マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2021.08.12
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カテゴリ: スポーツ関係
~わたしなりの総括~



 私ごときにオリンピックの総括など出来るわけがないし、第一する必要がない。ただ今回「東京オリンピック」を観て感じたことぐらいなら書くことは可能。それに年老いた一ブロガーとして、書いておきたいこともある。ただし上げたデータの正確性については保証の限りではない。オリンピックの正確な記録は私の仕事ではない。ぼうっとした印象を、徒然なるまま気楽に書こうと思う。

        広島でのバッハ会長   

 今更だが、開会式のバッハ会長と橋本聖子さんの挨拶が長かったねえ。当初の予定では6分のところ、20分にもなって退屈。もっとも通訳の時間も含まれていたが。そのバッハさんが広島を訪れた。あれはノーベル平和賞受賞のためとかの声も聞くが、行かないよりは行った方が良い。人類が起こした残虐な事件の現場なのだから。ドイツ人の彼なら戦争の愚かさと悲惨さとを、より深く理解出来るはずだ。



 8月9日長崎の平和祈念式典には、オリンピックのため来日された外国人の方もかなり参列された模様。きっとバッハさんよりは純粋な気持ちからだろうと思う。だが日本政府代表の菅総理は、式典に4分遅刻した由。何と公園内の「トイレ」が思ったよりも遠かったのが遅刻の原因とか。ははは。大衆の面前で「お漏らし」するよりは良いじゃないの。プーチンさんなら30分遅れても平気の平左だもんね。

 大河ドラマ「いだてん」  

 中村勘九郎がマラソンランナー金栗四三(かなくりしそう)役を演じたのは、何年前だったか。彼は日本初の五輪参加者の一人として1912年のストックホルム(スエーデン)大会に参加した。何と「シベリア鉄道」に乗って行ったんだよ。レースでは外国選手の速さについて行けなくなり、熱中症のため途中で倒れた。その50年後に現地を訪れ、書状をもらった。完走タイムは50年〇月〇日〇時間〇分。嘘みたいな本当の話。

  アントワープ大会のポスター

 1920年のアントワープ大会(ベルギー)。同地は第一次世界大戦の戦場であり、焼け跡を整備して競技場を造るのに苦労した由。敗戦国のドイツなど5か国は参加が認められなかった。当時のヨーロッパは「スペイン風邪」の流行中で、数十万人の人が亡くなっている。今から100年前の史実。疫病下での大会開催は東京が初めてではなかった。日本の銀メダリストは確かテニスの清水選手だったはず。

       「幻の東京大会」ポスター  

 その20年後の1940年には東京でオリンピックが開催されるはずだった。だが第一次戦争後、世界の情勢が変化。軍事大国となった日本を警戒する大国から経済的に追い込まれたわが国は、「国際連盟」から脱退し、戦争のための準備に取り掛かる。昭和15年。日本政府はついに「東京オリンピック」の返上に踏み切る。「幻の大会」のポスターには、力強い仁王像が写っているのだが。




 1964年(昭和39年)24年前幻と終わった「東京大会」が実現。バレーボールの「東洋の魔女」と大松監督。私も夢中になって応援したものだ。終戦の混乱から復興し、「朝鮮戦争景気」で立ち直った日本経済。東京では濠の上を高速道路が走り、東京から新大阪までの東海道新幹線が走った。「新横浜」の駅裏には田んぼが残り、「岐阜羽島」駅前には何の建物もなかった。その57年後の今回で2度目の「東京オリンピック」。所要経費は当初予定の2倍に膨れ上がったと言う。



 IOCの「商業主義」に関する批判があるのを知らなくもない。ただ「コロナ」や「ワクチン接種」に関するデマが横行しているように、一方的な情報をそのまま鵜呑みにしないのが私の主義。例えばIOCが得た巨額な資金で、脆弱な種目のスポーツを援助したり、年々厳しくなる社会情勢から「難民団」のオリンピック派遣を援助したり、性的マイノリティに対する理解や、人種差別に対する抗議姿勢に関してもこれまでとはスタンスを変えつつあると、今大会を通じて私は感じた。

  パリ大会のデモ映像から

 パリ大会は3年後だ。その前に来年は「北京冬季五輪」がある。中国の人権侵害を危惧して世界はボイコットに動くのか。ロシアの組織的ドーピング問題は解消するのか、そしてアフガニスタンやシリアの内戦は果たして治まるのか。ヨーロッパの異常気象とコロナのパンデミックが落ち着き、パリ大会が無事開催出来るのか。だが温室効果ガスの低減はかなり先と思える。オリンピックは社会や時代と共にある。安全安心な大会を心から願っている。<続く>





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Last updated  2021.08.12 00:00:09
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