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森の声@ Re[3]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) めげぞうさんへ >これからどうなって行…

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森の声

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2024.11.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
コンピュータと同じように、人間も「ハード」と「ソフト」という二つの側面があります。「ハード」の部分がなければ「ソフト」は動きません。「ソフト」がなければ、潜在的にどんなに高い能力を秘めた「ハード」でもただの置物と同じです。

人間において、その「ハード」は「肉体」です。この「肉体」には脳も、神経系も、内臓も、骨も、皮膚もすべて含みます。

人間の赤ちゃんは、このハードが整った状態で産まれてきます。
まだまだ、未熟な状態ではありますが、一通り機能する状態にはなっています。そうでなければ生きることが出来ませんから。
そして、そのハードが機能するために必要な最低限のソフトも働いています。また、成長に必要なためのソフトも働いています。赤ちゃんは、それらのソフトがハードに組み込まれた状態で生まれてくるのです。

その「成長に必要なためのソフト」は、見たり、聞いたり、学んだり、体験したりしたことを吸収し、自分のハードの中に組み込む作業をしています。
「知性」や「心」や「人格」のようなソフトは、この「成長に必要なためのソフト」を使って生まれた後から育って行きます。そして、ハードの中に組み込まれる形で定着していきます。
これらは「物質的な状態」としては確認することが出来ないソフト的なものではあるのですが、肉体という「ハード」の中に組み込まれることで機能するように出来ているのです。

そのため、病気や老化などによって「ハード」の機能が低下すると、「知性」や「心」や「人格」にもその影響は表れます。

分かりやすいのはアルコールや麻薬や向精神薬のような薬です。これらは物資的なものですから、「知性」や「心」や「人格」といったソフト的なものに直接働きかけることは出来ません。

これらが作用するのは「肉体」というハードに対してだけです。でも、「ソフト」の働きは「ハード」の働きに支えられているので、結果としてアルコールや麻薬や向精神薬のようなものが、「知性」や「心」や「人格」の状態にも影響を与えることになるのです。

また、「知性」や「心」や「人格」などを育てる時にも肉体的な体験が必要になります。一日中「優しくしなさい」と言い続けても優しい子には育ちません。「賢くなりなさい」といい続けても無駄です。でも、多くのお母さんたちが、この「無駄なこと」をやり続けています。そして、逆効果の結果に悩み苦しんでいます。
学校の道徳教育など無意味などころか有害です。

「知性」が育つためには「知性を必要とするような体験」が必要なんです。
知性が育っていない子にいくらいっぱい勉強を教えても、ただ暗記するだけなのでその「学んだこと」が子どもの成長につながらないのです。
そしてゲームなどの遊びは、サルや3,4才のまだ知性がそれほど育っていない状態の子でも遊ぶことが出来ます。それはつまり「ゲーム」などは「知性を必要とするような体験」ではないということです。
中には知性を必要とするようなゲームもあるかも知れませんが、幼いときから知性を必要としないゲームで遊んで育った子は、大きくなってもそのようなゲームには手を出さないのではないかと思います。

また、「学校の成績」と「知性の育ち」には関係がありません。ペーパーテストなんかで「知性の育ち」を調べることなんか出来ません。
また、子どもを椅子に座らせたて、言葉だけで勉強を教えても無駄なのはそのためです。

多くの大人が子どもの成績には関心があっても、知性の育ちには関心がありません。でも、「知性の育ち」は子どもの「自立能力」とつながっているので、この違いは子どもが思春期を迎えるころになって表れて来るのです。

「心」が育つためには「心の育ちを促すような体験」が必要になります。
それは「心ある大人との、心の働きを通したつながり」の体験です。
「心」は「人と人をつなぐために必要な文化の一つ」なので、「心」が育つためには、その文化の体験が必要になるのです。

それはつまり、「その国の人たちの文化」は、「その国の人たちの心の現われ」でもあるということでもあります。そうですよね。
まただから、「異なった文化」を持っている人たちは「異なった心の状態」を持っているのです。
「言葉」も文化です。ですから「言葉の体験」も、子どもの心の育ちに大きな影響を与えています。「否定的な言葉」「暴力的な言葉」を聞いて育った子と、「肯定的な言葉」「優しい差を感じる言葉」を聞いて育った子とでは「心の状態」が違ってきます。

「子音」が多い言葉で育った子と、日本語のように「母音」を響かせるような特徴を持った言葉で育った子とでは「心の状態」が違うのです。

家庭の中にも、その家庭固有の文化があります。そして、その「家庭の中の文化」が子どもの心の育ちに一番大きな影響を与えています。
また、様々な文化との出会いが、子どもの心を豊かに育ててくれます。それはつまり、子どもを狭い世界に閉じ込めていたら、心が育たなくなってしまうということでもあります。

「人格」が育つためには「その子が憧れるような人格を持った人との出会い」が必要になります。知性や心が育つためには「体験」が必要でしたが、人格が育つためには「出会い」が必要になるのです。

また、「心」や「知性」が育つためには時間も必要です。体験には時間がかかるからです。でも、「出会い」に時間は必要ありません。実際、一瞬の出会いが、その子の人格の形成に大きな影響を与えてしまうこともあるのです。時にそれは「感動」という形でやってきます。

でも、同じ人と出会っても何も感じない子もいます。それ故に、人格の成長はその子の生まれた時からの運命と大きく関係しているような気がするのです。気質も関係しています。





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Last updated  2024.11.24 08:44:13
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