マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2019.12.03
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カテゴリ: 旅、温泉
~さらば姫路城~




 上は弓を射るための弓狭間(ゆみはざま)で、下は格子です。姫路城紹介の最終回は、こんな意匠から始めますね。それぞれの機能をしっかりと果たしながらも、そこに日本人の美意識を感じます。




  自然光を最大限に活用しています。しかしこれだけ風通しが良いと、冬は寒いだろうねえ。




     城は質実剛健そのもので、モノクロの世界には厳しい美しさがありますね。ぽっ



 創建当初からの格子の内側に、管理のための近代的な窓が重なり、不思議な美しさを醸し出しています。



 5層の天守を支える柱が林立し、大きな窓から光が射し込む広い廊下。これが城内とは思えませんね。びっくり



 5層を貫く2本の柱のうち、こちらは東の大柱です。基礎部分には固定されず、五重塔同様耐震構造になっていて地震の揺れを吸収しています。



   最上階、第5層目は屋根を支える柱が丸見え。男性的な美とでも言いましょうか。



 柱が男性的美なら「釘隠し」は女性的な美でしょうか。釘が見えないよう装飾金具で隠しています。



 最上階に祀られていた神社です。きっと藩士達にとっては、心の拠り所だったのでしょう。




 下り専用の順路を通って天守閣から外へ出て来ました。改めて美しい天守を見上げます。



   一旦この門まで行って、再び備前丸へ戻って来ました。その理由は・・



 この「お菊井戸」を観るためでした。「播州皿屋敷」に出て来るあの井戸です。奥女中のお菊は粗相して大切な皿を割ってしまいます。そのためこの井戸に身を投げて死ぬのですが、夜な夜な井戸の底から「一枚、二枚・・」と皿の枚数を数えるお菊の声が聞こえて来たと言う、例の怪談話の井戸がここなのです。私も財布の中の紙幣を数えました。「一枚、二枚」。私の場合はとても簡単で、直ぐに終わりました。ウィンク



 西の丸の化粧櫓は千姫が城下の天満宮を遥拝する時に休憩したと伝わる美しい櫓です。



 ここも見学したかったのですが、バスの発車時間が迫っていたため、残念ながら外からの観察だけに終わってしまいました。号泣



     千姫付きの奥女中が寝起きしていたと伝わる「百間廊下」です。



   最後に天守閣を振り返って天下の名城姫路城(別名白鷺城)とお別れしました。<続く>





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Last updated  2019.12.03 07:12:54
コメント(18) | コメントを書く


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Re:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
おはようございます。何と大きな大きな木組みで。さすがさすがとおもいながら拝見しましたよ。なかなかここまでは見ることありません。そして素晴らしく簡素でしかも美しい。気持ちがいいですねー。

どうかどうかこんな素晴らしい建築が首里城みたいに焼けてしまいませんようにと祈りましたよ。外から見ても中か見ても美しいお城ですね。

皿を数える話・・・ここなんですね。
ふふふふ、バス旅行も最初に払い込めば後はわずかなお小遣いしかいらないでしょうからね。すぐすんじゃいましたか。お土産は写真に残せますから心配いりませんですね。^0^ (2019.12.03 06:37:13)

Re:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
おはようございます!
今朝は晴れてくれそうです。
姫路城に行った日は曇り空でした
分かりやすく説明して頂くと懐かしく思い出しています。
いつもありがとうございます (2019.12.03 07:13:03)

Re[1]:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
マックス爺  さん
ローズコーンさんへ

お早うございます!!
いつもコメントをありがとうございます。

姫路城の美。なかなかのものでしょ?
構造的にもしっかりしていますが、その機能美も
大したもの。日本人の凄さを感じますね。

ここも木造建築で国宝&世界遺産の世界の宝。
それで防火のための設備を厳重にしています。
そこが首里城とは大いに異なる点です。

美観と管理。その釣り合いが問題なのでしょうけど。(^^)v
(2019.12.03 07:25:32)

Re[1]:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
マックス爺  さん
すずめのじゅんじゅんさんへ

お早うございます!!
ご来訪とコメント、ありがとうございます。

この日は良く晴れた日で、青い空に白い
姫路城が映えましたねえ。実に美しい空でした。😊

旅の思い出をブログに載せ、こうして喜んでいただける
と私も嬉しいですよ。(^^)v

仙台も今日は気持ち良いお天気。間もなく布団と
白菜を干そうと思っています。(^^)v
(2019.12.03 07:29:07)

Re:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
 いつも丁寧なコメントありがとうございます。
私もいろいろ書いた甲斐があります。


 城の観察も素人ではないですね。
さすがです。いい勉強になります。

 それにしても、日本の建築物は単純ではなくて、見るところが多いですね。 (2019.12.03 14:06:08)

Re[1]:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
マックス爺  さん
クマタツ1847さんへ

今日は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

ハハハ。とんでもありません。
私はお城のど素人ですよ。
ごく一般的な知識しか持ち合わせておらず、
ネットで調べたことを加味して書いています。

まさに冷や汗ものですが、それもまた勉強ですね。(;^_^A
過分なお言葉をありがとうございました。m(__)m
(2019.12.03 14:50:28)

Re:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
Kazu さん
Aさん,こんにちは~

ご無沙汰しておりました。30日より,朝一の新幹線で東京など,
大人の休日クラブを利用してのギャンブル旅行行っていました。
JR東日本4日間乗り放題で15,270円と,かなりリーズナブルで
す。


