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2023年01月13日
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カテゴリ: 病院
おはようございます



今日は病院への就職にあたって考えるべきポイントをご紹介します




先日テレビ東京で放送していた大間のマグロの漁師さんたちの番組を見ていた時に、漁師の娘さんが看護師を目指すのに脳外科の病院を目指すか総合病院を目指すかで迷っているとの描写を見ました



転職が当たり前の時代になりつつありますが、よほど明確なプランを持って働かないと最初に勤めた先でしばらく働くことになる人の方が多いと思うので、「最初のキャリアをどこで始めるか」はあなたの人生において大きな決断となります




そこで今回は病院への就職を考える時に気にすべきポイントをいくつか挙げていこうと思います




今回は新卒から11年間総合病院で働く私の個人的な意見と、同じ職場で働く脳下科単科の病院から転職してきた上司のSW、他院から当院へ転職してきた看護師さんの話なども踏まえて意見を述べていきます







まず結論から言うと




単科の病院だとより深く専門性を学べて、単科の疾患に特化したたくさんのケースを見られる




合病院だとより広く疾患を学べて、様々な疾患の知識に触れる機会が多い



と言う事が言えます



当然、それぞれにメリット・デメリットは存在するので、以下にまとめていきます




★単科(もしくは少ない診療科)の病院



​​単科の病院のメリットとしては一つの診療科に特化しているので、たとえば脳外科の病院であれば脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、てんかんなどの脳外 科特有の症例を多く見ることが出来る でしょう





当然疾患に対する知識は関わる患者さんが多いほど、知識も理解も深まっていきますし、自分の分野だけではない(ソーシャルワーカー、看護師、リハビリ等) 他職種の知識や理解もたくさん持っている 印象があります





単科の病院は総合病院に比べてベッド数や働く職員数など 規模が小さくなる傾向 にあるので 職種を超えた横の繋がりが強い 傾向にあります





そのため看護師さんでも介護保険や制度の理解が深く積極的に退院支援にも参加していたり、SWでも病気に対する理解やリハビリ的な知識を有している人が多い印象です



また小規模な病院が多いので、一人一人の患者さんとの関係や関わりが濃くなり、 支援にかけられる時間が多くなる のも一つ大きなメリットです





​​​一方でデメリットとしては 他科の診療科に対する理解が広まりづらい という点が大きなデメリットです​





単科の病院では当然ですが自身の科に関連する患者さんしか基本的には診られないので、脳外科の病院で消化器系の病気は基本的には診ません




そのため自分の病院で見ない科の疾患に関しては触れる機会も少ないので、どうしても 診療科以外の病気に関する知識や理解は深めづらい のが現状です




☆総合病院


総合病院のメリットとしては 幅広い症例が見れること、難しい症例や希少な症例も集まってきやすい事 が挙げられます




また総合病院では救急医療を担っているとところも多くなるので、 社会的な背景を抱えたケース(経済的困窮、身寄り無し、虐待、外国人労働者 等)を多く集まってくる 傾向にあるので、ソーシャルワーカーとして介入が必要なケースもその分多くなります



そのためソーシャルワーカーとして必要な制度の知識や理解の幅を広げるためには、総合病院は非常に適した病院です




また診療科が多い分、様々な疾患を持つ患者さんが通ってくるため 様々な診療科の病気や制度の知識もかなり広い範囲まで知っておく必要があり ます





ただし、制度は公的なものから民間で行っているものまで含めると莫大な数の制度が存在するので、 広く浅く精度を理解 して、この患者さんには何が使えるかのアンテナは働かせておけるようにしておく必要があります​




一方でデメリットとしては​​病院の規模が大きくなる分患者数も増えてベッドの回転も速いところが多いので、 全ての患者さんに関わることはほぼ不可能で、一人一人にかけられる支援の時間も短く なります​





また規模が大きい分組織も大きいため、 何かしらの決定が下るまでに多くのプロセスを踏む必要がありしがらみが多い こと​




職員数や部署数も多くなるので、縦割りになり 自分の専門以外の知識や技術が身に付きづらい こと​




などがデメリットとして挙げられます






それぞれに一長一短があり、どちらが良いと決めるのは難しいですが個人的には若い人はまずは総合病院での就職をお勧めします





もしあなたが20代、30代での転職を前提に考えているのであれば最初に入る病院はどこでもよいと思いますが、そこまで明確なキャリア意識を持っていないのであれば、年を取ってから総合病院へ転職するのは大変なことも多いと思います





単科の病院から総合病院へ移ると今まで見たことも無いような病気や制度をたくさん目にすることになるのと、関わる時間の短さに戸惑うことになると思います





そこで自分よりも年下の上司に全然わからないと一から教えてもらうことになるので、これまでの実績や自信をなくしてすぐまた転職していく人も一定数存在します




とは言え、年を取ってからでも新しい学びを楽しめる人や年下からのアドバイスでも素直に聞きいれられるような人なら最初に単科の病院で経験を積んで、総合病院へ転職しても全く問題はないですしその人自身の個性によるところが大きいのも職場選びでの特徴です




実際は入ってみないとわからない所が大きいのが就職事情ですので、もしどこへ就職しようかで悩んでいる人がいれば参考程度の本日の記事を読んでいただけると幸いです





ちなみに私個人としては総合病院勤務ですが、次も病院へ転職するとしたら迷わず総合病院を選びます




次から次へと入院と退院していくこのスピード感と





数多くの職業や人生観、家族背景、社会背景を抱えた患者さんとの出会いが、自分一人の人生では絶対に体験できないような様々な生き方を見られることがとても勉強になり楽しいからです




どちらが良い悪いは無いですし仕事をする上で必ずしもすべてがパーフェクトな職場は無いと思いますが、あなたの働く満足感が少しでも高まる就職先が見つかることを祈っています





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最終更新日  2023年07月01日 08時26分13秒
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