マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.03.31
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カテゴリ: 旅、温泉
<中国の大衆娯楽・雑技団を観る(1)>



 昨年行った「台湾一周旅行」でもそうだが、ツアー中のオプションは極力と言うか、必ず観ることにしている。お金はかかるが次にまた行ける保証がないからだ、今回の「大連・旅順ツアーでも大小5回ほどのオプションがあったが、オプションらしいオプションはこの「雑技団観覧」だったのではないだろうか。当初は団員が春節の興行に行ったため中止とのことだったが、幸いにして復活した・最初に現れたのがこのマジック。素人に毛が生えた感じで、「な~んだ。中国雑技団はこんなもんか」とガックリ。



 場所は観客が100人も入らないような小ホール。観客は全て日本人で、3つほどのツアーの寄せ集めと言った感じ。遅れて行った私たちは列の後方に並ばざるを得なかった。「良いところでは立って写真を撮りますので」と後ろの席の人に挨拶。「ああ良いですよ。私たちもそうしますから」と明るい返事が返って来た。中年の女性と青年のコンビだが、何とも「間」の取り方が今一テンポが悪い。



 両手首と体をロープで厳重に縛られた青年が、小さなテントの中に入って行く。まあほぼ推定出来る「脱出劇のシナリオ」だが、日本じゃないのでブーイングは飛ばさない。



 「約束通り」無事青年はテントの外へ脱出して来た。「万雷の拍手」とまでは行かないが、ホール内にごくささやかな拍手が響いた。すると舞台の前には、早くも次の「出し物」。上半身裸の青年が金属製のロープを首に巻き付けられている。「もっと強く巻いて」と観客に要求する青年。これも「約束事」か。



 左右からロープを引っ張られながら、首の圧迫と痛みに耐えた筋肉青年が、観衆に対して、「これご覧の通り大丈夫」と猛アピール。



 私は舞台の袖まで進んで青年の首を観た。確かに強い力で引っ張られ、しっかりと紫色の締め痕が付いていた。金属のロープも確認したが、こちらは金属の上から樹脂のようなものでコーティングしてあった。金属だけなら、きっと首に食い込んでしまったはず。インチキとは言えない、本物の力技だった。



 次にキン肉マンは頭部に金属の道具を打ち付けた。単純だが、よほど頭を鍛えてなければ出血は免れないだろう。生ぬるいマジックよりはよほど「芸」らしい。



 キン肉マンはさらに荒業に耐え、机の上で椅子を使った倒立までやってのけた。この青年、腕力、筋力だけでなく、関節の柔軟性も大したものだった。



 この痩せた男が全力で見せた「芸」に、観客から万雷の拍手が送られた。



 汗臭い男の後には、良い香りのする美少女の登場。ブラボー、待ってました~!!年齢はまだ10代だろうが、ピンクの衣装がなんとも艶めかしい、良いねえ。つい前へ行って写真を撮りたいのだが、椅子が邪魔でどうにもならないんだよなあ。やっぱり前の席が良かったかと悔やんでももう遅い。号泣



 この少女が操っているのは独楽。だけども目が追っていたのは別の方。(;^_^A



 こんな美少女が目の前で独楽を操ったら、地方の春節では人気者だろうなあ。今が一年で最も稼ぎ時なのかもしれないねえ。



 ところがこの少女の特技は独楽回しだけじゃなかったんだよねえ。



          床に倒れて苦悶の表情を浮かべ・・・



   こんな風に体を反り返らせて・・。



             最後にはこんなポーズを取るのでごじゃる。軟体動物ですなあ。



 このポーズを決め、良い香りを残して少女は静かに舞台から去って行った。これで250元は果たして高かったのか、安かったのか。次は別な出し物だけど、また見てね。ぽっ<続く>





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Last updated  2020.03.31 00:00:16
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