マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2019.03.26
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カテゴリ: スポーツ関係
~誕生日のこと、スポーツのこと~



 夢を見た。自分の意思と異なり、勝手に足が危険な方に向かう。おいおい、そっちへ行ったら崖だよ。崖から落ちたら大変な目に遭うよ。ようやく場面は切り替わったものの、再び足元が不安定な場所へ出た。寝る前はしっかり「鼻呼吸テープ」を張っていたのに、朝起きたら喉がカラカラ。きっと夢の中で苦しみもがいていたのだろう。でも再び明るい朝を迎えられて一安心。




 誕生日だった日曜は風が強かった。強風の中を10kmほど離れた兄宅へ行った。先ずは父、母、姉に線香を上げる。「今日で75歳になった」と言うと、兄はちゃんと知っていた。今年80歳になる兄は、36才の時に脳出血で倒れた。人生の半分以上が病気との戦い。兄嫁はそれを良く支えてくれた。亡くなった従兄弟の話や親戚の話を彼女から聞いた。ずっと親戚づきあいを代表していたのだ。



 「一緒に昼食を」と言う義姉の言葉を遮って帰ることにした。「無駄なお金を使うことはないよ」と言う私に、彼女は小さな包みを渡してくれた。それは私が買って仏壇に供えた和菓子の一部。桜餅に鶯餅。そして栗饅頭。口が利けない兄も、餡子だけ舐めた。餅は誤嚥する可能性があるためだ。強風で疲れたが、兄宅を訪れて良かった。兄の風貌に亡き父の面影を感じた。



 その夜、私は念願の散らし寿司を作った。「寿司の素」の説明を読んだら、炊き立てのご飯に混ぜるだけととても簡単。刻んだ卵焼き、タコとキュウリのキムチも一緒に混ぜた、数切れの刺身を別に食べた。これが実に美味。一人暮らしのささやかな誕生祝い。健康であることに感謝し、薄い焼酎の杯を挙げた。心は安らかだったはずなのに、その夜もなかなか寝付けず、睡眠薬を半分だけ飲んだのだった。



 大相撲の春場所が終わった。横綱白鵬の全勝優勝。42度目の偉業だ。だが私は素直に喜べなかった。表彰式の土俵上で観衆に「三本締め」を呼びかけたのだ。本人は良いことをした積りだろうが、日本人の心には沿わないものだ。力士には力士の「分」がある。出過ぎてはいけない。謙譲と相手を敬う心。それが日本人の魂だ。



 関脇貴景勝はプレッシャーに良く耐え10勝目を手にした。ある日のインタビュー時には、必死に吐き気を堪えているのが分かった。場所後は新大関当確のはず。一方敗れた栃ノ心は逆に大関の座から陥落することになった。来場所は関脇だが、10勝して大関にカムバックして欲しい。元貴乃花の顔が柔和になった。きっと心に期するものがあるのだろう。「親方の束縛」がようやく解けたのだと思う。



 世界フィギュアで男子の羽生選手は銀メダルに終わった。怪我の影響が少し残っていたのだろうか。だが、翌日のインタビューでは優勝したアメリカの選手を讃えていたのが立派。女子はロシア勢などがメダルを独占し、紀平選手は4位に終わった。それもきっと良い経験になるはず。「いだてん」に出ていたピエール瀧が逮捕された。折角のオリンピック話に傷がついたが、直ぐに代役を立てた由。



 イチローが引退した。日本で開幕戦をやれたのも、45才の現役選手として出場出来たのも、すべてはマリナーズの配慮。今後球団では彼に何らかの役職を与えるとも聞く。それらはこれまでのイチローの活躍に対する感謝以外の何物でもない。彼は現役選手としての限界を悟って自ら退き、球団は大選手の長年の貢献に報いた。白鵬に言いたいのは、「評価は人がする」と言う厳粛な事実だ。





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Last updated  2019.03.26 07:35:06
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