2007.02.27
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カテゴリ: おでかけのこと。
Kは年に一度、私のウチの最寄駅まで遊びにくる。
いつも同じ、まだ春浅きこんな時期に。
でも唯一今年が今までの年と違っていたのは、まだ観梅会
の前だった、という事。

木更津に引越したKが遠路はるばる遊びに来てくれた理由
は、実は私の今の職場への愚痴と“辞めてやる~!”とい
う日記を読んで心配して。
それに話したいことがあるから、ともいう。
丁度季節が季節だしそちらに遊びに行くね!という申し出
に甘えてしまった。

10:30駅前で手を振るKと合流し、公園までの坂道を上る。
そういえば毎年数えるほどしかこの公園に来ないなぁ。。
と云うとKは笑ったけれど、この坂道がなかなか急勾配で、
気合いを入れないと結構キビシイ。
週末以外人が少ないのはこの坂のせいだとつくづく思う。
でも今年は結構上っていく人達が居た。

公園のエントランスは小高い丘、と云うかそんなに高くな
い山の一番高いところにあり、何の変哲もない普通の公
園と云う感じの道をもう少し歩いていくと、一段下がったと
ころに梅園が広がっている。
今年は急に眼下が霞んだように見えた。
思わず2人一緒に歓声を上げる。
ここの梅園は規模も広いし本数も多い。
今年はどの梅もほぼ満開で、まさに見頃、であった。
時々立ち止まり花を眺めたり、1本1本微妙に違う香りを
味わいながらまずは一周してみる。
お喋りしながらゆっくりと。
だけど夢幻の光景を味わうには、周りに人が多すぎる。
幼稚園のお散歩からブルーシート持参の親子連れ、絵を
描いている老人から犬の散歩を兼ねて梅見、の人まで。
老若男女がわさわさと。

ここでは毎年“観梅会”というイベントが、2月最終の週末
に行われていた。けれど毎年ちょっと見頃には早かったよ
うで、今年に限って3月の最初の週末にやるという。
Kと私が梅見にくるのはいつもこのイベントが終わった後、
梅が散り始めた頃だったが、今年は2人のスケジュールが
珍しく合って、それより先に観に来ることが出来た。
去年までは閑散とした、人がほとんどいない時にたっぷり
梅を楽しんでいたので、今年は冗談のように人がいっぱい
いて、紅白の幕を張った屋台なんかもあって面食らう。
園内を一周終わって一休みしようと空いているベンチを探
したがなかなか無い。。なんて、予想だにしていなかった。

やっと見つけたベンチに腰掛けて、しばらくお喋りする。
Kがフェイシャルエステの講習を受けた某化粧品会社の
商品の話や各々のスキンケアの話。
昔むかし、夜勤の時に職場にあったミューズで顔を洗って
私に怒られたKと同じ人とは思えない、と話を聞いていて
ちょっと笑ってしまう。
Kも自分でホントだよね~!と云って笑う。
そして私の職場の話もする。
それはヒドいね。。話を聞いてKは難しい顔をした。
でも明日でお終いだから!と、私は意外とあっさり。
全ては明日までの辛抱だ。。

会う時はほとんど雨、の私達にしては珍しいくらいの快晴。
だけど風はまだ少し寒い。
梅を眺めつつお喋りしているうちに身体が冷えてしまった。
もう正午近くなっており、更に人が増えているのに驚きつ
つ、梅園の入り口近くの屋台へ行く。
先刻ここを通った時、立て看板に書いてあった“おしるこ”
の文字に2人して反応してしまったからだ。
屋台の前のテーブルはほぼ満員。
でも2人くらいなら座れるね、と空席を確認して屋台の中
に居たおばちゃんとおねぇさんに声をかける。
おしるこ2つ!と頼んだら、今天ぷらを揚げているからお
しるこはすぐには出せないという素っ気無い返事。
確かにうどんを食べている客が多くて、今揚げている天ぷ
らはそのうどんの上に乗せるゴボウのかき揚げらしい。
じゃあいいです、とすぐに諦め出口へ向かう。
もうお昼だし、どこか他でランチしよう、と決めたのだ。

階段を上り、梅園を出る前にもう一度振り返る。
青い空に淡い色彩の梅霞み。
人が沢山いるのも気にならぬ、心が穏やかになる景色。。
毎年これを味わいたくてここに来てしまう。

駅に向かって坂道を降りる。
ここでKは、冬の間塞ぎ込んでしまって仕事以外どこにも
出られなかった、と云った。
それ鬱だね。
私が断言すると、Kはやっぱり~!私もそう思った。。。
と云う。最悪の時はメールも打てなかった、と。
私も少し前まではそうだったので(メールの返事が打てず、
日記で言い訳してみた時期もあった)、それ分かるよ~と
話を聞く。
原因はかなり複合的な要因によるもので。。。
今は落ち着いてきたからなるべく外に出るようにしている
の、というKに、今度家出しておいで!と入れ知恵をする。
ま、そういう事もあるお年頃だよね、2人共。
たまにはこんな風に散歩して喋って憂さを晴らしましょう。

途中、最近お気に入りのパン屋さんにKを案内する。
Kは無類のパン好きで、どこに行ってもパンを買う。
美味しいパン屋がウチの近所に出来たんだよ!と、最初
からKをここへ連れてくる気だった。。
店内には焼きたてパンの香ばしい匂いが満ちていた。
その香りがもう美味しそうなお店なのだ。
台の上に並ぶパン達を見て、Kは破顔。
どれにしよう?!と、結局少しづつ数種買い込んだ。
先刻の話が話だっただけに、本当に嬉しそうな顔を見て
安心する。
私は穀物入りのバゲットを購入。

オシャレなカフェが出来たんだよ。
Kを誘うと、そういうの今の家の近くにないから行きたい!
と云う返事。
確かランチもやっていた筈。
早速腹ごしらえの為にその店へ向かった。

                     つづく。






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最終更新日  2007.03.10 00:38:05


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