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2016/08/20
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カテゴリ: アート
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絵描きにとっては絵具は自分の好む色を出すことが最大の条件。
私の知り合いの画家Iさんは、欲しい色や風合いは自分で作られ
ます。 様々な素材や溶剤を練って作る 。その中にはルネサンス
期の 文献による製法 まであります。それ程の手間をかけた彼の
絵は、そこらの画家さん達とは比べ物にならない程の深い絵と
なってます。
しかし一方で、限られた表現方法で作品を描く手法もある。
思うように表現出来ないことが、かえって作品に独自の味わい
をもたらす。

これもそのひとつではないでしょうか。花や草、土や貝などの、
自然素材から色を抽出したクレヨンや絵具。クレヨンは蜂の巣
から取った蜜蝋で固め、絵具はアラビアゴムを混ぜ、胡桃の殻
の器に入れてあります。 

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これらは北海道の川上郡にあるTuna-Kai(トナカイ)という工房
が制作しており、これに賛同したアーティストたちがその画材で
作品を作ってます。今回はおもちゃ映画ミュージアムでの企画展
ということで、それぞれが映画を題材に作品を寄せてくれました。
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クレヨンが生まれる元々のきっかけは、石油アレルギーを持つ
子供たちに絵を楽しんでもらおうという思いからだったそうです。
しかし、色数は限られるがナチュラルなトーンを持つ絵具の色合
いが、人々を魅了し、全国にまで広がり始めています。 

手作りクレヨン工房トナカイ 」のIさんは現在、樹木からの色
の抽出に取り組んでおり、何日も様々な樹皮を煮込んだりして
奮闘中だそうです。出来るかどうかよりも、とにかくやってみる。
その真摯な姿を想像すると、ちょっぴり心が温かくなります。
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8月28日まで、京都の「おもちゃ映画ミュージアム」にて。





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最終更新日  2016/08/26 11:58:36 PM
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