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今回のモンゴル訪問の一つの目的は、私の本「Монголын бахархал」(モンゴルの誇り)の発表会に出席することにありました。それが6月28日NEPCOのオフィスで開かれました。NEPCO(ネプコ)というのは17年前に設立された会社で、今ではモンゴル最大の出版社となっています。スフバートル広場から南に向かって伸びるメイン通りが、右に空港、左にザイサン方面と分岐する交差点近くにある、新しいビルにありました。ここはビル上部に大きく「YAMAHA」と書かれており、1階にはバイクやボートなどが売られてました。ネプコはこのビルの9階にありました。会場には私の本と名前が映し出されていました。そのオフィスに、メディア関係者などが20人程度集まって私の本の発表会がありました。次にネプコの発行人(編集の責任を持っている人)ボルドバータルさんが最初のあいさつをされました。その後、モンゴルで最も売れたと言われる「Mongolian History」の著者であるバーバルさんからも挨拶がありました。挨拶では、面白い紹介の仕方をされました。「外国人が最初にモンゴルのことを書いたのは、マルコポーロです。その後、ロシア人やフランス人が書いたりしましたが、一番最後に書いたのがタザキマサミです!」と。いやー!「凄い紹介の仕方だな!まさかマルコポーロと並ぶとは!」と思いました。後で聞いてわかりましたが、バーバルさんは超有名人のようで、私の友人らに聞いたら誰もが知っていました。そして私からも挨拶をしました。内容は、この本を書くことになった経緯や、中身のいくつかの紹介です。特に「フレーフレー!」については、誰もが知っている言葉なのに、誰もが知らない事実を聞かされて、会場の人全員が大いに盛り上がり、途中から「フレーフレー!」コールが沸き起こるほどでした。更にモンゴルで有名なコラムを書いておられるツェンドドゥーさんから、モンゴルに関する本を3冊頂きました。その後、軽食を食べた立食パーティになりました。その間、何人もの方から本を購入していただき、サインをさせていただきました。こうした方々の影響力で、少しでもモンゴル人の目に留まってくれたら、大変嬉しいです。早速ノミンデパート(旧国営デパート)にある本売り場に行きました。本売り場に女性店員が二人いたので、「この本ありますか?」と写真を見せると、いつものように「バフグイ」(ありません!)と即答です。この本屋はウランバートルでも結構大きい方で、本もたくさんありますが、この店員さんらは「すべてを知り尽くしている」自信があるのでしょうか?日本なら「少々お待ちください」と言って、パソコンで調べるなり、誰かに聞いたりしますが、ここモンゴルではそんな面倒なことはしません。彼女たち二人は勤務時間中ではありますが、楽しく談笑していたのに、わけわからない外国人に聞かれ、何の躊躇もなく「それはありません!」と言い切って、再び談笑を続けました。私が本に書いた内容が今も正しいという証明を得た気分になりました。広い店内を探していると、やっぱりありました。下段ですが、ちゃんとありました。よく見たら、その手前に平置きでもありました。恐らく新刊ということで紹介されているのでしょう。値段は35,499トゥグルグ(日本円で1400円ほど)とモンゴル物価からするとかなり高いですが、これは出版社が決めることなので仕方ないでしょう。より多くの方々の手に渡ることを祈っています。
2023.06.29
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本ブログで、昨年のある時期に私がモンゴル人向けの本を書いているようなことを書いたと思いますが、あれから半年以上を経てようやく発刊となりました。今日はモンゴルで有名なブックフェアがスフバートル広場で行われました。今日と明日の二日間の予定です。発行会社はNEPCOという、モンゴル最大の出版社です。これがNEPCOのブースです。このブースに私が書いた本先ほどが届いたということです。(午前中には届いていませんでした)昨日ギリギリまで印刷製本をしていたので、モンゴルではまだどこの書店でも売られてはいません。来週以降に、本格的にモンゴルの書店に並ぶことでしょう。と言っても、ウランバートルの大型書店と言えば結構限られています。ウランバートルホテルの裏辺り(教育大学の向かい当たり)、ノミンデバート内、そしてシャングリラにある書店が有名のようです。本の装丁は緑色で、デザインは馬頭琴です。内容的には以前書いたように、「モンゴルの若者たちにモンゴルのことをもっと知ってほしい」という動機から書いたので、歴史のことが多く書かれていますが、歴史書ではありません。チンギスハーンを詳しく書こうなんてことは学者でもなければできないです。私が書いたポイントは、「現在のモンゴルでよくわかっていないこと」「現在のモンゴルと世界との接点」に対して、これらがなぜ起こったのか?どういう経緯があって、そうなったのか?などを書いたのです。なので、必然的に歴史的経緯も書きましたが、それは歴史のための内容ではなく、「今のモンゴルを知るため」にモンゴル人の若者に是非とも知ってほしいことです。幸いゲラの段階で、読んでくださったモンゴル人の方々からは好評で「こういう事実は誰も教えてくれなかった」「モンゴル人は皆こうしたことを知るべきだ」「外国人の視点で書かれているので、非常にユニーク」などの感想をいただきました。いずれこの本については、現地での評判なども含め、この場で皆さんにご報告させていただきます。ちなみにこの本は「日本モンゴル国交樹立50周年事業」に公式に認定されています。写真の本の右上に50の数字が見えます。前回のダンシャリが40周年事業であったことを思うと、あれから10年たったのかと時の過ぎる速さを感じています。日本語での出版は?などについて聞かれることもありますが、これはモンゴル人のために書いた本ですので、日本人が同じように興味を持つかはわかりません。そうした声が怒れば嬉しいですが。まずは出版できた事実をご報告します。
2023.05.27
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