マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2021.05.01
XML
テーマ: ★人生論★(325)
カテゴリ: 文化論
~宗教と性差別~

  夜のモスク

 連日苦戦しながらブログを書いている。特に今日取り上げるイスラム教の話は厄介だ。知識がないためと、この宗教の厳格性のため。揶揄したと誤解され暗殺された人もいるほど。でも誤解を恐れずに書こうと思う。私の青年時代、イスラム教は教祖の名を取って「マホメット教」と呼ばれていた。現在は「ムハンマド」とされ、「イスラム教」になった。神の名はアラーで、ユダヤ教の神の名にも通じるとされているようだ。

        イスラム教国の国旗(部分)   

 ユダヤ教の信徒だったムハンマドはアラーの啓示を受けて預言者となり、イスラム教の宗祖となった。彼は偶像を禁止するなど厳しい戒律を定めた。そして10年ほど前、アラーを揶揄する漫画を新聞に載せたフランス人が暗殺され、事件を論評した筑波大学の助教授が殺された事件を今でもはっきり覚えている。やはり異常性と残忍性が際立っているとの印象が強い。

  マララ・ユスフザイさん(ノーベル平和賞受賞者)

 2012年。14歳だった彼女がアフガニスタン北部の中学校からスクールバスで帰宅途中、2人の学友と共に過激派タリバンに襲われ、彼女は頭部を銃撃された。入院、手術して頭部を貫き顎骨に留まっていた銃弾の摘出に成功する。彼女が襲われた理由は、タリバンはイスラムの女子に教育は不要と主張していたが、彼女は事件の3年前イギリスのBBCに取材を受けた際、それに激しく反論し抗議したこと。

 映像が世界に報道され義援金がアフガニスタンに寄せられたことで、政府が勇気ある少女として、彼女の本名を公表したのが仇となった。彼女は奇跡的に一命を取りとめ、退院後も女性解放運動と人権活動に身を捧げ、2014年にノーベル平和賞を受賞した。授賞式や国連総会での堂々とした英語での演説は、世界の人々を感動に包んだ。



 イスラム教にスンニ派とシーア派があることは知られている。スンニ派はイスラム圏の9割を占め、宗祖ムハンマドの教えである慣行を重視すべきとする。従って規律はより厳格だ。これに対してシーア派は宗祖ムハンマドの血を引く者から指導者を選ぶべきとする、血縁重視と言えようか。男は妻を4人まで持てると言うのは、両派とも共通のようだ。



 これに対して対して女への制限はかなり厳しいものがある。女性は夫以外の男の前で肌をさらさないことが求められ、図のような肌を蔽う衣類が規律の厳しさに応じて設けられている。ただしトルコのように近代化したイスラム国家においては、これらの厳格な衣装から解放されて、お洒落を楽しむのが普通になった。



 ただし、アフリカなどには過酷な通過儀礼がある。少女に対する「割礼」だ。一部キリスト教徒にもあるようだが、ほとんどはイスラム教徒の中での習俗のようだ。具体的には、クリ〇リス、大〇唇、小〇唇を切除し、中にはちつを縫い合わせることもある由。その苦痛と心身への被害は甚大で、医学的な有用性は全くない。世界で毎年約2億人の少女がこの危険行為に曝されている。

 アラビアンナイト

 また新婚の初夜に、新郎が新婦に対して割礼を施す地域もあると聞く。医学的な知識も技術も、麻酔もないまま素人が重要な〇器を損傷するのは因習に過ぎず、百害あって一利なしの危険行為だ。アフリカのある地域で大勢の女子中学生が拘留され、過激派兵士の妻として前線に送られたニュースがあったのは、つい数年前だったと記憶している。どうやらその後解放されたと思うが、誤解でないことを祈りたい。記載内容が 「わいせつ」との判定で公開出来なかったため、一部「伏字」にし直しました。<続く>





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.05.01 00:00:15
コメント(0) | コメントを書く
[文化論] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: