マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2017.06.21
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カテゴリ: 旅、温泉
<鳩待峠から尾瀬ヶ原へ>



 観光バスの中では、座ってるだけだから楽だった。栃木県内の地名は栃木のブロ友こうさんのブログで、また群馬の地名は群馬のブロ友yuriさんのブログで何度か目にしていたので、それらの地名が目につくたびに、「ああ、ここがそうだったのか」と思い返して楽しむことが出来た。

 だがここ鳩待峠からは明日観光バスに乗るまで、すべて自分の足で移動するしかない。21人の客に対してガイドさんは2人。私は11人のA班に入り、若いガイドさんのグループだった。その中をさらに3つに分け、私は3人の第2グループ。他の2人は老年の女性の方だった。



 ここが「山ノ鼻」まで下る入り口で、手前に見える緑のマットで靴底を丁寧にこする。外来の種を尾瀬に持ち込まないための措置だ。その先は階段状の下り坂が続く。一見楽なように感じるのだが、私は次第に疲れて行った。

 私は緑内障で視角に欠損部分がある。その上両方の目の焦点距離が違うため、物が二重に見えるのだ。目を見開いて下るのだが、ずっと下を観ていても段差が見辛い。もし階段を踏み外したら怪我をし、同行の人たちに迷惑が掛かる。それで必死だった。昔は良く目も見えたし、こんな坂道など走って登り下りしたものだが、老齢の今は筋力も衰えている。「山ノ鼻」まで約1時間の下り坂。

    片品の鳩待峠下り坂見え難き目に苦しみながら




 「山ノ鼻」から「中田代」方面に向かう。来た道を振り返ると山が見える。左が日本百名山の一つの至仏山(2228m)。ここは元々海の底で、何億年前か隆起して高い山になったそうだ。山名の由来は不明。右手の山は八海山(1811m)で通称「背中アブリ山」のようだ。

     木道は所々が朽ちつつも尾瀬の自然を護らむとして



 遥か前方は日本百名山の一つ燧ケ岳(ひうちがたけ2355m)で、それぞれの嶺に名前がある。山名の由来は雪形で、鍛冶に使う「火鋏」(ひばさみ)から来てる由。この間の尾瀬ヶ原は、TDL、TDSを合わせた7倍の面積なのだとか。この環境を守るため、来訪者は木道以外を通ることを厳しく禁止され、トイレも最低限の設置なのだ。

 この美しい湿原に、今大きな変化が出ている。原因は鹿の増え過ぎによる食害。湿原に鹿が入り込み、貴重な高山植物を食べてしまうのだ。鹿の足跡を何か所かで見かけた。

     尾瀬ヶ原鹿の足跡残りたり高山植物餌にせむとて 


 水芭蕉

  ショウジョウバカマ

リュウキンカ  

 タテヤマリンドウ  

  ミネザクラ

 高山の湿原では、植物は冬になると雪に覆われてしまうために腐らない。その残骸が何千年も積み重なったのが湿原だ。1年間の堆積物はわずか1ミリ程度。腐らないため土はない。所々に池塘(ちとう=小さな沼)があり、中には浮島も観られる。そんな過酷な条件の中でも、美しい花々が咲いている。上記の他に、ワタスゲ、チングルマ、オオバキスミレなども観た。

     峰桜薄紅色の花びらも仰ぎてやまぬ尾瀬至仏山 




 中でも水芭蕉は尾瀬の代表的な花だ。今年は積雪が多く、運が良くて6月中旬でも美しい姿を観ることが出来た。ここはガイドさんお勧めのスポット。至仏山を背景に見事な水芭蕉の群落を楽しめた。

     水芭蕉流れの畔湿原にほの白き花点々と見ゆ


  竜宮の入り口

  竜宮の出口  

 「竜宮」にも寄った。上の写真は竜宮の入り口で、二手の流れが穴に吸い込まれて消える場所。下の写真はその水が再び地表に現れる出口。何かの拍子に湿原の堆積物が陥没し、サイフォンの原理で流れが地下に潜ったのだろう。実に不思議な自然現象。良いものを見せてもらった。<続く>

 カメラを忘れたため、写真の大部分はネットから借用したものです。





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Last updated  2017.06.21 08:26:04
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