あくびサンの、今日も本を読もう♪

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2009/06/23
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カテゴリ: 小説・エッセイ

死者の数は計り知れず、東京の都でも無数の死者が出た。
どれほど救助に手を尽くしても足らず、役人達はついに、
竜虎山のえらい坊さんにおはらいを頼む事を決定。
そこで、殿前大尉・洪信が使者として山へ向かったが・・・。


AKABOSHI 」好きが高じて、図書館で借りました。
まず最初に、私同様「AKABOSHI」から水滸伝に入って
これから読もうと言う人、
林冲はロン毛の美形ではありません! (笑)
いや、ホント。夢を壊すようで悪いけど。
(え、そんなの私だけ?)

内容も「AKABOSHI」とは当然違い、
こっちを騙した、そっちを殺した、あっちを逃げ出した・・と、
出てくるキャラはどれもこれもとんでもない傍若無人ぶり。
豪傑揃いと言えば聞こえはいいのでしょうけど。

ご本家中国の「水滸伝」は何度も編さんされ直しているそうで、
私が手にしたこの岩波少年文庫版は120回本を元にしたとか。
回により多少内容も違うようですが、
今回の上巻には22のエピソードが収録されています。
その中心となる登場人物が、花和尚と林冲。
はい、「AKABOSHI」読者には既におなじみですね。

梁山泊は後半まで出てこなくて、話の大半は
花和尚や林冲がそこに至るまでの経緯が描かれています。
花和尚、ひどい人だわ(^д^;
酒は飲むわ、酔うと暴れるわ、酔わなくても暴れるわ、
とにかく無茶苦茶やります。あっちこっち壊す、壊す

林冲も仲の悪い上司に謀られ、妻を寝取られそうになった上に
無実の罪を押し付けられ遠方にやられてしまいます。
不幸な身の上ではありますが、この人も結構無茶するよな。

最初に登場する八十万禁軍武芸師範の王進(役職はまんまですね)も
出てきたと同時に上官となった昔の知人の逆恨みを買い、
年老いた母親を連れ都から逃げ出したり。

・・・イメージ総崩れだわ

「AKABOSHI」は名前と役職、それから大雑把な世界観だけ
引き継いだという感じで、それ以外は全くの別物として
読んだ方が良いかも。比較は面白いですけどね。

あとは、戴宗がどこでどんな形で出てくるかだなぁ。
(とりあえず上巻には出てこなかった)

あ、そうそう、少年文庫ということで中学以上向きとされていますが、
訳者さんの前書きに「(翻訳は)手加減無し」と書いてある通り、
最初の1ページから始まる漢字だらけの名称の数々と
説明抜きの役職名の連続には挫けそうになりましたorz




蛇足:「AKABOSHI第6話」の時点で「水滸伝上巻」に
登場しているキャラクター一覧。
 王進・高キュウ・花和尚(魯智深)・林冲・劉唐・公孫勝

名前だけ登場のキャラ
 翠蓮・鄭(鄭屠)・サイ京・張青・孫二娘

ザッと読んだ範囲なので、モレがあったら指摘して下さい。

水滸伝 著者:施耐庵 編訳/松枝茂夫
岩波書店 岩波少年文庫
初版1959年10月発行 新版2001年6月発行


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Last updated  2009/06/23 01:33:34 PM
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神風スズキ @ Re:娘、検査する(昨日の話)(11/27) New! Good evening.  雨の長崎です。やや冷え…
くみ1 @ 11/27 New! こんにちは。 いつもありがとうございます…
空夢zone @ Re:娘、検査する(昨日の話)(11/27) New! 何もなくてほっとしましたね。 主人はがん…
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