女神たち

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Jul 27, 2024
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カテゴリ: 讀書録


天体衝突に関して 真面目に科学的に論考した本を初めて読みましたが 感想はヤバイでした

冒頭で 2013年2月ロシアに落下した小惑星の被害が述べられていますが

高度30km付近での爆発の衝撃波により 広範囲の建物のガラスが割れるなどの被害があり

幸い死者はでなかったものの怪我人はでたようです

その後の調査研究により 衝突したのは わずか20m以下の小惑星でしたが

現在の観測システムではその程度の大きさの小惑星を把握するのは困難とのこと

しかし 直径1km以上の小惑星だけでもかなりの数が発見されており

太陽系には無数の小惑星が存在して 地球に接近する軌道を持つものもあるそうです


本書では そのあと 1908年の有名なツングースカ大爆発の原因を推定し

白亜紀末の 恐竜を含む生物の大量絶滅の原因が天体衝突であったことを

その研究の歴史とともに詳細に解説しています

そこに記された大量絶滅のシナリオは 今日話題の地球温暖化などとは

比較にならないほどの徹底的な地球環境の破壊だったことを明らかにしています

もしそのクラスの天体衝突が近い将来起こるとしたら 人類文明は終焉を迎えるでしょう

とにかく 天体衝突は 地球温暖化 地震 火山爆発 などを超越する災害であり

その原因となるサイズの小惑星は 太陽系に数多く存在していてるのですから

人類の緊急かつ最大の課題は その防御手段の構築ではないのでしょうか


​​『天体衝突 斉一説から激変説へ地球、生命、文明史 』​​

 著 者 松井孝典

 発行所 講談社 ブルーバックス B-1862

 初 版 2014年4月20日

 目 次

  第1章 2013・2・15 ー ロシアに落ちた隕石
  第2章 地球を直撃する天体の衝突頻度
  第3章 文明誕生以来記録に残る最大の天体衝突 ー ツングースカの爆発
  第4章 クレーターの科学
  第5章 天体衝突と地球史
  第6章 激変説と斉一説
  第7章 恐竜を絶滅させた天体衝突
  第8章 文明史における天体衝突







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Last updated  Jul 29, 2024 07:25:55 PM
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