MoMo太郎日記

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2024年06月01日
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カテゴリ: 大人の遠足
「多摩川の原水の流れ図」です。
上流の小河内ダムで貯められたみずは多摩川を通ってこの羽村取水堰で取水され、玉川上水の水路を通って東京都内に水道水を供給しています。

こちらが取水堰の取り入れ口になります。正式名称は東京都水道局羽村取水堰というそうです。

ここで多摩川の水を取り入れます。江戸へ上水道を供給する玉川上水の取水口として江戸初期の承応2年(1653年)に上水とともに完成し、明治・大正期に増改築を繰り返し現在の形とないます。

こちらが多摩川の河川内に設けられた取水堰です。


こちらが投渡堰部分です。
投渡堰とは、固定的な支柱の桁に仮設材として丸太や木の枝を柵状に配置したものです。

よく見るとコンクリート柱の堰柱の間には仮設の木材で締め切られています。
これは、増水時には桁を上げて仮設の木材を意図的に多摩川本流に流下させることができます。これは、圧倒的な自然の力に逆らうことなく堰や水門を守り、洪水を回避する目的で設計されているそうです。
堰が設置された当初からこの構造になっているそうです。


また、堰の下流側には第二水門が設置されていて、玉川上水へ流れ込む水量を調節したり、流れ込んできた土砂を多摩川に戻しています。

川の中心部には、固定堰になっています。
固定堰は流れに直角ではなく斜めに造られているのは、越流する幅を長くして、洪水水位が上がることがなく洪水を流せる仕組みになっているのでしょう。

堰柱と固定堰の間のスロープはかつて江戸(東京)へ木材を運搬する目的で設けられた筏の通し場のようです。



このような工夫と歴史があるからでしょうか、「江戸の発展を支えた歴史的価値の高い施設であることに加え、設置当時の投渡しの技術が現在まで継承されている貴重な土木遺産」として 羽村取水堰(投渡堰) は土木学会選奨土木遺産となっています。

(春の羽村散歩のコース)


【つづく】

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春の羽村散歩(その9) 羽村取水堰





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最終更新日  2024年06月01日 00時10分10秒
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