回ほど倒れたこともあった。崖から落ちたら死ぬか大怪我は必定。参加資格も厳しかった。

 写真の池は火口湖の「みくりが池」。この周辺で私は天然記念物のライチョウを見たことがある。厳しいレースだけにゴール後の達成感は凄いものがある。また泊まった雷鳥荘からの壮大な眺めは忘れられない。


            知床半島  

 私が走った場所で最北の地点は知床半島だ。妻と観光で行き、宇登呂から北へ向かって走った。だが前方に動物が固まっているのを見つけ、用心のために引き返した。走っている時は眼鏡を外すのが汗かきの私の流儀。見えたのは恐らくエゾシカの群れだったはず。阿寒湖周辺で走っている時は、エゾシカの大群が走る姿が見えた。また大沼公園付近で走った時は、キタキツネに出会った。

 訪れた最東部は根室半島の納沙布岬だが、そこは走っていないので私が走った最東部はこの知床半島になる。ただ、国後島も歯舞諸島も、霞んで見えなかったのが残念だ。




 私が走った最西端は沖縄の西表島。ここも観光で妻と訪れた。走った距離は12km程度だが、良い思い出になった。東隣の小浜島でも走った。ここは朝ドラ「ちゅらさん」の舞台になった島だ。訪れた最南端は波照間島だが、走ってないためこの西表島が私が走った最南端にもなる。なお沖縄では石垣島、宮古島、久米島、沖縄本島及び周辺の島を走っている。

 私が走ったのはレースとは限らない。観光で訪れたり、仕事で出張した際もランニングシューズを持参して、出来るだけ走った。だから全47都道府県走破は、その延長線上にあると言って良い。50歳を過ぎてからはウルトラマラソンが中心となったため、フルマラソン以上のレースがほとんどだ。そしてフル以上のレースの完走は、101レースに及んだ。私のささやかな勲章だ。




 20年前、仕事でオーストラリアに行った時も、ランニングシューズを持参した。首都キャンベラでは、早朝にグリフィン湖の周辺を走った。湖水に浮かぶ水鳥、樹に止まる大型のオウム、木の枝に実るサクランボ、原っぱに開いた野兎の巣、大きな杉の松ぽっくりなどが忘れられない。

 メルボルンでは早朝王立植物園の周囲を走った。ヤラ川のボート、州提督邸を警備するポリスマン、路面電車、石畳道と大聖堂などが印象に残っている。そしてシドニーでは帰り道に迷子になって困った。曲がり角を一つ間違えたようだ。公園を馬に乗ってパトロールするお巡りさん、クリケットの専用球場、ヨットハーバーでのクリスマス風景などが今でも脳裏に蘇る。

 こんな風にたくさんのランニングにまつわる思い出がある私は、きっと幸せ者なのだろう。レース参加は夢のまた夢になったが、これからも出来るだけ思い出話を書きたいと願っている。<完>





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Last updated  2017.02.05 16:41:07
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