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森の声

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2024.10.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私たちの活動は、「意識」と「無意識」という二つの心の働きによって支えられています。人間以外の生き物たちはみな「無意識」の働きだけで生きていますが、人間だけが「意識」という働きを獲得したのです。

私たちが自分を「自分」として認識することが出来るのは「意識の働き」のおかげです。自由に感じたり考えたりすることが出来るのも「意識の働き」のおかげです。意識の働きが働いていない時には無意識的反射だけで動いています。

周囲の世界を認識できるのも、目的に合わせて記憶や、からだや、感覚を操ることが出来るのも「意識の働き」のおかげです。

そして、それ以外の活動の全てを支えてくれているのが「無意識の働き」です。
道を歩いているような時、人は手や、足や、からだの動きや、体重移動のことを特に意識しなくてもちゃんと歩くことが出来ますよね。スマホを見ながらでも歩くことが出来ますよね。それは「無意識の働き」がからだの動きを自動的に調節してくれているからです。

そして、その「無意識の働き」が、私たちの日常生活のほとんど全てを支えてくれています。私たちが意識できるのはその中のほんのちょっとだけです。
でも人は無意識の働きが行っていることを自覚することが出来ません。それが「無意識の働き」の最大の特徴でもあります。

悩みや苦しみから抜け出すことが出来ない人にはその人固有の「思考の癖」があるのです。
でも、その「思考の癖」は無意識的なものなので自覚することが出来ません。自覚することが出来ないので修正することも出来ません。そのため、どんなに一生懸命に考えても、結局いつもと同じところをグルグル回るだけになってしまうのです。

その無限ループから抜け出すためには、「無意識的な思考の意識化」が必要になるのですが、これは指導者がいないと出来ません。自己流でやってしまうと、また同じ思考回路にはまってしまうからです。

太極拳や武術のようなものを学んでいると、その「自分では自覚できない無意識的な感覚やからだの使い方の癖」を指摘されます。でも、何遍指摘されても、自分自身で自覚できるようにならないと直りません。

そのため、太極拳や武術のような活動をyoutubeを見て自己流で学んでも決して上達しません。自分の癖が改善されないからです。自分の姿勢や歩き方の癖すら知らない人が太極拳や武術の形だけ覚えても意味がないのです。

そんな無意識の働きを確認する簡単な方法があります。自転車や自動車を運転している時、別に動かそうと思っていなくても、手は勝手に動いているはずです。
まっすぐに走っている時でも、手は勝手に動いています。そもそも、自転車では手の動きを固定したら倒れてしまいますからね。

そういう「手の動き」を自動車や自転車に乗りながら観察してみてください。無意識の働きによる「自分の意識とはつながらないからだの動き」を観察することが出来て面白いですよ。

この無意識の世界は層状になっていて、そこにはその人個人の歴史だけでなく、人類の歴史、生命の歴史まで含まれています。「真っ暗な闇が怖い」というのは、その人が生まれる前の記憶によるものなんです。

でも、この「意識」と「無意識」の話をするのが今日のテーマではありません。今日のテーマは「子ども達の意思の働きを育てるにはどうしたらいいのか」ということです。


そして、その「意志の働き」の中身は「そのことを意識し続ける能力」のことでもあります。またそれは、観察力や姿勢にも表れてきます。


「意志が強い」ということは、ただ単純に「戦いに強い」とか、「頑張り屋さん」とか、「頑固」ということではないのです。

「自分がやるべきこと」を忘れることなく意識し続けられた結果が「意志の強さ」となって表れているのです。

ですから「意思の働き」を育てるためには「意識の働き」を育てる必要があるのです。 でもそのためには、子どもの周囲から強い刺激を排除する必要があるのです。

子どもの周囲に強い刺激があると、人間としての「意識の働き」の方ではなく、「動物的な本能」(無意識)の方が発動されてしまい「無意識的な反射に基づく活動」の方が引き出されてしまうからです。

「楽しいこと」が向こうからやってくるような状況では、「楽しいことを探す能力」は育たないのです。そして、その「楽しいこと」を探そうとする時に「意識の働き」が働いているのです。「意識」が働かないことには「楽しいこと探し」は出来ないからです。そのため、意識の働きが育っていない子はすぐに「たいくつだー」といいます。そして、すぐに「たいくつだー」と言うような子は意志の働きも弱いです。
そのため、ゲームにも簡単に依存してしまいまいます。そして、抜け出せなくなります。





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Last updated  2024.10.18 08:48:13
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