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森の声 @ Re[1]:「幸せの作り方」(地獄と極楽の違い)(05/19) めげぞうさんへ >今、私が知っているだ…

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森の声

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2024.04.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
知らない町に連れて行かれて、地図も道しるべも与えられずに「自由に歩いていいよ」などと言われても、迷子になってしまうだけですよね。
さらにその町のルールを知らなければ、身に覚えのないことで他の人から非難されたりしてしまう可能性が高いです。

インドネシアでは子どもの頭に触れることは御法度だそうです。そのため、日本の感覚で「かわいいねー」などと子どもの頭をなでたら周囲から非難されてしまうのです。
でも、そのことを知らない人は、自分の行為がみんなの迷惑になっていると気付かずに「みんなが自分をいじめようとしている」と感じてしまうでしょうね。そんな時はその理由を教えてくれる人が必要ですよね。

子どもはこの世界にやってきたばかりです。この世界の地図も、ルールも、言葉も、常識も知りません。自分のことも知りません。自分もやがて大人になるということすらよく分かっていません。

そういうことを教えようとしても、言葉自体が分からないのですから教えようがありません。
「右に曲がってそこにある階段を上って・・」などと指示を出しても、「右」という言葉も「そこ」とか「階段」とか「あがる」という言葉の意味が分からなければ、せっかく指示を出してもそれを無視した行動を取るでしょう。

でも、「言葉が通じていない」ということが分からない大人は、そんな子どもに対して「なんで言われたとおりに行動しないんだ」とか「反抗的だ」など罵るでしょうね。

そういうやり方をしている大人がいっぱいいます。
そのような人は、子どもに理解出来ない言葉で、理解出来ない指示を出しておきながら、それが出来ないと「なんで言うことを聞かないんだ」とか「悪い子だ」「反抗的だ」などと叱っています。

でも、そういう指導を受けている子どもはいつまで経っても言葉や指示の意味を理解出来るようにはなりません。ただ大人の顔色を見て行動するようになるだけです。お母さんや周囲の顔色が道しるべになってしまうのです。

でも、子どもはそんな状態は苦しいですから親や大人の目の届かないところに行きたがります。そしてそこで困ったことを始めます。自分が生きている世界の人たちが大切にしているルールを知らないのですから。
そういう状態の子ども達にとって大切なのは「仲間の目」だけです。だから仲間から受けるのならなんだってやってしまうのです。

幼い子どもには言葉で指示を出すのではなく、まずやってみせること、一緒にやってあげることが必要なんです。

そして、一緒にやりながら言葉を伝えていきます。右に曲がった時に「右に曲がるね」と言うことを繰り返していれば、子どもはやがて「右」ということの意味が分かるようになります。

「右」という言葉を知っていても、その言葉が子ども自身の体験とつながっていなければ、子どもはその言葉の意味が分かっていないのです。

最近の子ども達は、そういう「空っぽの言葉」だけをいっぱい持っています。体験とつながらない知識もその「空っぽの言葉」と同じものです。

そして、色々な体験をさせてあげることです。食べたことがない料理をいっぱい出されて、「どれでも食べていいよ」と言われても、選びようがないのです。
自分で選ばせるのは、色々なことを体験し、自分に合っているかどうかを自分で判断出来るようになってからでいいのです。

子どもの選択に従ってばかりいると後悔することになります。子どもは何年度、何十年後という単位で物事を考えることが出来ないからです。目先の判断しか出来ないのです。しかも、その判断基準は生理的な欲求だけです。

そのため、栄養たっぶりのお料理とチョコレートが並べてあったら、多くの子はチョコレートの方を選んでしまうのです。子どもには自分の健康や成長のことなど考えられないからです。

それでも、子どもの選択の方を尊重してあげたほうがいい場合もあります。でもそれは、その時その時で判断するしかありません。明確な判断基準があるわけではないからです。
その時必要になるのは、「親自身が何を大切に生きているのか」ということです。それが判断の基準になってくれます。
それがない人は子どもの顔色をうかがうようになってしまいます。





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Last updated  2024.04.29 09:16:54
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