スコシフシギな世界-藤子・F・不二雄ブログ

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2011.09.18
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いよいよ大詰めになってきましたね。
10/1が最終回のようです。

以前、主人公の陽子ちゃん(井上真央さん)が
祖母についてお話しするシーンが出てきました。

「おばあさまは どんな人?」と聞かれ
陽子は「とってもオシャレで、帽子が似合って
靴も素敵で・・・」と褒めちぎります。
実はその時、陽子の所へ訪ねてきていたおばあさまが
ドアの前まで来ていました。

おばあさまは、陽子の声に気づき
褒められて嬉しい気分になります。
「でも・・・」と陽子は続けます。
「怒ると怖くて、頑固で負けず嫌いで・・・」と
困った面も、思わず漏らしてしまいます。

陽子に会ったおばあさまは
「怒ると怖くて頑固で負けず嫌いの桐野でございます」と
陽子の家族に挨拶します。
(「桐野」は、おばあさまの苗字です)
一同は、話を聞かれていたことにビックリします。

さて、もしも
他人が心の中で思っていることを
全て分かってしまったら・・・?

そんなテレパシーの能力を持ってしまった少年の物語。
藤子・F・不二雄先生のスコシフシギな
SF短編 『耳太郎』を紹介したいと思います。




■ 明日テストがある 耳太郎


机に向かうも、勉強に集中できない。
つまらないとぼやく。


■ 誘惑に負けてしまう


マンガを描くのが好きな耳太郎くんは
勉強をやめてしまう。


■ そして翌日


勉強をやってこなかったので
テストが、さっぱり分からない。


■ もうダメだと思った その時・・・


なぜか問題がスラスラ解けるように。
頭にどんどん計算式が浮かんできた。


■ テストは満点かもしれないと 友だちの女の子に話す


女の子は、ニコニコと笑うだけで無言なのに
怒り出す耳太郎くん。


■ クラスメイトが答え合わせをしている


答えを出しているのは、メガネをかけている少年。
彼は、テストの時となりにいた・・・


■ 彼の声が聞こえていたのだった!!


耳太郎くんは、テレパシーを
使えるようになったのか!?


■ 帰宅後 母親にテストのことを聞かれる


母が思っていることも
耳太郎くんには分かってしまう。


■ 家の中で大喜びする耳太郎



■ 人の心は誰だって分かってしまう


灰皿を探している父親も
耳太郎くんの見事な察知に驚いてしまう。


■ どんどんテレパシーの能力が発揮されていく


テレパシーで知りえた情報を
得意げに、周りに話し出す耳太郎くん。


■ マンガを描く友達との集まりに いつもの場所へ向かう


林の奥に、使われなくなった事務所があった。
耳太郎くんたちは、いつもそこを利用していた。


■ 「へんなやつさ」という声が聞こえる


それは、耳太郎くんが薄気味悪いという、うわさ話であった。
人の秘密を何でも知っているので、怪しく思われていた。



■ 友だちと 描いたマンガを見せ合うことに

メガネをかけた少年のマンガを読んでみると・・・


■ 耳太郎のマンガは友だちとソックリであった・・・


自分で思い浮かんだアイデアと思っていたが
友だちのアイデアをテレパシーで受け取っていたのだった・・・


■ でも それは故意ではなかった



■ 耳太郎には みんなの疑いの声が聞こえてくる・・・


みんなは静かにしているけれど、否応なしに
どんどん聞こえてきてしまう。


■ 家に帰ってからも落ち着けない耳太郎



■ 耳をふさいでも 周りの声が嵐のように襲いかかる


周りの声がひっきりなしに聞こえてきてノイローゼ寸前だった。
テレパシーの能力は、もう耐えられなくなっていた・・・


■ 家を飛び出し 林の中のマンガを描く場所へ向かった


誰もいない場所に行きたかった。


■ 「完璧な人間なんていないんだ」 どこからともなく声が聞こえる



■ サングラスにマスクの謎のおじいさんも同じ能力を持っていた


人がどう思っているかより、それを無理やり聞き出すことの方が
悪いことではないかと、おじいさんは考える。


■ 視力も聴力も失ったおじいさんだったが・・・


見えなくても、聞こえなくても、それ故に
世の中が見えるようになったという・・・


■ 耳太郎くんは おじいさんに救いを求める


耳太郎くんは、屋根にいることを忘れ、足を滑らせてしまう。
屋根から落ちた耳太郎くんは気を失ってしまうが・・・

気絶はしたけれど、大した怪我はなく
無事に助かった耳太郎くん。
そして・・・ テレパシーの力は、なくなっていた・・・
耳太郎くんは、能力が消えて大喜びをする。


例えテレパシーを使わなくても
何でもかんでも、本心を聞き出すことが正しいことではない・・・
そんな「嘘と誠」を考える作品になってます。


私たちは、幼い子供の描いた絵を見たら
上手い下手は関係なく、誰もが褒めるでしょう。
なぜ、私たちは「ウソはいけない」と思っているのに
「上手いね」とウソをつき褒めるのでしょう。
傷つけないようにという配慮や、優しさの表れではないでしょうか。
本心を伝えることよりも、大切なことがあるということでしょう。


■ 少年SF短篇 2巻 『耳太郎』収録

藤子・F・不二雄大全集 少年SF短篇 2巻 





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Last updated  2012.04.17 21:58:58
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