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2005年10月22日
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カテゴリ: お酒の話
昨日の日記
「じゃあ地酒の在り方はどうなんだろう」と思った。

そもそも「地酒」という言葉の「地」は、何を意味するのか。
おそらく元来は「地元」の「地」という意味であって、それは清酒が基本的に、
生産されるお膝元で消費されるということが前提になっていると思われる。

ただ最初は極めて限られた地域でしか流通していなかった「地酒」が、
流通の発達とともに全国的に出回るようになって、いわゆる「地酒ブーム」なる現象まで
起きるようになって来た。

こうなると「地酒」の「地」は、「地方」(都市に対して、という意味で)の「地」ということになる。
つまり昔からの「地元酒」という考え方に対して、「地方酒」という考え方が新たに出てきたわけだ。

そして現在では、見たところこの2つの意味が混在しているような状況だ。
確かに、ウチの店にもいわゆる「地酒」はいろいろあるが、お客に
「地酒で何かいいのはないですか」などと言われると、「地元酒」か「地方酒」の
どちらを出していいものか、ちょっと考えてしまうこともある。

でも昨日書いた『ベアレン』の例を出すまでもなく、「地酒」というからにはやっぱり、
地元の消費者を大切にする「地元酒」であって欲しいと個人的には思う。

ただ全ての蔵元がそういった考え方であるとは限らないようだ。
中には地元にほとんど商品を卸さないで、大都市圏の特定の地酒専門店にしか
卸さない蔵元もあるように聞く。

また別の話になるが、どこかの地方都市へ行って、そこの住民にその土地で
最も人気がある銘柄を挙げてもらうと、全国的にその土地を代表すると思われている銘柄とは
往々にして異なることが多い、という話も聞く。

「地酒」が「地元酒」から「地方酒」に変わって行ったのには、マスコミの影響も大きいだろう。

一時の『越乃寒梅』フィーバーから始まって、様々な“幻の酒”と呼ばれる銘柄が
高値で取引されている最近の現状を見るまでもなく、特に希少性の高い銘柄に
マスコミはすぐ飛びつき、またそれに踊らされている消費者というのもまた多く存在するのだ。

年間たかだか数百石の蔵元でも、雑誌で権威のある人に褒めちぎられたりすれば、
一夜にしてシンデレラになれる時代だ。
もちろんタダという訳ではなく、そこには幾らかの掲載料(1回数十万円という話も!)
が発生することになるのだが。

まあ販売戦略はそれぞれの蔵元の問題だから、どれが良くてどれが悪いということは
一概には言えないが、少なくとも地元を置き去りにしたまま全国に打って出ようとすると、
いつかしっぺ返しを喰らうんじゃないかな、と心配になってしまうのだ。

地酒専門店が増えて、またネット上でも様々な地酒が手に入るような便利な時代になり、
地酒の在り方も昔とは様変わりしたが、まず地元を第一に、という原点を忘れず、
その上でどんどん全国に発信して行ってほしいな、と思う。

もっともそれと同時にわれわれとしても、他の地方の地酒も魅力的だが、それ以上に
自分の「地元の酒」をもっと大切に売っていかなきゃいけない、というのも言うまでも無いことだが。





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最終更新日  2005年10月22日 17時09分40秒
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