ブログ,四日分拝読いたしました。改めて「砂の美術館」の素晴ら
しさを感じました。
また,Aさん,書かれてましたが,ホテルや空港のちょっと気にな
ったものはすぐ写真に収めるているのが分かりました。ブログを毎
日更新するには,本当に努力が必要なんですね。ご苦労様です。 (2019.12.03 15:03:47)

Re:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
夢穂  さん
こんにちは。姫路城は3度ほど
見学に行きました。最近は白く
なってからすぐに行きましたので
ピカピカでした。暴れん坊将軍の
白馬に乗った松平健が頭の中に
出てきちゃう白亜のお城ですね (2019.12.03 15:47:27)

Re[1]:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
マックス爺  さん
Kazuさんへ

今日は~!!
お久しぶりでした。あらまあそういうわけでしたか。
納得です。

私も大人の休日倶楽部のチケットを毎年使っていたのですが、
今回は富山の帰りに行きたいところへ寄ったのでパスしました。

たくさんの写真を撮るわけが分かりましたか。(^_-)-☆
私のブログは原則として毎日更新なので、やっぱり
ネタがないとね。これがなかなかの大事業でねえ。(;^_^A

砂の美術館。最後に1回分が残っていて、今日予約した
ところです。どうぞお楽しみに。

出雲大社も間もなくですが、その前にもう一か所、
他の神社の紹介があるんです。済みませんね。m(__)m
(2019.12.03 16:26:07)

Re[1]:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
マックス爺  さん
夢穂さんへ

今日は~!!
ご来訪とコメント、ありがとうございます。

姫路城、私は2度目でしたが、きれいになってからは
初めてでした。それに天守閣に登ったのもね。(^_-)-☆

さすがにきれいな城だけあって、どこから撮っても
美しかったです。やっぱり天下の名城は違います。

暴れん坊将軍がこんなところに出て来るんですか~?
あんまり時代劇は観ないのよねえ。私の場合は歴史的に
裏付けられたドラマなら喜んで観るんですがねえ。(;^_^A

来ていただいて、ありがとうございました~!!(@^^)/~~~
(2019.12.03 16:31:08)

Re:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
こんばんは
一人姫路城旅思い出します。
最後の写真撮影、バッチリいいですね✌
今日はリハビリデイ、午後は買い物で・・一日終わりました。 (2019.12.03 18:33:13)

Re[1]:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
マックス爺  さん
田舎のシルビアさんへ

今晩は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

リハビリと買い物、お疲れ様でしたね。
今日はまだ暖かかったけど、明日からは寒く
なるみたいですねえ。(;^_^A

姫路城。晴天でとっても奇麗に映えました。
最後の1枚、我ながら素敵に撮れましたねえ。💛(^^)v
(2019.12.03 18:51:00)

Re:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
こ う  さん
こんばんは

怪談噺の井戸はここでしたか
姫路城
一度行きましたが立ち寄ったのかな‥?
すぐ終わっても数えられただけいいじゃないですか
私の財布
今は一枚も入ってません(T_T) (2019.12.03 18:52:17)

Re[1]:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
マックス爺  さん
こ うさんへ

今晩は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

皿屋敷の「現場」、ここかどうかは不明です。
でも「お菊井戸」とあれば連想しますよね。

播州ではなく「番町皿屋敷」と言うのも聞きますね。
それは大名家にはばかって、「播州」を似たような
響きの「番町」にして世に出したのかも知れませんしね。

私の財布の話は冗談ですよ。入っているのは診察券
だけですから。(^_-)-☆
(2019.12.03 18:57:23)

Re:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
あみ3008  さん
塗り替え後できれいですね。
ほんと、城内に広い廊下だわ。
そうそう、佐倉市は城下町なので城内町(城内町)っていう住所がまだあるわ。
城跡に隣接して・・・。 (2019.12.03 22:38:36)

Re[1]:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
マックス爺  さん
あみ3008さんへ

お早うございます!!
深夜のコメント、ありがとうございます。

ふふふ。壁が真っ白でしょ?
青空に映えて美しかったですよ。
文字通り「白鷺城」でしたね。

古い地名、大事ですね。
金沢は今でもちゃんと残してるけど、仙台
では現代風な名前に変えて、興ざめです。(;^_^A (2019.12.04 06:33:13)

Re:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
yorosiku!  さん
「百間廊下」その名の通り長いですが 姫路城の中では ココが一番好きです(^^♪
廊下の左右に いろいろ展示してあり、千姫の等身大もあります。

たいていバスツアーで行きますが、お城を出た所にある好古園や動物園にも行きたくなってしまって時間が足りません^^;

(2019.12.05 00:25:25)

Re[1]:旅・歴史と美を訪ねて(18)(12/03)  
マックス爺  さん
yorosiku!さんへ

お早うございます!!
コメントありがとうございます。

残念ながら時間が足らず、化粧櫓と百間廊下へは
行く暇がありませんでした。

当日の朝、皆生を出発し、姫路城の後伊丹から
東北各地への便に乗せるには、時間がギリギリだった
のでしょうね。

yorosiku!さんのコメントで、ほぼ
想像出来たので、それだけでもう十分。
どうもありがとうございました。🌸(@^^)/~~~
(2019.12.05 06:42:05)

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