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2006年11月15日
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カテゴリ: ALS関連




(今日はちょっとグロテスクな画像あり。弱い方は見ないで




身をもって知る事。


障害のある人の苦労や気持ちを知りたいのなら自分も体験してみるのが一番早い。
よくそういわれる。
例えば、車椅子に乗ってる人の気持ちを知りたいのなら自分も乗って街を散歩すればいい。
例えば、目の不自由な人の気持ちを知りたいのなら目を瞑って歩いてみればいい。
例えば、体の一部が不自由な人の気持ちを知りたいのなら、同じところを使わないようにして
    生活してみればいいのだ。


そうはわかっていても、中々やってみようとしないのが人間。




私の父は還暦を迎える頃までとても元気な人だった。
大病はしたこともなく血圧も正常・糖尿などもなかった。
なのに、突然 「ALS」 が襲ってきた。
その頃は、まだALSの存在もしらず、言語障害が出始めた父の事を
「疲れてるのかな~」「もしかして脳腫瘍とか?」など疑ってた。
正式にALSの存在を知ったのは父が61歳の時。
丁度一年前だ。


この病気の発症場所はいろいろあるようだけど
父はイワユル口元から出た。
「言語障害・嚥下障害」 から発症したわけだ。

「麺類をすすれない」
「風船を膨らませられない」
「グチュグチュできない」
「舌が上手く動かない」
    ・
    ・
    ・
    ・

これらの症状は診断が下る前から出てた訳だけれど、告知を受けてからも
ますます進行していった。



そして丁度告知をうけ、父がこの障害と闘ってた頃、私は虫歯になった。
歯医者は中学生の頃くらいから行ってないので、限界まで我慢してたものの
痛みに耐えられず街の歯医者へ。
そこで出た結果は 「これは当医院では対応できません。親知らずだし根は深いので
医大へ行ってください」
とのこと


恐怖で緊張しながら、医大へ行くとこれまた意外なご意見が。
「私のお見受けしたところでは、歯医者怖がってますね~?(笑)また来週来て貰っても
いいのですが、痛みも酷そうだし、折角なので今日今から抜いちゃいましょっか?」
と。
・・・折角?せっかくって何だ。。。(笑)

「レントゲンによると案外すんなり抜けそうなので、すぐ終わりますよ~」とのことで
アレよアレよと言う間に診察台へ。

気軽に診察だけ、予約を取りにいくつもりで行ったので、私は佑(次女3歳)を連れて行ってた。
だから佑も一緒に抜歯を経験する事に
佑は私の上(寝てるお腹の上)に座って一部始終を見守る羽目になってしまった(笑)
ずっとママ頑張れ~って言いながら「ママ!すごい血一杯だね~」って興奮してた


いざ、はじまってみると、段々先生の額に汗が・・。
「あれ・・・?」「おかしいな・・・?」など言いながら何度も写真をみる。
そして何度も麻酔を打ち直しされ、抜けるまでに40分ほどかかりながらの大仕事となったのだ。
・・・・それは何故か・・・???
なんと 根っこが4本 に分かれてたから・・・
分かれてた根っこはレントゲンには映ってなかったらしい。
「これなら通常は手術で根っこを砕いて取るんだけど、よく抜けたもんだな~」と
周りの先生も集まってくる・・・。
私は拍手を受けながら抜いた歯を大事に袋に入れてもらって持って帰ったのだ(笑)




口は麻酔が効いてるので、知らず知らずに涎が出てくる。
そして麻酔のことも忘れ、緊張と興奮で喉が渇いたので、運転しながらペットボトルで
お茶を飲んだ。

すると、 予想外に全部こぼれた
飲めない・・・。
ダラダラとこぼれる。
飲み込むために舌が動かない。
麻酔でしびれてるから・・・。


そして運転中、びしょびしょになったスカートをみてハッとした。





お父さん、こんな状態なんだ・・・と。






そして、普通に感動したのだ。
「こんな状態なのに試行錯誤しながら自分なりの方法をみつけて飲食してるってすごい」って。
身をもって体験しないと分からないことだった。


そして二週間後、もう一つの親知らずを抜くためにまた医大へ。
そして麻酔の効いた口でまた飲み物を飲もうとしてこぼした。
学習能力のない私・・・










  ・・・この下に大事に持って帰った画像あり。見えない部分でもまだ枝分かれしてるのだ・・・



















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最終更新日  2006年11月15日 09時23分59秒
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