マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.06.09
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~コロナ禍の中で~



 コロナ騒動の中で横田滋さんが息を引き取った。享年87歳。死因は老衰のようだ。当時中学1年生だった長女めぐみさんが、新潟市内で北朝鮮に拉致され、そのことが判明後は奥様の早紀江夫人と共に拉致被害者家族会の代表として長年奪還に命をかけて来た。その願いも叶わずの死去。さぞかし無念だったことだろう。安倍総理は解決出来なかったことを謝罪し、米国政府は北朝鮮の人権侵害を強く非難した。



 朝ドラ{エール」で先日もこの人の演技を見た。確か5度目の登場だったと思う。日本の代表的な作曲家である山田耕筰役としてだが、堂々たる演技だ。あれは単なる喜劇人の「馬鹿殿」ではない。実に重厚な人物像を演じ切っていた。しかし山田耕筰役に彼を抜擢した人物は誰なのだろう。その慧眼にも驚かされる。新型コロナウイルス感染症による70歳の死。今さらながら惜しい人物を亡くしたものだ。

  柴咲コウ

 この人の名を初めて知ったのは、大河ドラマ「女城主直虎」だった。その彼女が「エール」ではオペラ歌手三浦環役を演じている。当然だが歌も歌うし、その声も聴いた。椿姫の一節や古関裕而が作曲した「船頭可愛いや」など。裕而の妻である金子(ドラマでは音)を芸大で指導もする。女優だから当然とも言えるが、役者とは凄いものだと思う。「のだめカンタービレ」の玉木宏などはピアノを弾き、指揮もしたが、堂々たるものだった。



 暇に任せて古関裕而が作曲した名曲を20曲ほどyoutubeで聴いた。私は戦時中生まれのせいか、「軍歌」も嫌いではない。しかし商業高校しか出てない男が、あんな名曲を次々と生み出したことに驚く。やはり天才だったのだろう。金子夫人(音)の歌声、「船頭可愛いや」を最初に歌った音丸の歌声、三浦環の歌声もそれぞれ聴いた。やはり歌は時代の投影だが、心の中で生き続けるものでもある。



 この人のはしゃぎっぷりには辟易している。新型コロナ騒動でも、次々に「横文字言葉」を口にして煙に巻いた。それで注目は浴びたし、手製のマスクも話題にはなった。次の都知事選でも盤石との噂。だが私はどうしてもこの人を信用出来ないでいる。カイロ大学を首席で卒業との触れ込みも、どうやら怪しいそうだ。その怪しさが、この人には良く似合っている。それ以上でもそれ以下でもない。



 東京の女ボスに対して大阪のこの知事は、万事が控えめだ。だが熟慮した結果の決断が理にかない、結果的に最善の一手を選択したようにも感じられ、信用出来る。九州大学法学部卒の弁護士兼税理士。早くから政治の道に目覚め大阪市長から大阪府知事に鞍替え。じりじりと患者が再発する東京に比し、大阪でのり患はピタリと止まった。誠実な人柄で不眠不休の戦いが、多くの大阪府民の支持を得ている感じ。



 何かと暗い話題が多い昨今だけに、この人の活躍が爽やかだ。将棋の藤井聡太七段が、棋聖戦の挑戦者となることがこのほど決定し、タイトル戦挑戦者としては最も若い年齢の記録を破った。17歳10か月24日と言うのがこれまでの記録。若くして礼儀正しく、対局者への敬意を失うことなく、どんなインタビューに対しても丁寧に応対する紳士ぶり。誰からも愛される逸材は、きっとこれからも記録を破り続けるように思う。そして昨夜、渡辺棋聖との初戦で勝利し、タイトル獲得まで後2勝。恐るべき天才だ。





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Last updated  2020.06.09 09:46:17
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