あくびサンの、今日も本を読もう♪

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2012/07/20
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カテゴリ: 小説・エッセイ

祖母の住む都会に転校してきた小6の直之。
明るく元気な直之は、関西弁やチビな体格から
クラスのボスである耕太に目をつけられ、ケンカの日々。
学校も、厳格な祖母のいる家も居心地の悪い直之は、
ある日の帰り道不思議な路地に迷い込み・・・。


図書館で借りてきました。
最近ハマっている「ファンム・アレース」や
「妖怪アパート」の作者・香月日輪さんの本です。

まず、カバー絵がとっても可愛いんですよ♪
ねこ・ネこ・猫だらけ!!
色んな顔かたちの招き猫の間には、本物の猫も。
本編はそれほど猫の出番はありませんが、
この表紙だけでも猫好きにはたまらん~!!デスw

お話は「妖怪アパート」に近いですね。ご近所って感じ。
あちらの登場人物・古本屋さんが
なかなか重要な役どころで出てきます。

そんな不思議な町に迷い込んでしまった、主人公・直之。
家でも学校でも上手くいかず寂しくなってた彼は、
そこで、同じ関西弁を話す高塔という男に出会います。

不思議な物が色々置いてあり、
不思議な人達が次々現れる、高塔の家や行きつけの喫茶店。
見るもの全てが新鮮な直之が町にどんどん馴染む一方で、
祖母や耕太との距離はますます開いていくばかり。
直之はほんと素直ないい子なのに、
耕太達には表面だけしか見えてないのかなぁ・・・。

高塔達不思議町の住人達ののんびりしたところは、
ほのぼのとして落ち着きますね。みんな優しい。
ただ甘やかすというのではなく、
大人として線引きが上手というか、この人達には余裕がある。

逆に、最低なのは直之の母親。
彼女の出てくるシーンはツライ。
「妖怪アパート」のクリと母親のシーンもそうだけど、
こんな親にはなりたくないッ!て思いますね。

ほっと一息つける場所を見つけたことで、
少しずつ自分や周りの人と向き合えるようになっていく直之。
今の世の中で、子供達にとってのこういう場所が
一体どれだけ残っていることか・・・。
親の立場としてもちょっと考えさせられるお話でした。

下町不思議町物語 著者:香月日輪 絵/藤丘ようこ
岩崎書店 2007年8月発行


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Last updated  2012/07/20 03:43:05 PM
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神風スズキ @ Re:娘、検査する(昨日の話)(11/27) New! Good evening.  雨の長崎です。やや冷え…
くみ1 @ 11/27 New! こんにちは。 いつもありがとうございます…
空夢zone @ Re:娘、検査する(昨日の話)(11/27) New! 何もなくてほっとしましたね。 主人はがん…
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