マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2018.03.04
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カテゴリ: 文化論
~斎理屋敷のお雛様と人形 その2~



 やあ、いらっしゃい。今日も爺が斎理屋敷のお雛様と人形を紹介しますぞ。ふぉっふぉっふぉ。斎理屋敷は江戸時代から昭和25年ごろまでに栄えた豪商での。今は丸森町立の博物館「蔵の郷土館」になっとるんじゃよ。堂々たる店構えで、見とっても実にほれぼれするのう。じゃあ早速ご案内進ぜよう。



 今日も古典的なものから始めるとしようかのう。雛人形の美しい顔は胡粉(ごふん)と言うもので作られとるんじゃ。ハマグリなど、なるべく色の白い貝の貝殻を何年も天日に晒し、それを砕いて粉にし、加工して作るんじゃそうな。胡(こ=中国の西方の国)から製法が伝わったことから、胡粉と呼ばれたんじゃと。まあ言って見れば高級品の証じゃな。



 お内裏様が着てらっしゃる着物も実に立派じゃのう。これを錦と呼ぶのかどうか。



 いやいや。奥方の方も負けとらんのう。実に雅で艶やかじゃ。ふぉっふぉっふぉ。



 あんまり美しいので拡大してみたぞ。「クローズアップ現代」じゃよ。今はのう。大笑い



 あれまあ。奥方の宝冠が実に見事じゃ。これだけ立派なのは滅多に見かけないのう。



    野次馬根性で宝冠部分を拡大したが、何ともはや見事な作りじゃのう。



   ほれご覧。こっちの奥方の宝冠は普通のものじゃ。まあこれでも立派ではあるが。



   ふ~む。こっちのお雛様はちと現代風かも知れんのう。



      上のお雛様を拡大して見たんじゃ。凛々しいお顔立ちじゃのう。



     ふ~む。奥方さまもなかなかのお顔じゃ。それに着物も立派じゃのう。



   こちらの蔵では窓から光が差しての。ちょっと逆光気味なんじゃが。むにゃむにゃ。



      現代風の立雛じゃの。まあ、これはこれで美しいのじゃが。



   ここからは人形の紹介じゃ。これは仙台の城下に伝わる堤人形じゃろうの。



 堤人形の勢揃いじゃ。堤町は仙台城下の北の外れにあって、昔から素朴な土人形を生業(なりわい)として来たんじゃよ。今でも続いておるが、江戸時代の物はとっても貴重なんじゃ。



   戦前までの日本人形じゃ。中には友好の証としてアメリカに渡ったものもあったんじゃ。



 はいはいする赤ちゃんの人形じゃよ。いつの時代も親と言う者は、我が子の成長を心から願っておるものなんじゃ。尊いのう。泣けるのう。



 犬張子(いぬはりこ)じゃ。これも赤ちゃんに関係すると言ったら驚くかの。犬は人間に忠実で安産。昔は人間に代わって厄を祓う意味があったそうな。だから子供が生まれた時のお祝い品や、宮参りの際はお守りとなったんじゃな。それがやがて子供の玩具となったんじゃと。さて、今年は戌(いぬ)年。そんなこともあって飾ったのかものう。



 さてと、人形の最後はブリキのピエロじゃ。何ともはや珍しいのう。斎理屋敷の主は、こんな物まで集めておったんじゃなあ。雛人形はこれでお終いじゃが、屋敷の紹介はまだまだ続くぞ。じゃあ、また後での。<続く>





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Last updated  2018.03.04 00:00:36
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