離人症の器

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凪2401

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2013年01月16日
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カテゴリ: 読書メモ。
吉本隆明さんの本は難しいものが多いので、
積読スペースに重ねては、いつもちょっとずつ読み進めています。

ちなみに、吉本さんの本だけで、積読スペースに4冊……
読み終わってから買いなさい、といつも自分に言い聞かせているはずが、
遠出をしたときに大きな本屋さんでみつけると、ついつい手を伸ばしてしまうんですよね。


言語の根幹は沈黙である、
コミュニケーションとして外に向かって表出されるものは、
言語の枝葉の部分にすぎない、という芸術言語論。

これがすとんと腑に落ちるようになったのは、
ようやく最近なんだと思います。
前はちょっとわかった気になっていたぐらいで(もしかしたら今もかもしれませんが)。

でも、今回の1冊は、『芸術言語論への覚書』という題名ではあるものの、
芸術言語論が発表される以前の未発表原稿をまとめたものであるようです。

批評文が多いんですが、その批評文の中にあって、『人生についての断想』という、
吉本さんの考えについて書いた随筆のようなものがありまして、
それが非常に面白かったですね。

実生活で人の役に立つ「知」とは何か
「俺は人を愛せない人間じゃないか」と思った
知識を養うと愛はどう変貌するか
意識のバランスがとれていると魅力的に感じる
受身で生きることができたら上等


などなど、タイトルを見ているだけで、
このタイトルで吉本さんがどんな考えをしているんだろう、
とわくわくしましたし、実際とても興味深かったです。

他の著作に比べても読みやすい1冊だと思います。


とりあえず積読本1冊読了。
それなのに、本屋さんに行って気になる本を2冊注文してきてしまいました……

ほんと、読みたい本が増えるばかりです。







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最終更新日  2013年01月16日 20時18分38秒
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