マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2022.04.30
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~次第に明らかになりつつある戦争の実態~



 木曜日の早朝に起床以来、40時間ほど眠れていません。10分ほど転寝しただけ。木曜の夕食後に食べたのは、バナナ1本、オレンジ半分、ミニチーズ2片。レーズン少々。飲み物は水、コーヒー、ココアなどを飲んでいます。薬も飲んでいるので、血圧も正常と言えるでしょう。そんな状態で30日分のブログの原稿を書こうとしています。前書きはこれくらいにして早速本題に入りましょう。



 モスクワではプーチンの「詭弁」を聞くだけで終わった、グテレス国連事務総長が28日にウクライナを訪問。早速キーウ郊外のブチャで起きたロシア軍の残虐行為の痕跡を視察しました。そして感想を漏らします。「戦争こそ最大の犯罪だ」と。ウクライナが置かれた現実を知っての実感だったのでしょう。ニューヨークにいては分からなかった戦争の実態が、ようやく現地で理解出来たのです。



 この後、キーウの大統領府でゼレンスキー大統領に対面します。これは公式の明るい場所でのこと。大統領は南部の都市マリウポリで耐え忍んでいる市民と、2か月以上も製鉄所の地下シェルター内に避難している市民と兵士の救出に国連が尽力して欲しいと訴え、事務総長は「必ず救出します」と明言。私は夢に終わると、その時感じていました。ところが「奇跡」が起きそうなのです。



 海岸部にある製鉄所は、周囲をロシア軍に包囲されています。ロシア軍による昼夜にまたがる攻撃で、いつ陥落してもおかしくないと言われて2か月経ちました。それでも頑張っています。水も食べ物も薬もなく、傷ついた兵士や高齢の市民、幼い子供たちが亡くなっています。洗濯しても1週間乾かないそうです。製鉄所への攻撃をプーチンが中止させたことがありました。その夜ウクライナ軍のヘリコプターが密かに近寄り、敷地内に食べ物、飲み物、若干の薬を投下出来、命が少しだけ延びたのです。



 侵攻当初のキーフ攻略ではロシア軍が大敗しました。大量の飛行機、ヘリコプター、戦車、装甲車などを失い、大勢のロシア軍兵士が戦死しました。その腹いせに残虐行為をしてベラルーシに逃げ帰ったのです。そして隊列を編成し直して東部のルハンシク、ドネツクに向かわせました。ロシア国内から新たな兵力も追加したと言われています。南部ではクルミア半島から侵攻したロシア軍が優勢で、マリウポリはその典型でした。



 ところがロシア軍の内情が分かって来ました。戦車部隊を先頭に、歩兵、砲兵が後に続きます。そして将校や将軍も同行します。第二次世界大戦の戦法を未だに採っているです。ところがウクライナ軍は最新の情報を欧米から得て、部隊の場所を特定し待ち伏せ攻撃。ロシアの通信機能は破壊され、総司令官もプーチンもモスクワにいて、最前線の状況を知らずに突撃命令を出すだけ。

 完全制覇を目指した東部の2州も、ロシア軍の勢いが出ません。理由は簡単。モスクワが戦況を正しく把握していないためです。もう兵器や弾薬が底を尽いているのです。ロシア国内での通信をウクライナが傍受したところ、ロシア軍の戦死者が25900人に及ぶことが判明。負傷者はその3倍にはなるでしょう。そして一度恐怖を味わった兵士を戦場に送っても士気が上がりません。おまけにロシアは地方から訓練期間の短い若者を招集したり、旅団同士の連絡が全くない状態。



 一方ウクライナ軍は士気が高く、欧米から支援用の兵器が続々届くようになりました。中にはウクライナの戦況に合わせた新兵器も含まれています。ロシア軍の装備は初期の敗北で極めて貧弱。最初にミサイルを使い過ぎて、不正確な攻撃しか出来ません。そしてウクライナには米英の特殊部隊が指導し、人工衛星からの情報と合わせて、確実に敵を追い込んでいます。最近ロシア国内の軍施設や補給所などで火災が相次いでいるのも、これまで防衛に徹していたウクライナが反撃に出たようです。

 ドネツクのロシア軍幹部は5月9日の「戦勝記念日」の式典を現地で行うのは無理と表明しました。また南部のマリウポリを包囲していたロシア軍は西北方向のサポリージア方面に転戦し始めたようです。その隙にウクライナ軍が製鉄所の避難民や、市内の地下シェルターで暮らしている市民を救済出来る可能性が高まりました。南部での戦闘も、多様で潤沢な武器を要するウクライナ軍が制圧しそうな気配です。



 この人はヴォロブエムさん。ロシアのガスプロム銀行の副総裁でした。だが、前任者が家族共々暗殺されたことや、彼がウクライナ出身であることからロシアを捨て、このほどウクライナの国土防衛隊への入隊を決めた由。祖国の現状をモスクワから悲痛な思いで見ていた由。そして彼のような「オルガルヒ関係者」がプーチンによって次々に粛清されて行くのをみて決断した模様。

 それも欧米の策略みたいです。オルガルヒ関係者でも制裁の対象にする人と彼のようにしない人がいると、疑い深いプーチンはこれは裏切り者かと疑心暗鬼になって抹殺するのです。怖いですなあ全く。
 そんな訳で、5月9日の戦勝記念日に、独裁者が「勝利宣言」をするでしょう。だが戦争の実態を知らない多くの国民は、何の疑いもなく祖国の「勝利」を信じるでしょう。



 怒った独裁者は「核の使用」をチラつかせていますが、今ではNATOもその脅しに乗らなくなりまし
た。国連のグテレス事務総長は6月には食糧援助を開始したいと表明。バイデン大統領はウクライナへのさらなる支援のための追加予算の編成を表明しました。それらの状況を今中国はどんな思いで見つめているのでしょう。下手に領土的野心を出せば、世界からどんな仕打ちを受けるか、ロシアの現状を見て思い知ったはずです。さて、文章はちゃんと書けたかな。ではまた。ぽっ





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Last updated  2022.04.30 00:00:08
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